《雪が降る世界》第23話 〜長記録〜 澪said
昔は、まだ諦めていなかった。自分が人する前に死ぬことを。いつか、璃久みたいに學校に行けて、母さんや父さんと同じ家にいれるようになるんじゃないか。その頃の俺は、自分の病気の重さなんて分からなかった。當然だよね。だって5歳だよ?フジって何ですか?って。でも璃久はその時から賢くて。一言。
「じゃあ…澪は、ずっと共存?」
その時は、え、何と?って思ってた。今思えばあれは、不治だからだと。それにしても共存って…!確かにそうだけど。
病院で勉強するようになってからは、現実をどんどん理解していった。それでも病気自のことはほとんど理解出來なくて。璃久に何度聞いたかはもう覚えていない。その時、璃久は決まって、
「人はいつか死ぬ、澪はその日が他の人より早いだけ。」
って言った。そんなことわかってるよ。でも、璃久がそれ以外言えないこともわかってる。…母さん達が來てくれないことも言わなかった。あの人達は俺のことが嫌で嫌で仕方ないんだろう。病気を持って生まれた俺が。
中學生の年齢になる頃、東京への転院が決まった。…地元を捨てて一緒に來てくれたのは、璃久だけだった。父さんも母さんも仕事。あの時はしんどかったなぁ。今では何とも思わないけど。むしろ、もう會いたくない。そう、そうなんだ。璃久がいればいい。って思ってて。なのに、治療が苦しすぎてどんだけ頑張っても駄目な時に、いろいろやってしまった。
大好きな璃久に大嫌いだと、言った。元気な璃久が、學校で勉強できる璃久が羨ましくて。ただの八つ當たりをして。きっとあの一言は今でも璃久の心に深い傷を殘したことだろう。俺だって、なんで嫌いなんて言ったんだって後悔ばっかりしてるから。その日はあまりにも呆気なく終わった。
「璃久なんか大嫌い!」
「…え?あ、…っ、ごめん…。ごめんな…。」
ってそのまま帰っちゃって。璃久にあんな顔させて。ホント、が小さいにも程があるよね。
それでも璃久は毎日會いに來てくれた。もちろん、験生になってからは一気に減ったけど。
全く関係ないけど地元にいた時、璃久にはほとんど友達がいなかった。本人は気づいてなかったんだろうね。自分が他の人とは違う、優なオーラを纏っていたことを。それが原因だとは一概には言えないけどみんな張してたからな。そりゃあんな人がいるとそうなるって。だから俺に割く時間が多かったんだと思う。
中學生では東京の學校ってだけあって璃久にインクレディブルなモテ期が來た。病室まで來る子もいたかな。その時の璃久の返しが面白すぎて噴いちゃったよ。
「俺のプライベートにまでるなうぜえ。」
まぁ…ここ病院…。その後通報できるレベルのこともあったし。ざっくり言えばストーカー…。東京すごい。これって偏見?
