《りんご》白雪姫

「白雪姫はどうして継母に嫌われたのだろうか。おとぎ話では説明されていない。彼の父親が亡くなった後、継母は態度を変えた。父親の目がなくなったからだと思うだろう。なら、灰被りにするまで働かせる必要はどこにあっただろう。どうしてそこまで嫌ったのだろう。」

「いいこと言っているところ申し訳ないですけど、それ白雪姫じゃなくてシンデレラだと思います。」

 10回クイズに引っかかった先輩が誤魔化すように話し出したのを制止した。

「ユキさん、僕はシンデレラの話ではなくサンドリヨンの話をしているのです。」

「どちらも同じ灰かぶり姫ですよ。」

「サンドリヨンは白雪姫でしょう?」

 私を馬鹿にするように彼は鼻を鳴らす。

「大変申し上げにくいのですが、シンデレラ...つまりサンドリヨンはカボチャの馬車とかガラスの靴とか出てくる話で、白雪姫は毒林檎を食べる話です。」

 ジト目でゆっくり話すと先輩は同じくゆっくり飲み込み、湯を沸かすように段々と赤くなっていく。

「今のナシで。」

 クールを気取っているが誤魔化しが何度も効かないことを悟ったようだった。私に文學のことで適うと思ったことが間違いだともっと早く話していればよかった。

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