《雪が降る世界》番外編 〜心霊スポット〜

北海道來た當日、地元で有名な心霊スポットがあるって加が言わなければ…。俺知ってるよそこ…。しかも七海までのっちゃって。行かない方がいいっつの。子どもが関わっていい場所じゃない。

「ホントに行く気か?」

「まぁ近場だし。…こま苦手だったっけ。」

「べ、別に…?」

「えー、でもお化け屋敷やばかったじゃん。」

「あ、あれは…人工にしてはすげぇなってびっくりしてただけだって…。」

「可いわ〜。」

違う、違うから…。可いとかやめてくれ。

「なんか雰囲気あるな。」

「テンション上がるー!!」

「それな!」

「それなじゃねぇよ。ここのエピソード知ってんのか?」

「知らねぇな。怖い?」

────…

「テンション上がるわぁ。」

「見事な棒読み…。七海ってそんなの信じないタイプ?」

「どう考えても人間の方が怖いからな。」

「あ、一応信じてんだ?」

「いや?そうでもないさ。」

拠とか…。」

「あくまで俺の勝手な解釈だけど。悪魔も霊も、見たことある人はたくさんいる。でも神様は?どこの宗教でも異國の神は悪魔同然じゃん?」

「おー、言われてみれば。」

「いくら神頼みしたって、葉わないことなんて數え切れない。だから、神様も霊も信じてない。」

「何か、葉わなかったのか?」

「何かどころじゃねぇよ。葉わなかったことでいっぱいだ。」

「例えば?」

「…海で泳いでみたかった。」

いやいやそれの方が可いだろうが。いつの話か知らねぇけど。

「子供だな!」

「言っとくが今は全く興味ないからな?水泳なんて。」

「なんだー…。七海も可いなって思ったのに!」

「…加?誰連れてきてんだ?」

「え?春瀬と一緒に來た。」

「そうじゃねぇよ。後ろ。」

「「「…?誰もいないよ?」」」

──

「はっ…。え…?う、わ…。」

「?七海大丈夫?」

「ここ…ここの地名は?」

「──町。」

あれ、そんなこと分かってるはず…。なんか見えてるのか。全くそんな気しないが…。

……。」

「七海ぃ?!」

失神した。なんかどこにもないし。やっぱここヤバいって言ったじゃん。とりあえず退散しよ…。

…。」

「大丈夫か?」

「俺…あれはダメだ…。」

「なんかいた?」

「こまのエピソードはずっと昔の、本當かどうか分からないやつじゃん。つい最近…つっても何年か前だけど、あそこ、通事故あったとこだ…。」

「知らねぇ。」

「ずいぶんと…グロテスクな死に様だ…。」

「醫者とかなれんのか?」

「外科醫は無理だな…。」

事故のことは知らなかったが行くべきじゃねぇよな…。

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