《俺の右手には力が宿っているのだが廚二病だと思われる件》エピソード14:突っ込んでしまいました??
「泉様、著きましたよ」
と深雪が言ってきた。だが、泉は今も深い眠りについており起きる気配が無い。深雪はし困った表になっており、泉を優しくゆさゆさとかしている。
「ん……みゅう………」
泉が寢返りをして深雪に頰をり付けた。
その様子はネコのようでとてもらしい姿だった。
起きてる時は油斷無くツンツンとしているが、寢ている泉は無防備でとてもらしい顔をしていた。
泉の別を聞いたら百パーセントの確率での子と言うだろう。それもかなり可いの子だ。そんならしい泉の顔を見ている深雪は顔を真っ赤にし、でくりまわしたいという思いを我慢している。
だが、その思いは直ぐに消し飛ぶ事になった。泉が
ぎゅーと抱きついてきたからである。いつもは甘え
たりなんて全くしない歳の割にはませている泉が
甘えてきたのである。母本能がくすぐられたので
あろう深雪は我慢出來ず鼻息を荒くしている。でくりまわそうとしている手が泉に近づいてくる。
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あと數センチで泉にれようとしている手。
それを泉は舐めた。
『………ん?舐めた?はい?
さっきまで黙って見てたけど、はっ?舐めた?
何してんの?この昔の俺は!?幾らなんでも
おかしいだろ!』
今は深雪の手をしゃぶっているようだ。
深雪は驚きの顔をしているが嫌ではなさそうだ。
『おい!!!お前は犬か!?何しゃぶってんだよ!!
何この本人が知らない事実!こんなのやってたの!?
えぇ!?十五年間生きてきての初めて知った衝撃の事実!?というか、寢相悪いのレベル超えてるよね!?
ーーはっ、だから起きたらみんな顔赤くして呼吸を荒げてたのか!?………まじかよ、知りたくない事実なんだけど!?起きろ!起きろよ!!!お前、殺すぞ?おいぃ!!!』
舐め続けてる泉を深雪は困りながらも嬉しそうにしている。泉は満足気に指をしゃぶりながらすりすりしていて気持ち良さそうだ。
「あっ、泉ちゃん!何、深雪ちゃんに甘えてるの!
甘えるならマホお姉ちゃんにしなさい!」
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とマホお姉ちゃんが言った。さっきまで春と雪と話しているのに夢中な為気づかなかったが、流石に降りる時になっても降りようとしない泉を不審に思い気づいた様だ。
「春もお兄ちゃんに甘えて貰いたいです!」
「雪の方がお兄ちゃんに甘えて貰いたいんだから!」
そのせいで雪と春も気付いてどんどん収拾がつかなくなっている。義父さんと義母さんとセバスチャンはもう車を降りて屋敷の中にいる。その為此処には……
深雪、春、マホ、雪という最恐コンビだけになっておりこのままでは泉の貞が奪われることは百パーセントだ。
『起きろ!!お前の貞が!奪われるんだぞ!
気配で察せよ!ごらぁあ!!!』
という現在の俺のみは九年前の泉には屆かない。
だが、そこに救世主が現れた。それは生徒會を蟲扱いし、何回も貞()を奪った張本人アンヌだ!
