《雪が降る世界》第26話 〜何も無い日には〜
病院でクリスマスを終えたあと、春瀬の家に戻り、一般人として楽しんだ。あんなに何の心配もせず遊んだのはいつぶりだろうか。そして嬉しくないプレイバックだ。
俺ら全員あのまま…。
「あ、こま。おはよう。」
「バッチリ撮っといたから。」
「寢落ちたの一番早かったのに起きるの一番遅いんだから〜。俺のアルバムに璃久の項目できちゃったよ。」
「ん…。ふざけんなよ変態…。」
「こま、俺きできねぇんだけど。」
「うわぁ!ごめん!」
ツッコミどころ満載だ。また俺寢顔撮られたな…。夏にもあったような気がする。
それから加のスマホいつか初期化してやろうか…?俺のアルバムとかキモい。どんだけ盜撮してんだよ。
「見る?こまの寫真。」
「「是非。」」
「ちょっとやめてよ俺も見る。」
「こまが數字の授業で寢てたから。」
「…お前よく見つからなかったな…。」
そういえば隣だったな加。もう寢れない。
他にも、俺が部室で著替え終わったところとか…。弓つがえてるところとか…。告白されてるところとか…。200枚くらいあった。
「なんでそんなにたくさん?」
「將來大になりそうだから。…あとはその辺のの子より人だからかな。」
「最後いらねぇ。」
その辺のの子はみんなメイクしてるだろ。それより人とかどんだけ…。いい眼科勧めてやるよ。
「今日はみんな何する?」
「特に何も。」
「同じく!」
「服買いに行く。」
なんと…!七海も買いするんだな…。
じゃあ俺も一緒に行きたい…なんて無理か。
「こま、來てくれるか?」
「「「?!」」」
「え…なんで俺?」
「お前MONDのデザイナーだろ?」
マジかよ…なんで知ってんの。
「どっから報れてた?」
「俺が勝手に調べた。…お前ありすぎ。」
アナタガテンサイナンデス…!
「俺に合うの分かるかなって。」
「ねぇなんで俺たち放ったらかし…?」
「え…だって2人が來るとうるさくなりそうだし。」
「そっかぁ。じゃあ俺らは2人でどっか行く?加彼いないでしょ?」
その笑顔で言うか…。
結局、一旦家で著替えてまた會うことに…。七海と服選びねぇ。子かよ。服くらい自分のセンスで選べばいいのに。
「普通にいいの持ってんじゃん…。まぶしいわ…。」
「これと昨日の分しかない。 」
「へぇ…。誰が選んだんだ?」
「姉さん。」
兄弟いるのか。意外の高さと言ったら…。
「何人兄弟?」
「一番上が兄さんで次が姉さんで俺は一番下。」
「七海級に賢いのがまだ2人。」
「あー…いや、兄さんは普通のサラリーマンだし姉さんは専門學生だよ。」
だからって馬鹿ではないだろ。だいぶ年は離れてるし。
「どうせ英才家族だろ…。」
「英才教育けたのは俺だけ。」
これはれない方がいいよな…?
「あっ、これとかどう?」
「黒っぽいのがいい。」
先に言えよ。文化祭真っ白だったからいいのかとか思っちゃったし。
「なぁこま、あれなんだ?」
あれってどれ。名前を言ってくれ。
「あれって…?」
「ほら、コップに蓋が付いてるやつ。」
「あぁ…。フラペチーノ?」
「味いのか?」
「俺は値段的に苦しいから飲んだことねぇ。」
「…。」
「…。飲んでみる?」
七海ってピュアだな…。飲みくらいで喜べるか。
「こま、半分あげる。」
「え、なんで?」
「思ったより多い…。味しいけど。」
俺もあんまり胃のキャパは高くねぇよ。
その後いろんなところ歩いたが…。正直七海の無垢さに驚いた。
「あれなんだ?」
「店のイベント…。」
「あれは?」
「バイトのティッシュ配り…。」
「あ、あの店どこで食べるんだ?」
「ドライブスルー…。」
こんなじで。庶民の楽しみを知らないというか。さすがだよ。
「それはいいから。とりあえずどっかっていろいろ見てみろ。」
「?こまが選んで?」
あぁそうだったな…。個人的な想言うと、どれでも似合うと思う。ここまで端麗だと。
「じゃあ適當に…これとか。」
「うん。」
「もっと自分の気持ちをだな…!」
「それでいい。」
「そうですか…。」
1セットあればいいらしい。まさかとは思うが3つをローテするなんて年寄りみたいなことしないよな?
「あの…しいいですか?」
「「…誰?」」
「こういう者だけど。」
モデル事務所…。近くにあるな…。
「こま、モデルってなんだ?」
え、ウソ、それも?!説明が分からない。
ちょっと七海は置いといて。
「それってバイトじゃなくて仕事ですか?」
「はい。」
「バイトよりお金りますか?」
「もちろん。」
今やってるバイトやめてデザイナーとモデル掛け持ちしたら正社員くらいは収あるか?
「こまやるのか?」
「やる。」
「ありがとう!そっちの子は?」
「なんかよく分からんがこまがやるならやってみる。」
「じゃあこれが連絡先ね。また電話する。」
街中で引きけるんじゃなかった…。視線が痛い。
とにかく七海にモデルを教えるか。その辺のコンビニに…。
「俺ただでさえ名が知れてるのにもっと有名になるんだ…。」
「まぁ実力さ。」
これは春瀬達には緒だな。
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