《俺は、電脳世界が好きなだけの一般人です》第四話 ルータとWIFI
結局、朝まで地下室で作業をしてしまった。
2臺のルータの設定はできていた。オヤジから送られてきた資料の中に契約に関するもあったので、ルータの設定を確認した。それからパズルのように、ケーブルの接続を行った。外部からの接続は、後で考えるとして、家の中のネットワークの構築を行った。外部への接続は、業務回線は使わない。家庭用の回線を使えと言われているように思えたからだ。セッション數が増やされている。
ユウキと俺で別々にゲーム機を持っている。Microsoftのゲーム機と任天堂のゲーム機とソニーのゲーム機は、最新のが2臺ずつだ。あとは、オヤジが買い集めた古いゲーム機もかなりの數を所有している。全種類とは言わないが、マイナーな機種まである。
同時に起する場面はあまり考えられない。セッションも大丈夫だろう。業務で使うネットワークと家庭で使うネットワークを分離しておけばセキュリティも大丈夫だろう。
俺の作業部屋の設定は、端末や資材や工を持ってこないと作業は無理だ。
Advertisement
(さて、ユウキを迎えに行くか?)
森下家に移した。
自分の部屋から見ていたのだろう。俺が玄関のチャイムを鳴らすと同時に、ユウキが家から出てきた。
「タクミ。おはよう。僕、まだ中を見ていないから楽しみだよ!」
いきなり抱きついてきた。
婚約?狀態だから問題はないと思うけど、朝の挨拶くらいはさせてしい。
「おはよう。桜さんと和さんは?」
「もうでかけたよ。”好きにしなさい”と言い殘していった!」
「え?二人がもう仕事?」
「うん。あっ克己パパと沙菜ママも仕事だって言っていたよ。僕とタクミの荷は晝に業者が來るから、それまでに部屋を決めておきなさいと言われた!」
「・・・。オヤジもオフクロも俺に何も言わないで・・・」
「あっ克己パパがね。『どうせ、タクミは地下に籠もって出てこないだろうから、ユウキがタクミに知らせてくれ』だってさ」
「・・・。よく解っていらっしゃる・・・」
「地下室があるの?」
「ある。全部で3つあった」
「へぇ早く行こう!あと、必要なをリストアップしないとね」
「おっぉぉ」
ユウキに手を引かれて、道路を渡る。
「へぇ門を開けるのにパスワードが必要になるのだね」
「あぁ」
家にって知ったのだが、生認証での解除も可能な代だ。どこから持ってきたのかは聞かないほうが良いようだ。ひとまず、パスワードで認証をしているが、生認証に変えようと思っている。網か靜脈か顔認証が可能なので、網認証にしておこうと思う。認識の度が高く設定出來る。
門をって玄関までの距離をユウキはゆっくりと歩いている。
「ねぇタクミ」
「ん?」
「僕・・・。ううん。なんでも無い」
ユウキが何を考えているのかわかるような気がする。不安なのだろう。
俺も同じだ。本當に、俺で良いのか、ユウキと一緒にいてもいいのだろうか?
だから、俺は前を歩くユウキを抱きしめる。
「!!」
「ユウキ。俺と一緒にいてくれ、これまでのように、これからも、俺はユウキと一緒に居たい」
ユウキは、首に回した俺の腕にれながら頷いてくれた。
「タクミ。僕、タクミと一緒に居る」
「ありがとう」
二人で、玄関にった。
ユウキは、終始ニコニコ顔で周りを見回している。扉を開けては中を確認している。
「タクミ。部屋割は決めたの?」
「まだ。ユウキと一緒に考えようと思っていたからな」
「うん。まずは、二階を見よう」
「あぁ」
「それから、タクミの作業部屋を決めよう」
「いいのか?」
「ん?なにが?」
「いや、ユウキも部屋が居るだろう?」
「え?必要ないよ?」
「荷とかあるだろう?」
「ないよ?服と勉強道くらいだよ?あとは、タクミの家に置いてあるだけだよ?あっ子供の時のとか、もう使わないはそのまま殘しておいてもいいってママに言われたから大丈夫だよ」
「そういやぁそうだな。俺も、すぐに必要になるだけを持ってくればいいのか?」
「うん。パソコンとかゲームとか漫畫や小説やDVDやBDは、全部持っていけって言われたけどね」
「わかった。あとは、ベッドを買わないとダメだろう」
「え?なんで?ママから、”買ってある”って、聞いたよ?」
「あるぞ、一つだけど・・・」
「え?一つでいいよね?一緒に寢ればいいよ」
「・・・。ん?ユウキ?一緒に?」
「うん。僕、タクミの奧さんになるのだよ?問題はないよね?」
「・・・。そうか?」
「うん。ママが大丈夫だって言っていた。それから、ママが避妊だけはしっかりしなさいって!僕、タクミならいいよ?」
ユウキの頭を手でぐしゃぐしゃになるようにでる。
「わかった。俺も、ユウキがしい」
「うん!嬉しい!」
玄関でやるようなことではないが、ユウキを抱き寄せて、初めてのキスをする。
舌をいれるような激しいキスだ。
「タクミ」
「ユウキ。ハハハ」
ユウキと見つめ合ったが笑いがこみ上げてきた。
「どうしたの?」
「ん?キスの前に婚約したのだなと思っただけだ。ユウキ。これからよろしく!でも、部屋の確認をこんなペースでやっていると業者が來るまでに部屋割が決まらないぞ」
「そ、そうだね!」
ユウキと部屋を見て回る。
シンプルな作りになっている。
なにかが引っかかる。違和じゃない。デジャブーというじだ。
「へぇ本當だ!うまくできているね!」
「ん?ユウキ。何か知っているのか?」
「え?タクミ。知らなかったの?」
「何を!?」
「そうか、パパたちはタクミに緒にしていた。忘れていたよ」
「ん?」
「この家、タクミが設計者だよ?しっかりした設計事務所が清書したけど、元を考えたのはタクミだよ?」
「え・・・・。あ!!子供の時に書いた、ユウキと住むならこんな家がいい!か?」
「そうだよ?」
ユウキは不思議そうな顔をするが、聞いていなかった俺には驚きでしか無い。
道理で知っているような覚があったのか?門や玄関までの距離とか、庭に人がられない地下があるとか・・・。痛い。地下の一つが基地で、もう一個が倉庫だったはずだ。そして、基地には、二階の寢室から逃げられるようになっている。痛い。心が痛い。當時の俺を毆ってやりたい。
逃げる場所が寢室なのは、ユウキと一緒に寢るためだったはずだ。だから、ベッドが一つなのだな。いろいろ解ってきた。
やはり”悪意の塊”で間違っていない。
結局、部屋を見て回るだけで終わった。
コンセントやLANの出口の確認はした。WIFIをどうしようかと思ったが、説明書を読んでみると解決している。
「ユウキ。リビングに行こう」
「うん。寢室は、今のままでいいよね?今は使わない部屋もあるけど・・・」
「そうだな。荷をれておく部屋にでもしよう」
「わかった。使うのは、まだ先だよね」
ユウキが言っているのは、子供部屋だ。確かに、しばらくは使わない。
二階には、12畳の寢室と6畳の子供部屋が二部屋。八畳の和室が一部屋。もちろん、トイレも完備している。
一階には、20畳のリビングキッチンと大きめの風呂場と所。小上がりになっている和室が六畳ほどの広さを持つ。後は、客間に使える八畳の洋室と和室だ。
正直、持て余す広さだ。
敷地面積は、近所の倍以上あるだろう。表になる二車線の道路から裏の脇道までが”作業場所”の敷地になっている。近所は、そこに二軒建っている。近所も知り合いだから、挨拶は後日オヤジと和さんを連れていけばいいと言われた。
まだ車は持っていないが、駐車スペースは裏の脇道からる形になっている。3臺分のスペースがある。駐車場の下は置の代わりになる地下倉庫だ。基地と違って、倉庫は階段がわかりやすくなっている。
WIFIは、部屋のライトが全部”改造された”シーリングライトらしい。WIFIの中継になっていると説明が書かれていた。そこまでする必要があるのかと聞いたら・・・。多分”その方が面白い”と返事が帰ってくるだろう。
WIFIの親機は、基地ではなく、リビングに設置されていた。ちなみに、オヤジの説明書を信じると、基地作業場所候補は、電波が遮斷されるらしい。そうか、それでユウキは俺が地下に籠もっているのが解ったのだな。何か、方法を考えないとダメだな。
親機の設定はされているが”火”はっていない。LANと繋がっていないので當然だ。
「ユウキ!俺は、地下にるけどどうする?」
「僕も一緒に行く!あっ」
「どうした?」
「業者の人が來るよね?」
「そうだな」
「僕、業者の人を待っているよ。地下室に居ると気が付かないでしょ?」
「そうか・・・。方法を考えるけど、今日は頼むな」
「うん!」
【二章開始】騎士好き聖女は今日も幸せ【書籍化・コミカライズ決定】
【第二章開始!】 ※タイトル変更しました。舊タイトル「真の聖女らしい義妹をいじめたという罪で婚約破棄されて辺境の地に追放された騎士好き聖女は、憧れだった騎士団の寮で働けて今日も幸せ。」 私ではなく、義理の妹が真の聖女であるらしい。 そんな妹をいじめたとして、私は王子に婚約破棄され、魔物が猛威を振るう辺境の地を守る第一騎士団の寮で働くことになった。 ……なんて素晴らしいのかしら! 今まで誰にも言えなかったのだけど、実は私、男らしく鍛えられた騎士が大好きなの! 王子はひょろひょろで全然魅力的じゃなかったし、継母にも虐げられているし、この地に未練はまったくない! 喜んで行きます、辺境の地!第一騎士団の寮! 今日もご飯が美味しいし、騎士様は優しくて格好よくて素敵だし、私は幸せ。 だけど不思議。私が來てから、魔物が大人しくなったらしい。 それに私が作った料理を食べたら皆元気になるみたい。 ……復讐ですか?必要ありませんよ。 だって私は今とっても幸せなのだから! 騎士が大好きなのに騎士団長からの好意になかなか気づかない幸せなのほほん聖女と、勘違いしながらも一途にヒロインを想う騎士団長のラブコメ。 ※設定ゆるめ。軽い気持ちでお読みください。 ※ヒロインは騎士が好きすぎて興奮しすぎたりちょっと変態ちっくなところがあります。苦手な方はご注意ください!あたたかい目で見守ってくれると嬉しいです。 ◆5/6日間総合、5/9~12週間総合、6/1~4月間ジャンル別1位になれました!ありがとうございます!(*´˘`*) ◆皆様の応援のおかげで書籍化・コミカライズが決定しました!本當にありがとうございます!