璃久はまんざらでもないじだったけど。
このくらいから璃久の賢さに驚愕した。全國模試第2位…。俺も同じ問題解いたけど偏差値的に地底。1位誰だよwってね。
「俺の友達。七海と春瀬と加。」
華のJKには絶対なれないけど、高校デビューが功してよかった。あとは、友達がウルトラすぎて笑した。長過程がカオスだよみんな。でも璃久が楽しそうで。いつの間にか瑠璃ともいいじになってるけど。それはどうでもいい。俺に殘された楽しみは、璃久が自由に楽しんでるのを靜観することだから。
【書籍化】その亀、地上最強【コミカライズ】
ブルーノは八歳の頃、祭りの出店で一匹の亀を手に入れた。 その亀、アイビーはすくすくと成長し続け……一軒家よりも大きくなった。 ブルーノはアイビーが討伐されぬよう、自らを従魔師(テイマー)として登録し、アイビーと一緒に冒険者生活を始めることに。 昔のようにブルーノの肩に乗りたくて、サイズ調整までできるようになったアイビーは……実は最強だった。 「あ、あれどうみてもプラズマブレス……」 「なっ、回復魔法まで!?」 「おいおい、どうしてグリフォンが亀に従ってるんだ……」 アイビーによる亀無雙が今、始まる――。 5/28日間ハイファンタジー1位! 5/29日間総合3位! 5/31週間総合5位! 6/1週間総合3位! 6/2週間ハイファンタジー1位!週間総合2位! 6/14月間5位! 【皆様の応援のおかげで書籍化&コミカライズ決定致しました!本當にありがとうございます!】
8 198【書籍化】男性不信の元令嬢は、好色殿下を助けることにした。(本編完結・番外編更新中)
「クレア・ラディシュ! 貴様のような魔法一つ満足に使えないような無能は、王子たる私の婚約者として相応しくない!」 王立學園の謝恩パーティで、突然始まった、オリバー王子による斷罪劇。 クレアは、扇をパタンと閉じると、オリバーに向かって三本の指を突き出した。 「オリバー様。これが何だかお分かりになりますか?」 「突然なんだ! 指が三本、だろう? それがどうした」 「これは、今までラディツ辺境伯家から王家に対して婚約解消を申し入れた回數ですわ」 「なっ!」 最後に真実をぶちまけて退出しようとするクレア。 しかし、亂暴に腕を摑まれ、魔力が暴走。 気を失ったクレアが目を覚ますと、そこは牢獄であった。 しかも、自分が忌み嫌われる魔女であることが発覚し……。 ――これは、理不盡な婚約破棄→投獄という、どん底スタートした令嬢が、紆余曲折ありつつも、結果的にざまぁしたり、幸せになる話である。 ※本編完結済み、番外編を更新中。 ※書籍化企畫進行中。漫畫化します。
8 136女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出來上がっていたんだが
ごくごく普通の高校生、「稲木大和」。 でも、道に迷っていた女の子を助けたせいで色々と大変な目にあってしまい・・・? 初心者ライターによる、學園ハーレム物語。 文字數 1000~2000字 投稿ペース 1~3日に1話更新
8 175音楽初心者の僕がゲームの世界で歌姫とバンドを組んだら
その旋律はとても美しかった 『マセレナードオンライン』という、軽音楽を主軸としたオンラインゲームに出會った僕は、そこで初めて音楽と觸れ合う。そんな、何にも分からない僕が歌聲に引き寄せられある女の子に出會った。その少女はゲーム內では歌姫と呼ばれていて、そんなことも知らずにバンドを組まないかと尋ねてしまう。斷られる覚悟でいたが、まさかのバンドを組むことになる。果たして僕はこの先どうなるの? VRMMOと軽音楽をかけあわせた少し変わった物語が、今ここに始まる
8 85世界がゲーム仕様になりました
『突然ですが、世界をゲーム仕様にしました』 何の前觸れもなく世界中に突然知らされた。 何を言っているかさっぱり分からなかったが、どういうことかすぐに知る事になった。 普通に高校生活を送るはずだったのに、どうしてこんなことになるんだよ!? 學校では、そんな聲が嫌という程聞こえる。 外では、ゲームでモンスターや化け物と呼ばれる今まで存在しなかった仮想の生物が徘徊している。 やがてそれぞれのステータスが知らされ、特殊能力を持つ者、著しくステータスが低い者、逆に高い者。 ゲームらしく、勇者と呼ばれる者も存在するようになった。 そして、 ステータス=その人の価値。 そんな法則が成り立つような世界になる。 これは、そんな世界で何の特殊能力も持たない普通の高校生が大切な人と懸命に生きていく物語。 ※更新不定期です。
8 192気紛れ女神にもらったスキルで異世界最強になる(予定)
今まで、色々な作品を書いてきたが、途中でネタ切れなどになり、中途半端に辭めてしまった。 この作品はやれるだけやってやる
8 157