《死の高校生活》10話 絶絶命
香!!
ドアを開けてってきたのは香だった。
(くそ、、、雄一のやつ、、、ちゃんと見張っとけって言ったのに、、、)
「な、何してるんですか」
そう武下先輩たちに問いかけた香の聲は震えていた。
「あれれ、みちゃった~?」
武下先輩は笑いながら香を馬鹿にするように言った。
「今ね~俺ね~すごくストレス溜まってるんだ~」
武下先輩は、そう言いながら香に近づく。
香はおそるおそる後ずさりするが、武下先輩に腕をつかまれた。
「きゃ!やめてください!」
「逃がさね~ぞ~」
武下先輩は香の両腕を背中にもっていき、持っていたロープで縛った。
そして、近くにあったガムテープで香の口をふさいだ。
「ん、、、んん!」
必死に抵抗しようとするが、男の力にはかなわない。
「さーて、、、どーやって痛みつけよーかなー」
俺は、が思うようにかず、何もできない。
(くそお、、、どうする。
今俺が出ても、男の先輩三人には歯が立たない。
かといって何もしない訳には、、、)
「おい武下!」
窓から廊下を見ていた武下先輩の一人の仲間が言った。
「なんだ?」
「向こうから、先公(先生のこと)が來てるぞ!」
「なに?」
俺もし顔を出し、のぞくと、擔任の西本先生がこっちに向かってきていた。
「くっそ、バレたらまずい、ずらかるぞ」
武下先輩は、香を掃除箱の中にれて、教室から出て行った。
そして西本先生も教室を橫切り、去って行った。
(そうか、この間に俺が來て、掃除箱の中の香を見つけて、戻ってきた武下先輩に毆られて死んだんだ、、、)
だとしたら、早く香を助けて、ここから出ないと!
俺は急いで掃除箱を開け、香を解放した。
「なんで私がここに居るってわかったの?
ずっとここに居たの?」
香、口のガムテープがとれるやいなや、々なことを俺に聞く。
「話は後だ、とりあえずここから出ないと、、、」
「そうはさせねーぜ」
!!
振り向くと、ドアの前に武下先輩と二人の仲間が立っていた。
くそ、間に合わなかった!
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