《雪が降る世界》プロローグ

「あー…。俺はこの上ない程の疫病神だな…。」

違う、そうじゃない。私も×もそんなことは思ってない。

「あはは…。気にしすぎ。」

「でも、じゃあ俺は…。」

「もう最期だからさ、ひとつだけお願いしてもいい?」

「え?あぁ。できる範囲で、な。」

「──してほしい。」

しでも、一緒にいた、証拠がほしかった。私のあの一言で、君がどれだけ困していたか。それでも泣きながら、聞いてくれた。彼より純粋で優しい人なんてこの世界にはきっと存在しない。そう信じてる。だから、私にだけ見せてくれたっていうあの笑顔を、もっといろんな人に振りまいてね。…幸せな思い出、ありがとう。

×と一緒に待ってるから─。

      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください