《俺は、電脳世界が好きなだけの一般人です》第五話 解決編

はぁ一つため息を著いて、皆を見回す。

さっきの上地とか言っていた先輩が関係しているのだろう。わからないように、パソコンを作して、俺のスマホに著信が発生するようにした。

謝罪してから、席を外してから、廊下で話をした雰囲気を作ってから、先輩たちのメールアドレスに、カラオケ店に予約をれているので、先に行って待っているように指示を出す。俺が行くまで、雰囲気を作らないで待っているようにお願いした。

三人の元に戻ってから、急用が出來て、外に出なければならなくなった旨を伝えて、一旦ばらして貰う事にした。先輩たちには、建前上は、塾が終わってから時間があったら、連絡してもらう事にした。ユウキが、何か文句を言っていたが、家に帰っても誰もいないから、しばらくここでゲームしてから帰ると言っていた。さっさと帰ってくれる方が俺としてはありがたいのだが・・・。

先輩たちは、荷を持って、報告書とCDを仕舞って、俺とユウキに禮を言ってから、塾の時間まで、元々予定していた買いに行く事にすると行って、ユウキが著いてこないように予防線を張っていた。

先輩たちを見送ってから、持ってきた機材を片付けていると

「タクミ」

「なんだよ?ゲームならあるだろう?」

「違うよ」

「だから、なんだよ」

「先輩たちの事お願いね」

昔からこいつは微妙に鋭い所がある。

何かをじ取ったのだろう。

「あぁできる範囲でな」

「うん。それでいい・・・」

なぜかしょぼくれているユウキの頭を軽く小突いてから、

「今日は、そんなに遅くならないから、夕飯お邪魔していいか聞いておいてくれ。どうやら、家の二人は帰ってくる様子がない」

「うん!わかった!」

俺の!!ゲームコントローラをソファーに投げて、ドアから飛び出していった。

まぁいいけど・・・もうし、丁寧に扱ってしい。そもそも、PS4 には、ユウキ用に買ったコントローラもあるのに、なんであいつは俺のコントローラを使うのかな?意味が解らない。

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部屋に機材を持っていって、し思案する。

先輩たちの問題は、殘されるのは、ほぼ人間関係な部分になる。どんな人なのか、俺は知らない。証拠を突き詰めたら、納得して、謝罪してくれればいいが、あの雰囲気からは違うのだろう。問題にしていいのなら、もうし証拠を固めた上で、警察に駆け込んでもいいし、そうしたくないのなら、第三者をえた話し合いを行えばいい。多分、學校側に伝えても・・・校長や教頭はわからないけど、育の蛸田か、數學の伊藤なら、話くらいは聞いてくれるだろう。弁護士が必要なら、紹介する事もできる。弁護士だし、ネットの問題やこの手の事を相談するのにはいいかも知れない。無駄になるかも知れないけど、一報れておこう。

後は、先輩たちにこのまま端末を使わせるのは問題かもしれない。

念の為、代替え機を持っていくか、フリーSIM端末で大丈夫だろうけど、SIMサイズがあるからアタッチメントを持って行けばいいかな。あぁ生徒會長の方の端末から、SIMを取り出す機材も必要になるかもしれないな。

カラオケ店までは、15分程だ。

店に著いて、付で予約名を告げて、案をお願いする。何かしていると嫌なので、カラオケ店の前で、副會長のアドレスに到著した旨を連絡しておいた。

フリードリンクで予約していたので、ドリンクを注文しておいてくれていた。

俺も、案してくれた店員に、ドリンクを頼んだ。

歌を歌う様な雰囲気ではないので、店員がドリンクを持ってくるまで待ってから話を始めた。

「ユウキと、キミは、いつもカラオケに來るのか?」

「いや、あいつとは來ませんよ」

「な?誰と來るのだ?」

「あぁさっきの報告書は、俺の名前で書いてあります。企業名もしっかりしたです。且つ、そのまま警察や弁護士に出してもらっても構いません。學校に提出しても問題にはなりません」

「どういう事だ!」

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副會長が、わけが解らないという顔をしている

「祥。タクミ君は・・・報告書が正式なで、誰に見られても問題無いものだとしたら、タクミ君は、あの會社の代表取締役という事になるけど、間違いないわけね」

「な!」「そうですね。納稅義務も果たしています。まだ二年目になったばかりの會社ですけどね。それに、社員も俺だけですよ」

肩をすくめて、苦笑した。

「代表?キミは、社長だったのか?」

「そうなりますね。おやじに騙されて、そういう事になっています」

「もしかして、ユウキは知っているの?」

「どうでしょう。話した事は無いので、知っているかも知れないし、知らないかも知れません。それよりも、話を初めていいですか?」

「あっあぁお願いする」

副會長も、俺の正面に座り直した。二人が座っている位置は、外からは死角になっている位置なのだろう。

俺しかいないからとテーブルの下で手を握らなくてもいいと思うのだけど、気が付かないふりをして、話を進める事にする。

「さて、先輩方、さっきのユウキの反応から、上地という先輩が居るのでしょう。そうですね。副會長の反応から、會長の方でしょうか?上地先輩に、言い寄られて困っているのは?そして、対外的には紳士的なのかわからないのですが、脅迫や盜聴などをするような人ではなく、會長や副會長とも良好な関係を築いているように見えている人なのでしょう」

「キミは、優しいな」

「何のことでしょう」

「いや、いい。ほぼキミが言う通りだ」

何か有ったのだろう。別にそんな事は俺にとってはどうでも良い事だが、二人にはその件を俺に説明しないと先に進めないのだろう。黙って、二人を見つめる事にする。

「祥。いいわよ。タクミ君。上地くんは、ユウキが言ったように、私が生徒會長になった時に、部活連の運部の會長になった人なの」

「はい」

さっき、そこまでは話を聞いた。

「そして、私と祥がテレビにでるきっかけと言うか、話を持ってきたのも彼なの?」

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「どういう事ですか?」

「彼のお父さんが、テレビ局の人間で、あのコーナに出る人を探していたらしいの・・・」

話が見えてきた。

「それで?」

先輩に話してもらうほうがいいだろう。俺の推測が當たっても、何の意味もない。

「うん。私たちも知らなかったの、話をもらった時には、嬉しかった。學校の宣伝にもなるし・・・ううん。違うわね。有名になれる。蕓能界にれるかもって思ったの・・・」

まぁそうだろうな。

高校二年生がいきなりテレビに出れますけど、出ますか?

と、聞かれて拒否する人がどのくらい居るのだろう。それも、その番組に出演した人が、本當に蕓能事務所と契約をしたと言う話も、噂話だが存在する。

「はぁ」

「それで、學校も乗り気になって、教育委員會とかも問題ないという返答をくれたみたいで、撮影になったの」

それから、しばらく、生徒會長からは撮影の様子や、學校側とのやり取りの様子なんかを覚えている限り説明してくれた。

あまり時間も無いことなので、本題にるように導する事にする

「よくある話ですね。その後は、最初は、事務所の関係者を名乗る人からのアクションが有ったりしたのでしょ?」

「うん」

「よく飛びつきませんでしたね。もしかして、上地に止められましたか?」

二人は、びっくりするような顔を俺に向けた。

「キミ。見ていたのか?」

「いいえ。よくある話と先ほど斷りましたよね。そうですね。事務所から、デビューしないかと言われたとか、嬉しそうに話ていた時に、上地が俺の父親がテレビ関係者だから、評判とか聞いてきてやるよ・・・とか、言ったんじゃないですか?」

「本當に、キミは近くで聞いていたかのように言うね。でも、ほぼその通りだ。彼は、キミの様に優しくないようで、もうしゲスい言葉を付けていたけどな」

「そうですか、俺のどこが優しいのかは、今後教えてもらうとして、それでそうですね。そんな低次元な事を考えるバカなら、翌日位ですか、あの事務所は辭めておいたほうがいい。裏にヤクザが居るとか言って來たのでは無いですか?」

「・・・」會長は小さくうなずく

「そうだな。彼は、あの事務所にると、アダルトビデオに強制的に出されたり、枕営業させられるから辭めたほうがいいと言ってきたよ」

「祥!」「優。でも事実だろう?」「そうだけど・・・」

「その頃からですか?Twitter に誹謗中傷のメッセージが來たり、卑猥なDMが屆き始めたのは?」

「え?なんで・・・」「本當に、キミは・・・。でも、間違いない。優が事務所にスカウトされた後から、僕と優に嫌がらせのメッセージが來たりし始めた」

マッチポンプを狙ったのか、それとも気がついたのか?

多分後者なのだろう。會長は、素地から言っても、可い部類にるのだろう。それに、守ってあげたい雰囲気があるとかいわれている"らしい"。蕓能界で売れるのかは、俺には解らないが、上地に取っては、青天の霹靂だったのだろう。手が屆かない所に行ってしまうようなじがしたのかも知れないし、もしかしたら、自分が父親に言って有名にしてやったのに、恩知らずと思ったのかもしれない。上地がどう考えたのかは、本人でもわからないのかも知れないが、やった事実は殘されてしまっている。その報いはけなければならない。苦しんだ二人がどういう結論を出すのかで、俺ができる範囲の手伝いはしよう。ユウキとの約束でもある。

「そうですか、それでお二人は、おれが告げた日付に、上地に相談したのですね。Twitter の誹謗中傷が困ると・・・」

「うん」「そうだ。正確には、前の週の金曜日の放課後に相談した」

あの日付を思い出す。

確か、水曜日だったと思う。間4日で、アプリを用意したのか?それとも、用意してあったのか?まぁそれは別にどうでもいい話だな。

「たしか、あの日付は水曜日だったと思いますが?」

「そうだ!生徒會は毎日あるわけじゃない。毎週金曜日に行われる」

「へぇそれじゃあの水曜日は?」

「あぁだから明確に覚えていた。あの日は、僕と優は、彼に呼び出された」

そうか、他に誰もいないほうがいいとか言われたのだろう。

確かに容から考えても、その方がいいと二人が承諾したのもうなずける。

「上地くんは、最初に、父親から蕓能事務所を紹介できると言い出した」

「ほぉそれで?」

予想外だな。

「僕と優は、Twitterの誹謗中傷やDMで疲れていて、蕓能人になって、これよりも多くの人から叩かれるような事があったらやっていけないと考えていて、彼の申し出を斷った」

「そうなのですね。ちなみに、最初にってくれた、事務所の名前覚えていますか?」

「え?優は覚えている?僕は、直接會っていないから、覚えていない」

「あっ・・・」生徒會長は、恥ずかしそうに、財布から一枚の名刺を取り出した「違うの、祥。記念にとっておいただけ、貴が捨てろっていうのなら、捨てるわよ」

生徒會長から名刺をけ取って、會社名を調べる。選挙で盛り上がるアイドルグループの元センターが屬している事務所の子會社的な會社の様だ。所屬タレントを見ると、そのアイドルグループの娘やモデルが多い印象があるが、危ない噂はなさそうだ。実際は解らないが、なくても、上地が先輩方に語ったような事は無いのだろう。

「ありがとうございます。お斷りはしているのですよね?」

「うん。學生だし、自分のやりたい事があるからって斷った」

「そうですか、先方の反応は?」

「それなら無理強いはしませんが、もし、気が変わったら一報下さい。と言われた」

「そうですか、上地には、そこまで話したのですか?」

會長は小さくうなずいた。

「會長。もしかして、上地からは、相手に連絡する必要ない。無視すればいいと言われませんでしたか?」

「え?うん。そう」

「わかりました。すみません。橫道でした」

「ううん」「キミ。何か、じたのなら教えてしい」

噂話しと、俺が蕓能関係者と仕事した時に、聞いた話しとして、二人に簡単にじた事を説明した。

「そう・・・私、上地くんに騙されていたの?」「あいつ・・・僕の優を!」

「わかりませんよ。あくまで噂はなしですし、俺が、お二人に噓を教えている可能もありますから、ご自分の目で耳で、足で手で調べて下さい」

「そうね。知識が無いって怖いね」「あぁ全くだ」

二人が何かを考え始めてしまう前に、話を元に戻す事にする。

まず、ほぼ上地が脅迫者で、先輩方のスマホにスパイアプリをれ込んだ本人である事は間違いなさそうだ。

その時、俺の持ってきたタブレットに、@i. のアカウントへの著信があった事を告げるメッセージが上がった

痺れを切らしたのだろう。罠にかかった!

メールの容を確認する。予想通り、捨てメアドなのだろう。

容は、読み上げるのも馬鹿らしい低能なだったので、先輩達に確認だけしてもらった。

電源をれれば、副會長にも屆くのだろう。會長と副會長の、スマホからは、アプリを削除しているし、Twitter も安全な狀態にしてある。パスワードも萬が一の事を考えて、変更してもらっている。

「さて、どうしましょうか?」

「"どう"とは?」

「先輩たちの気持ちです。上地がやった事を考えると、違法な事もしています。訴える事も出來ます。証拠も整えられますし、なくても學校から追い出す事は可能だと思います。もう一歩進めると、社會的な制裁まで行えます」

優。僕としては、學校を退學にするだけじゃなくて、刑事罰を與えたい。奴は、優の夢を壊した!」

「祥。確かに蕓能人になりたいと話していたけど、あの程度の事で、心が壊れそうになるのなら、辭めたほうがいいと思うの・・・それに、今は、祥も居る、祥と一緒にお店を持つ。それが夢であり、目標!」

見つめ合って、甘い雰囲気を出されても困るのだけど・・・。

「えぇと、それで?」

「えっあっえぇと」「キミ。もうし気を使ってくれても良かったと思うけどな」

「いえ、俺は十分気を使っていますよ!」

そう言って、カラオケ店ではおなじみの防犯カメラを指差す

何を言いたいのか悟った二人は、俯いてしまった。

「えぇと、それでどうしますか?刑事事件にするのなら、知り合いの刑事に連絡しますし、民事事件にするのなら、知り合いの弁護士を紹介します。學校の中で納めるのは、申し訳ないのですが伝手が無いので、ご自分でお願いします。聴聞會ちょうもんかいを開くのなら、証拠の説明や上地を追い詰める証言は行います」

二人を見つめる。

その時に、終了5分前の連絡が、ディスプレイに表示された。一応、塾に間に合うようにと予約をしておいた。

先輩二人は、今日は塾には行かない事にしたようで、話を続行する事になった。

二人の出した結論は、し待ってしいという事だった。

俺は、二人が決めた事なので、口を挾むつもりはない。ただ、アプリがなくなっている事やTwitterから報が上がってこない事を、上地が不審に思わないように、スマホを買い替えた事にしてもらった。俺が持ってきた、フリーSIMの端末にSIMを移し替えて、設定を行ってもらった。

その後で、お二人のTwitterに、スマホを買い替えた事を書いてもらって、その時に、Twitter のSPAMアプリの事を、キャリアの親切なお姉さんに教えてもらって対処した事も書いてもらった。

メールに関しても、迷メール対応の方法を教えて設定を行った。

時間が微妙に余ったが、もう作業が終わったので、帰ろうとしたら、副會長が

「キミ。せっかくだから、唄っていこう。優は、歌も素晴らしいのだよ」

なんて事を言い出して、リモコンを作して、會長がいつも歌っている曲なのだろう、力して、マイクを渡していた。

副會長には、”惚れた目”という言葉を贈ろう。

トイレに立ったついでに會計を済ませた。

いつも使っているので値段も想像ができる。領収書をもらって、部屋に戻ると、今度は副會長が唄っていた。歌に関して言えば、副會長の方に軍配が上がるのは間違いない。

気持ちよさそうに歌っている橫で、持ってきたを片付けて、會長に店を出る旨を伝えた。

カラオケ店から、外に出た。

「タクミくん。會計は?」

「あぁ済ませてありますよ。報酬を貰う仕事ですからね。領収書ももらっていますから気にしないでください」

「え?あっうん。解った」「キミへの報酬はどうしたらいい?」

「後日相談でいいですか?提案書の形にまとめたいと思っています」

「解った。優。いいよな?」「もちろん。ねぇタクミくん。生徒會にらない?」

「面倒ですので、嫌です」

即答で返す。斷られる事が解っていたのだろう。笑って、"その気が出たら教えて、來年の夏休み明けまでは、私が生徒會長だし、副會長のポストが一つ開くと思うからね"

怖い。怖い。もう心は決まっているのだろう。

俺は帰って、ユウキのおばさんが作った、味しい夕飯を食べに行こう。

先輩たちと別れた。先輩たちは、帽子をかぶって、腕を組んで、俺とは別方向に向かっていった。

後ろから見ていると、小柄なしだけ細の男が仲良く腕を組んで歩いているようにしか思えない。

- 後日談 -

二人から、刑事事件ではなく、民事にしたいと言われた。両親に話をして、弁護士とも相談したそうだが、相談した弁護士では、ネットの話は解らないと言われてしまったようで、再度俺への依頼として、今回の様な事案にふさわしい弁護士を紹介してしいと言われた。

これは、前回の報酬の範囲で対応すると伝えて、おやじの"どういった知り合いなのか解らない"が、弁護士に話をした。

弁護士の未來さんと引き合わせて、話を聞いてもらった、すごく憤慨していたが、抑える所は抑えてくていた。俺の見込みでも、勝てるのは間違いないとして、何を持って示談とするのかを決めていた。それには、俺は口を挾まない様にしている。下手に口を挾めば、貧乏くじをひかされる可能さえある。

先輩たちは、示談の條件として、金額よりも、接近止や連絡止を條件に出すことにしたようだ。未來さんは、それでもいいけど、弱いよ。最初は、學校からの自主退學と、損害賠償金として200萬。ストーカと同じ扱いにしたほうがいいという事になった。

