《雪が降る世界》第10話 〜テスト週間クライシス〜
「あっつ…。」
6月という何も無い月がやっと終わったと思ったら今度はテストだよ。しかもなんだこの日差しは。日焼けする。皮がんになる。
「ねぇねぇねぇねぇ!」
「うるせえ。」
「俺ここわかんないからどっかで一緒に勉強してください!」
「お前七海と同じクラスだよな…?」
「あ、いや俺は1人でやるタイプだから。」
「じゃあ週末こまの家でやるか?」
「お前話聞いてた?」
なんで俺の…。そんな広くねぇよ。デカいくせに。
「…こまがいるならまぁ考える価値はあるな。」
「いや待って。それなら春瀬の方がいいだろ。あんな豪邸ってみたい。」
押し付け合いして結局負けた。俺ん家か。いろいろばれるかもしれねえ。特に七海。頭いいからな…。加春瀬はなんか鈍そう。
「こんにちはー。」
「今俺しかいないから。暑いし狹いけど我慢して。…大丈夫か七海。」
「親の説得に時間かかってな。深夜まで粘ったんだ…。」
なんか悪いことしたな…。やっぱエアコン付けるか、絶賛節電中だけど。
「こまの家、意外に無機質だねー。」
「落ち著くだろ。」
くっそ、経済的困窮にハマってんだよ…!いいか、人間なんて布団とご飯と著るものがありゃ生活できるんだよ。あとスマホ。それ以上は知恵と立ち回りの良さでなんとかするの。俺絶対春瀬とは分かり合えねぇ。こんな王子キャラ。
「ここ教えて。」
「お、理。こまの得意分野。」
俺の得意分野は科學と化學だっつの。
問題を見せられて軽く吹いてしまった。
「春瀬、これは高2の範囲だ。」
兄弟かなんかの繋がりかな?表紙見ろ。
「oh......」
心、いや顔に出てたかもしれんが笑。してる最中にちらっと七海の方見たら驚愕の景が…。今ってテスト週間、だよな?
「な、七海?それは?」
「ん?外で勉強するならこれをやれって。…ある種の條件。」
七海は英語で書かれた醫學の本を、辭書も使わないで訳していた…。眼球飛び出る。これだから天才は。…ねぇテストのこと覚えてる?
「テスト…。あぁうん。でもこっち優先でやらないと。テストなんてどうでもいいあんなのただの紙切れだから。」
「「おほっふw」」
まぁそうなるな。…まさか前回の中間試験も実力でいったのか?普通に首位だったよな?
「天に召されろ」
「出來かねる。」
ちょ、真顔で返すなよ…。腹筋壊れる。
「七海、社會教えてくれ。」
験の時からの延長戦。今は世界地図…世界の地理をやってるがどうにもならない。日本含め。
「おけ。じゃあ問題出すよ?スカンジナビア半島とアフリカ大陸に挾まれてるところは?」
まずスカンジナビアってなんだ?スカンジニウムしか出てこねえ。アフリカが南だから…。フランスとかがあるところかな?なんだっけ。
「…シベリア半島?」
「あー、ニュアンスはあってるけど意味全然違うから。イベリア半島な。」
「先生丸にしてくれるのか?」
「なわけあるか。笑ネタとしてみんなに喋られるぞ。」
「お疲れ様。」
「いや…ありがとう。」
社會、なんとかなりそうです…。
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