車にノックをしてアンヌはドアを開ける。
その時、泉を深雪、マホ、春、雪が、全員で襲おうという考えに達し春、雪、マホが泉が座っている席に向かおう(襲おう)としていた瞬間だった。
「あ、あの……お客様?そろそろ屋敷の方に……」
とおどおどしながら用件を伝えるアンヌ。
突然の事で深雪は舐められていた手を即座に
引っ込め、春と雪とマホはその場で固まっている。
「…………んみゅ?著いたの?」
と泉が目をこすりながら訪ねる。
「あ、は、はい。著きましたよ。」
と深雪が答える。
「……ん?なんで顔赤いの?」
と泉が謎そうに聞く。
「えっと………これは」
と深雪が困った顔をし、
マホが
「の子には々あるんだよ!」
と言いそれに春と雪も頷く。
いや、意味分かんねーよと俺は思ったが
「まあ、どうでもいいけど
とりあえず車降りようよ」
「流石にどうでも良いと言われると傷つくんですが
泉様……」
とちょっとムスッとして深雪は言った。
それはさておきこの赤髪のの子が館に案をしてくれた館は柊本家の家よりは小さいがかなり大きい
館だった。
柊家は昔ながらの良い家柄なのに日本家屋と言われるようなとは全く違う館に住むのだ。不審に思った俺は義父さんに聞いたところ「柊家は伝統よりも効率としさを求める家柄だからな!それに館だとカッコいいじゃん!!」と稚園児並みの答えが返ってきた。
流石にこの時はコイツの頭をストローでかき混ぜたいと思った。だけどそれは流石にやめてあげて、俺は深雪に詳しく聞くことにした。その答えは「新しいモノを取り込むことで柊家を大きくするという柊家1代目當主様の目的があった為柊家の本家、分家は館が多いんですよ」といったものでこの時、本気で深雪が柊家當主になった方が良かったのではと思った。
また、館の庭は広くキチンと整えられているとじた。今日いきなり「別荘に行こう」と言い出した割には綺麗すぎる。別荘にも人を配置して毎日綺麗にしているのか?と俺は思いこの案をしてくれるに聞こうと思ったが、その答えは直ぐに分かった。
玄関を開けると知らない小太りいや、かなり太った赤髪のおばさんが立っていた。
「柊家本家様、長旅ご苦労様です。柊家の分家、高山
家によくぞおいでくださいました。」
あの義父さんジジイ何が別荘だよ!分家じゃねぇか!だから妙に庭が整ってたのかよ。あと分家を別荘とか言うな!確かに本家から見たらそうだけどなんかお前に言われると腹立つ!
「お、やっと來たか!」
と義父さんがリビングらしきところから現れた。
とりあえず俺はイライラしてたからコイツに殺意の目でみつめておこう。
「ん?なんで泉そんなに殺意を込めた目でみてくる
んだ!?反抗期か!反抗期なのか!?長したな!」
と言ってきたので
「いえ、違います。反抗する程知り合って長くないですから」
とキッパリと笑顔で拒絶しておいた。
「………!?泉、その笑顔もう一回」
と義父さんが言ってきた。何コイツ気持ち悪い
んだけど……
「とりあえず部屋にっていいですか?」
と泉が義父さんを完全に無視して言った。
「どうぞ、って下さい」
と激太りおばさんが答えた。
汚いから喋んなってと泉は思ったが、それは
顔には出さなかった。
という事でやっと玄関からリビングにることが出來たわけだが、そこには料理が並んでおりさっきまでこの激太りおばさんが食事していたことが伺えた。今、気づいたが今は六時頃なので夕食を食べようとしていたのだろう
何故ご飯を食べていたか分かるのかその答えは簡単だ。激太りおばさんの席にある皿には食べかけの汚い料理があったからだ。俺たちが來ることをセバスチャンが連絡してくれていた様なので料理が俺らの分も用意されていた。皿は綺麗に盛り付けてありしいのだが激太りおばさんの皿と比較しなくても汚くて本當に気持ち悪い。
普通ならお客が來るのを待って一緒に食事するのが
妥當だと思うのだが……我慢出來ずに食べちゃったんだね?気持ち悪い、二回死ねよババア……食い方汚ねえんだよ!と泉は思った。
そんな泉が思った事とは裏腹に顔は笑顔のまま
固定しているので泉がそう思った事に気づいた者は
恐らくいないだろう。
全員が椅子に座った事で、激太りおばさんが口を
開いた。
「改めて柊本家様、私わたくし高山アイリと
申します。この度は高山家にようこそおいで下さいました」
この口調で激太りおばさんじゃなかったらモテてる
んだろうね、と泉はどうでもいい事を考えていた。
「私の名は柊 天馬だ。そして妻の……」
「絵里子と申します。」
「そしてこれが私の従者の……」
「従者のセバスチャンです。セバスとお呼び下さい」
「同じく久城深雪です」
「そしてこの子達は……」
と義父さんが更に自己紹介を進めていく
「マホマホなマホです!」
「春は春っていいます!」
「雪です……よろしくお願いします」
マホマホなマホってなに?知らない言語だね
無視しとこう。この三人の中で一番禮儀正しいのは
雪の様だ。いつももこんなじでいてしい……
ん?なんかみんなが俺に視線を向けてくるんだが?