実際上地は、父親の力を使って、先輩たちをアダルトビデオがメインの事務所にれようとしたと、”どこから流れたか解らない噂はなし”で、まずい立場になっている。

そして、奴が使っていたスマホが暴走して、授業中に突然アダルトビデオ-盜撮-が流れ出した。沒収されたスマホから、子中學生や小學生の盜撮畫像が大量に出てきた。

その結果、停學処分になった。

その後、ひっそりと部活連の會長も辭めて、副會長も辭めて、學校も辭めたようだ。

風のうわさで、父親の橫領がバレて、會社を首になって、離婚騒ぎになって、その後、夜逃げ同然で引っ越していったらしい。上地が部屋で使っていたパソコンやスマホやHDDは、なぜか俺の手元にある。先輩たちの報も、持っていっていなければ、これがマスターだろう。完全に安心だとは言い切れないが、この程度は甘してもらおう。

お二人と一緒に、畫像を確認してもらったが、一番出が多いもので、海に遊びに行った時に撮影した寫真だった。

それ以外に見つけた、盜撮寫真や畫は、會長がすぐに消してと騒いでいたが、副會長が、俺の耳元で

「キミ。僕に送ってくれ!優の、僕の優の、僕が知らない優をちょうだい!」

「ダメ!!!絶対にダメ!タクミくん。絶対に消して!」

ぎゃぁぎゃぁ耳元で煩い。

「解りました。會長。マスタを削除して、バックアップを、會長にお渡しします。消すなり、捨てるなり好きにして下さい」

「うん。うん。解った。ありがとう。祥。絶対にダメだからね!」

會長に、バックアップを渡す時に、副會長がすごい目で睨んできたが、それは後でお二人で話し合ってもらう。

「それで、今日はどうしましたか?」

「あっ優」「そうだった。タクミくん。學校側に話をしたわ。パソコの持ち込みと、無線LANの設置が認められたわ」

「それは良かった」

「最終的に、キミが、電子科の先生に説明する事が條件だけどな」

「あぁその程度は想定です」

「それよりも、本當に可能なのか?」

「え?なにがですか?」

「提案書を読ませてもらったし、悪いとは思ったが、僕の父にも口添えがしくて、見てもらったが、これが可能なら、父が校長を努めている中學校でも導を検討したいと言っていた」

「あぁ中學校ですか・・・それは、パソコンの持ち込みではなくて、ネット対策の方ですね」

「そうだ。今度、時間がある時でいい、父の話を聞いてもらえないか?」

「いいですよ。しっかりした依頼なら、おやじを連れていきますので、都合がいい日にちをいくつか出してもらえれば嬉しいです」

「解った、父にはそう伝えよう」

ユウキがしてくるまで、他もない近況報告を聞いた。

二人が、再度禮を言って來た。本當に解決したと考えていいのだろう。

玄関まで二人を送った。なぜか、ユウキは俺の橫で先輩たちに何かを言っている。

外まで送っていく

「あっそう言えば、タクミくん。未來先生への支払いはどうなっている?」

「え?あぁ・・・未來さん・・・」

「そう言えばそうだ。キミ。未來先生から、料金はタクミくんからもらっていると言われているぞ!」

「え・・・と、貸しを一個潰しただけです。気にしないでください」

「気になる。本來なら、かなりの金額を支払うのだろう?」

「どうなのでしょう。未來さん自が、相手だと実績作りとかいろいろと・・・」

「気になるな。キミ。何か隠していないか?」

「本當に、気にしないでください」

「祥。もういいでしょ。未來先生も気にするなと言っているし、タクミくんもそう言っているのだから、お世話になった私たちが何か言う所じゃないと思うよ」

「そうだな。優が、さっきの畫像と畫を、僕にくれるというのなら、この話はこれでおしまいにするよ」

「え?」

副會長は、今までの中で一番の笑顔を俺に向けてくれた。

そして、手を出して來た。

そこまで無粋じゃないので、副會長の手を取った。その上から、會長が手を重ねて、

「「ありがとう」」

そう言って、二人は帰っていった。

---

「タクミ」

「なんだ。まだ居たのか?」

「え?うん。ありがとう」

「なんだよ突然」

「ううん。なんでもないよ!それより、ゲームしよう!今日こそ、タクミに勝つよ!」

「はいはい。お嬢様。お相手致します」

「もう。それを言うなら、手加減してよ!」

「ダメ。勝負は真剣にやらないとな!」

ユウキが俺の腕を取って、家に戻った。

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