《雪が降る世界》第62話 〜アノ時の優しさ〜

お…珍しい、LINE來てる。誰だ…?

?!

あぁそういえば、沖縄にいた子と換してたな…。あれから何も連絡とったりしてなかったが急にどうしたんだ。

「ほぉー…今度はそっちが修學旅行なのか。」

で何?ネットに載ってないところ?

…………。東京ってそんな場所あったっけ?基本有名だしな。

'なんか興味とかないの。'

'別になくて。でも誰かと被りたくないなーって。'

'分かった。いろいろ見てみるわ。'

'ありがとう!'

とは言えなぁ。俺もそこまで詳しくないから…。春瀬、なんか知ってるかな。明日學校で聞いてみよ。

「え?あの子東京なんだ。」

「そうそう。昨日LINE來てどっかない?って。」

「んー…。被りは不可避だよね。」

「やっぱり?」

「東京って観地知れてるし。あ、いつ來る予定?」

「聞いてねぇ。」

「俺いいところ思いついたから。ついでにこまのスケジュールも一緒に教えてよ。」

「了解。」

俺のは関係なくないか?…いいけどさ。

ただ今めちゃくちゃ悩んでる仕事がドラマの出演。バラエティはよく出させてもらってるが演じたことは無い。で、3本くらいオファーが來てる。それをければ格段に忙しくなって部活とか無理になるのは絶対だし。なにより七海にも依頼があるからもっと考えないとな…。

とりあえず時間教えてもらうか。真晝だが休憩中だろう。

────

「こっちが俺の予定でそれは修學旅行の予定。」

「ナイスじゃんこま。今日家お邪魔するね。」

「え、まじ?」

「時夏も今大変でしょ?お見舞い行ってあげる。」

「あぁ、それは助かる。」

春夏は風邪ひいて熱出してるっていう…。突然だったからわりとびっくりした。

「俺も行くー!時夏ー!」

「相変わらずストーカー…。そろそろ時夏も怖がってるんじゃない?」

「いやそんなことはないが…。本人は嬉しそうだし。」

「え、そうなの?」

「まぁあいついじめられてたから好かれるとかなかったんだろ。」

「あー、理解理解。」

「ただいまー。時夏起きてるか?」

「起きてる…。」

「春瀬と加が來てる。」

「へぇ…マスクしといてね…。七海君はなんかあったの?」

「今日は學校休んだよ。」

「そっか…。」

「で?なんでわざわざうち來たんだ?」

「こまがお仕事してるとこ見せてあげたら喜ぶじゃん?」

そっち?!…それってつまり。

「ここ?」

「そうそう。俺らもあげてもらったから。」

え確かに邪魔したが俺は一般人には分類されないからな…?てかいきなりそんなこと言われたら向こうも焦るだろ。

「他に。」

「被りなしならそれくらいかな。LINEしてみなよ。」

「他人事だと思って…!學校どうすんだよ。」

「今まで仕事で休むなんてしょっちゅうだったろ。大丈夫。」

「えー…?」

そんなことある?訴えられないか?つーかそれだと俺だけ休んでお前ら普通に學校行くだろ。1人じゃん。レベル高過ぎねぇか?

「んー、嫌?」

「え…嫌…ではないけど困るだろ。」

「ファンだから喜ぶよ。」

だってここ自宅だぞ?仕事場兼自宅なの。

危なくない?俺も上げてもらったけども。俺一応モデル…。

マネージャーに怒られないか?あと七海にもなんか言われそう。

「まぁ…考えとく。」

LINE…するか。だってそれくらいだよな?被りなしって。

'俺の作業場來る?'

うわぁただの変態じゃん…。やばいよこれ。訴えられてもおかしくないわ。

'え?!いいの?!'

いいのって…。いいから送ってんだろ…。

'絶対被らない'

'嬉しい!ありがとう!'

あ、いいんだ。もうちょい警戒しろよ。

確かに自宅とは言ってないけど。俺男だよ。

あとは七海とマネージャーに許可もらって…いやマネージャーは別にいいか。デザイナーの仕事だけ見せれば。

來る日は時夏も休ませようかな。俺一人はちょっと荷が重い。

まぁアポなしで上がり込んだ俺らよりはマシだしな。頑張ってもらおう。時夏に。

'時間と人數教えて'

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