8 119【書籍化】男性不信の元令嬢は、好色殿下を助けることにした。(本編完結・番外編更新中)
「クレア・ラディシュ! 貴様のような魔法一つ満足に使えないような無能は、王子たる私の婚約者として相応しくない!」 王立學園の謝恩パーティで、突然始まった、オリバー王子による斷罪劇。 クレアは、扇をパタンと閉じると、オリバーに向かって三本の指を突き出した。 「オリバー様。これが何だかお分かりになりますか?」 「突然なんだ! 指が三本、だろう? それがどうした」 「これは、今までラディツ辺境伯家から王家に対して婚約解消を申し入れた回數ですわ」 「なっ!」 最後に真実をぶちまけて退出しようとするクレア。 しかし、亂暴に腕を摑まれ、魔力が暴走。 気を失ったクレアが目を覚ますと、そこは牢獄であった。 しかも、自分が忌み嫌われる魔女であることが発覚し……。 ――これは、理不盡な婚約破棄→投獄という、どん底スタートした令嬢が、紆余曲折ありつつも、結果的にざまぁしたり、幸せになる話である。 ※本編完結済み、番外編を更新中。 ※書籍化企畫進行中。漫畫化します。
8 136兄と妹とVRMMOゲームと
想いを幻想へと導く世界、VRMMORPG『創世のアクリア』。 蜜風望はそのゲームをプレイしている最中、突然、ログアウト出來なくなってしまう。 ギルドマスターであり、友人である西村有から『ログアウト出來るようになるアイテム』を生成すればいいと提案されるが、その素材集めに向かったダンジョンで、望は一人の青年に出會った。 青年は告げる。 彼の妹である椎音愛梨に、望のスキルを使ってほしい、と。 これは、二組の兄妹の想いが、奇跡を呼び寄せる物語ーー。 第4話以降からは、ログアウトできるようになり、現実と仮想世界を行き來することになります。 第9話と第26話と第83話と第100話と第106話と第128話と第141話と第202話と第293話と第300話のイラストを、菅澤捻様に描いて頂けました。 挿絵に使用してもいいという許可を頂けたので掲載しています。 菅澤捻様、ありがとうございます。 ☆がついている話數には、挿絵があります。 この小説は、マグネット様とノベリズム様にも投稿しています。 第二百六十八話からの更新は、一週間に一度の更新になります。
8 166俺の高校生活がラブコメ的な狀況になっている件
カクヨムコンテスト4參加作品! カクヨムの方でも感想やレビューお願いします! カクヨムで80000PV突破した作品の改稿版です 高校入學を前に両親は長期海外出張。 一人暮らしになるかと思いきや、出発當日の朝、父からとんでもないことを言われた。 それは…… 同い年の子と同居?!しかも女の子! ただえさえ、俺は中學の頃はぼっちで人と話す事も苦手なのだが。 とにかく、同居することになった子はとてつもなく美少女だった。 これから俺はどうなる?この先の生活は?ラブコメ的な展開とかあるのか?!
8 99異常なクラスメートと異世界転移~それぞれの力が最強で無雙する~
川崎超高校にある2年1組。人數はたったの15人?!だがみんながみんなそれぞれの才能があるなか主人公こと高槻 神魔は何の才能もない。そんな日常を過ごしている中、親友の廚二病にバツゲームで大聲で廚二病発言しろと言われた。約束は守る主義の主人公は、恥を覚悟でそれっぽいこと言ったらクラス內に大きな魔方陣?!が現れた。目覚めた場所は見知らぬ城。説明をうけるとここは異世界だと判明!!そのあとは城で訓練したりだの、遂には魔王討伐を言い渡された?!
8 130病弱を演じる妹に婚約者を奪われましたが、大嫌いだったので大助かりです
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」「ノベルバ」に同時投稿しています。 『病弱を演じて私から全てを奪う妹よ、全て奪った後で梯子を外してあげます』 メイトランド公爵家の長女キャメロンはずっと不當な扱いを受け続けていた。天性の悪女である妹のブリトニーが病弱を演じて、両親や周りの者を味方につけて、姉キャメロンが受けるはずのモノを全て奪っていた。それはメイトランド公爵家のなかだけでなく、社交界でも同じような狀況だった。生まれて直ぐにキャメロンはオーガスト第一王子と婚約していたが、ブリトニーがオーガスト第一王子を誘惑してキャメロンとの婚約を破棄させようとしたいた。だがキャメロンはその機會を捉えて復讐を斷行した。
8 145