《朝起きたら、馴染が悪魔に取り憑かれていた件》#9 アクアの友達日記
徳馬ともう1人の男の子が楽しそうに
喋っているのをみて、私は大きなため息を
ついた。
人間界に來て、約2日。だんだんと人間の
特というものを理解することが出來て
きたが、「友達」という概念を悪魔の私は、
理解不能だった。
悪魔界では、みんながみんな、地位と名譽を
巡り、小さい頃から爭っていたからだ。
ぼーっと、上を向いていると、
『ねえ、ねぇ』
耳元でぼそっと呟かれ、思わず肩がびくりと
震える。
『宕中學のアクアちゃんだよね?』
茶髪のパチリとした目、綺麗な薄紅ので
問いかけてきたを見て、思わず
ゴクリと息を呑む。
催眠魔法で、花について知っている人間は
「宮園 花」から、「宮園 アクア」へと
記憶を改ざんした。
私は、『そ、そうよ…。』と
悪魔らしからぬ、弱々しい返事をする。
『私ね…。ずっとアクアちゃんに憧れて
たんだー!可くて、スポーツも出來て
こんな人になりたいって勝手に自分の目標に
して頑張ってきたの!』
彼は一度、呼吸を整え、
『だからね、…同じ高校で、しかも同じクラスに
なった時はすごく、嬉しかったの!』
じーっとこちらを見つめるに
掛ける言葉を考えていると…
『だからね… ︎』
突如、大きな聲を出され、本日2度目の
肩ビクが起きる。
彼は私の方にスーッと手を差し出して、
赤く染まった顔で、
『わ、私と、友達になりまふぇんか ︎ 』
張して噛んでしまった彼はあたふたと
手を振り回している。
その景に思わず、『ぷっ』と、笑って
しまい、彼は驚いた表を浮かべる。
そして、私は差しべられた彼の手を
力強くギュッと握った。
今までずっと友達という存在が心のどこかに
消えて、気づけば地位と名譽の為に、
がむしゃらに頑張っていた自分を後悔する。
徳馬と仲良くなる。
徳馬と喋っている年とも、
私に友達になろう、と言ってくれた
このとも、
そして、これから増えるかもしれない新しい
仲間とも。
私はきっと今日を、ずっと永遠に忘れないと
心に誓った。
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