《朝起きたら、馴染が悪魔に取り憑かれていた件》#18 悪魔は部活を作りたい
アクアの突拍子のない発言にもさすがの
ちいも、トウマも思わず聲が出る。
部活を作るという學園コメディにはありきたりすぎる
発言を自信満々に言ったアクア。
その顔には一切の迷いがなく、3人は説得の余地が
ないことを悟った。
『…で、アクアちゃんは何部を作りたいの?』
トウマは恐る恐るアクアに聞く。
アクアのことだからまた突拍子のないことを
言うに違いない。
俺は驚きで乾ききったを潤すため、常備している
オレンジジュースを口いっぱいに含む。
『悪魔研究部 ︎』
『ぶっぅぅぅぅぅぅぅぅぅ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎』
満面の笑みで答えるアクアに思わずオレンジジュースを
吹き出すという、またもやありきたりの展開を繰り広げ
てしまう。
『あ、悪魔…?』
ちぃが疑問に思うのも無理もない。
ちぃ、それにトウマにはツノも翼も見えていないのだ。
『そう…!悪魔 ︎』
俺はさりげなくアクアの隣に近づき、二人が困して
いる間に頭に思いっきり毆りをれる。
『いたっ…!何すんのよ… ︎』
『馬鹿か!お前!ばれたくないんじゃなかったのか⁈』
『べ、別にいいでしょ!催眠魔法だってあるんだし!』
『ぐぬぬ…。』
催眠魔法という超常的な力の名を出されてしまったら
何も言い返すことができない。
『まぁ、俺もる部活なかったしちょうどいっか…』
俺は仕方なく部を決意し、どーやらちいとトウマも
部してくれるそうだ。
『よし!悪魔研究部、ここにかいせーつ ︎』
アクアは拳を天高く突き上げ、力いっぱいぶ。
俺はそんな無邪気な悪魔に無意識のうちに
らかな笑みを向けていた。
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