《朝起きたら、馴染が悪魔に取り憑かれていた件》#17 悪魔は部活にりたい

『私、部活りたい!』

そう突然アクアが言ったのは、俺、トウマ、

ちぃ、アクアで晝食を食べている時だった。

『部活かぁー…。』

トウマは中學時代のことを思い出したのか、

天井を見上げながら自分の世界にっていく。

『アクアちゃんは、何部にりたいの…?』

『ん〜。何だろう?』

ちぃの問いにアクアは深く考え込む。

『よし!じゃあ放課後、部活見學しにいくか!』

ちょうど今、新生は部活見學の期間だったため

俺は三人にそう提案した。

『おお〜。いいな、それ。』

『うん…。わ、私もちょうど見たかったし…。』

『見學…かぁ。ふむふむ…』

三人の承諾をけ、俺たちは放課後に部活を見學する

ことになったのであった。

キーンコーンカーンコーン

『気おつけー、禮ー。』

終禮の號令と共にクラスのみんなが一気に帰りの

支度を始める。

『よし、行こー ︎』

珍しくハイテンションのアクアに三人とも席を立つ。

『ごほ、ごほ…。それでは…。』

『…………?』

突然、聲の調子を整え始めたトウマに三人同時に

?マークを浮かべる。

『まずは陸上部… ︎

後輩、先輩の差があまりなく、練習の偉さも

そこそこ。個人戦のため賞しやすいといえば

しやすい!』

突如、解説を始めたトウマ驚きを隠せない俺とアクア

だが、馴染のちぃはそんな様子のトウマを

當たり前のようにニコニコと見ている。

これが普通なのか…?

そんな疑問を浮かべる暇もなく、トウマの解説は

どんどん波に乗ってくる。

『…最後に吹奏楽部… ︎

文化部の中で一番人數が多く、8割が子!

中學校からの部員も多いが、高校からの部の

初心者も大歓迎だ!』

やっと終わった。トウマによる部活紹介は30分ほど

続いた。その間、ちぃは全く笑顔を崩さず、

アクアは長話をされた経験があるのか、慣れたじを

見せている。始業式とかの校長先生のスピーチだけでも

ギブアップの俺からしたら、地獄だった。

『なんで、そんな知ってんだ…?』

目をキラキラと輝かしているトウマに率直に思った

疑問わぶつける。

『いや〜、実は俺、部活マニアってやつでさ…。』

始めた聞いたマニアだ。

そんなことはさておき、この見學會の當初の目的は

アクアが興味のあり部活を見つけることだ。

『ア、アクア…。いい部活は見つかったか…。』

しばらく目をパチパチさせ數秒考える素振りを見せ、

何かを閃いた顔をしてアクアはこちらに顔を向けた。

『ピンとくる部活なかった…!

新しく部活を作ろう ︎』

                                       

       『は ︎』

俺の困の聲は、學校中に響き渡った。

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