《朝起きたら、馴染が悪魔に取り憑かれていた件》#19 あとふたり

『新しい部活ねぇ…。』

職員室に行き、擔任である理沙ちゃん先生に

新しい部活についての案を持ち込む。

『駄目…ですか?』

『そうねえ〜、ん〜…。』

俺の問いに先生は言葉を濁す。

『駄目なの ︎』

アクアが食い気味に聞く。なぜこいつがこんなに

を燃やすのかが、いまだわからない。

『じゃあ、條件を出すわ!』

『じょ、條件…?』

理沙ちゃん先生の勢いある言葉にちぃが聞き返す。

『まず、あなた達はまだ部員數が4人。

だからあと二人!計6人にすること!』

『は、はぁ…。』

『部室は使ってない舊校舎を使えばいいし…。

顧問は…』

『顧問は!!??』

アクアが目をギラギラ輝かせ、理沙ちゃん先生に

詰め寄る。

その目を見た先生は、ため息をつき

『あと二人集まったら、私がやるわ…。』

『おぉー!』

4人から歓聲が上がる。

『失禮しました。』

職員室のドアが完全に閉まったのを確認し、

私は機に顔をうずめる。

『大丈夫ですか?』

古川先生のき通った芯のある聲に顔をとっさに

持ち上げる。

『え、ぇえ!大丈夫です!』

『ぼくが変わりましょうか?』

『え?』

古川先生のらかい笑みに思わずドキッとしてしまう。

『佐藤先生、バレー部もお持ちでしょう?

僕は、文化部ですので…』

『いえいぇ!無理なさらなくてけっこうですよ!

それに…』

『それに?』

私はあのキラキラにる眩しい瞳を思い出す。

『私もちょっと、やってみたいなぁーって…』

私はバレー部のスケジュール表を棚から取り出した。

『いねぇぇぇぇ!』

悪魔の咆哮が學園中に響き渡る。

『ま、まぁアクアちゃん…、』

トウマが宥める。

『それにしても全然見つからないね…。

皆、部活決めてるらしいし…。』

ちいのことばに俺はこくりと頷く。

教室に戻った俺たちは他クラスなどにも勧しているが、みんな部活を決めており、申し訳なさそうに

斷られてしまう。

『誰かいねぇかな…。まだ部活決めてなくて

信頼のある真面目で、何か…っ』

俺はクラスを見渡し、言葉の途中でとぎる。

『いた。』

『…え?』

3人の聲が綺麗にハモる。

『あいつ。』

俺は廊下側の席に座り靜かに読書をしている、

メガネをかけ、綺麗なツヤのある髪のを2つに

三つ編みしている、新宮 弓月(あらみや ゆづき)

を指差した。

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