なに?自己紹介しろと?なんでこんなババアに名乗らないといけないの?気持ち悪いんだけど
「…………泉です!よろしくお願いします!
いきなり押しかけてしまい誠に申し訳ありません
しの間ですがよろしくお願いしますね」
と想笑いしておいた。なんでこんなババアに敬語
使わないといけないんだ?もうすぐ壽命で死ぬ様な奴に名前教えたところで無駄なだけなのに本當に気持ち悪い!!
「…………お前が泉か」
ん?なんだこのババア俺になにか用でもあるの?
殺すよ?気持ち悪いんだよ!ギガンティックブス!!
小さい聲で言ったと思ってんだろうけどなぁ!
俺には聞こえてんだよ!闇の力を宿してる俺を舐めんな!!ごらぁあ!!! 
「今日はどんなご予定で高山家まで來たのですか?」
とさっき言った言葉はガン無視して話しを進める。
気持ち悪い!死ね!!話すだけで何汗かいんてんだよ!まじでサウナってるおっさんみたいになってるぞ!汚ねえ………
「分家の方を定期的に確認しておくことも我々の役目ですので訪れただけですよ」
と義父さんが笑顔で言った。義父さんは仕事をサボる為に分家に來たのにそれっぽい理由言いやがって………なんか、イラっとする!
「それでそこに立っているはメイドですか?
些か若い気がするのですが……」
と言う義父さんの問いにデブは応えた。
「あー、コレは私わたくしの娘です。
ですから安心して下さい」
いや、安心出來ねぇよ!お前の娘って誰としたんだよ!幾ら金貰っても俺は出來ないぞ!!そういえばここの領主はこの人なのか?こんなババアに領主とか出來んの?無理だろう、だってババアだぞ?しかもギガンティックブスなババアだぞ?無理だね☆
「では何故立たせてるんです?ご一緒に、ご飯は食べないんですか?うちは従者も一緒にご飯を食べるので分からないのだが」
と俺がババアを弄りまくってたらとても真面目な返しを義父さんがした。
「コレは良いんですよ、後で食べますから」
「………そうですか」
確かにこんなブタと一緒にご飯食ってたら
どっちを食うか迷うからね、仕方ないですね!
まあ、こんな汚いブタは迷う程もないか……見るだけで不快になる顔してるしね!ごめん!
それから食事は進み(主にババアが食ってた)料理を追加でもってきた赤髪のは疲れているように見える
なんか顔も悪いしなんか足もフラフラしてるし大丈夫なのかなんでこんなにこのババアは実の娘に強く當たるんだ?と考えていると
ーーーーばたっ
赤髪のは倒れてしまった。
皿とかも料理も落としてしまいもはや食える狀態じゃない。
「何やってるんだい!この無能なブタ!」
忌子の癖に料理を無駄にしやがってと呟きながら
赤髪のを足で蹴っている。赤髪のは謝っているがその聲に力は無い。
と蹴ってるのは別どうでもいいんだが………
義父さん達は止めようと立ち上がろうとしたが
俺はそれよりも早く椅子から立ち上がった。
流石に俺は突っ込まずにはいられなかった。
いきなり泉は椅子から立ち上がり
突っ込んだ。
「ブタはお前だ!!!」
と盛大に突っ込んでしまった。
その一言でババアは固まってる。ただ義父さんと義母さんマホ達は腹を抱えて笑っている。しかもいつもクールなセバスチャンまでクスッと笑っている。雪は左隣に座っていて何故か分からないがカッコいいと呟いている右隣に座っている深雪はニヤニヤしながら見ている。
やっちまった………つい素がでちゃった(てへ♡)
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