《俺は、電脳世界が好きなだけの一般人です》第五話 新しい生活
基地で、ハブにケーブルを接続していく、一般回線のルータにも火をれた。業務回線のルータにはまだ火をれていない。
固定IPの使い方は、オヤジに相談だな。サーバを置くつもりなのかもしれないからな。
さて、一つだけ刺さっているサーバに火をいれる。
モニターとキーボードとタッチパッドを繋いだ。ひとまず、LANからは分離する。
あぁペンギンが表示される。そういうことだな。
中は・・・。本當にサービスはOSが起するだけだな。オヤジから珠ラックサーバを回してもらおう。使わなくなった古いもあるだろう。
基地作業場所候補を見ると、口は隠し扉をった先にある梯子だ。倉庫に続く扉もあるから、倉庫から出りしてもいいかも知れない。るだけなら、寢室からり臺?で降りてくればいい。
よし、パーティションを買ってきて、部屋を區切ろう。
基地作業場所候補には、トイレもある。水道とIHクッキングヒーターもある。スペースを考えると、調理は無理でも、お湯を沸かして珈琲やお茶をいれるくらいはできそうだ。
Advertisement
荷をいれる前に、サイズを測ってパーティションを購しよう。空調を考えると、目隠し程度になれば十分だろう。
ユウキも來るだろうから、ソファーは買っておいたほうがいいだろう。
上が騒がしい。
業者が來たようだ。倉庫から上に戻ると、荷が搬され始めていた。
「あっタクミ。ちょうどよかった。克己パパから送られてきたはどうしよう?」
「ん?どれ?」
TVやゲーム機などの荷に混じって、1Uや2Uのサーバが・・・10臺?NASもある?
オヤジのメモが添えられている。
”真一や萬人から新築祝いで貰った。好きに使え”
ありがたく使わせてもらおう。最新ではないが、十分現役で使えるスペックのようだ。
「パソコンや材は地下の倉庫に運んでもらってくれ」
「わかった。TVは?」
「リビングにれてもらって、設置は自分たちでやるか?」
「そうだね。本とかゲームとかDVDやBDは、倉庫でいいよね?」
「あぁ」
「わかった」
ユウキが嬉しそうに業者に指示を出している。業者には、俺とユウキの関係が何に見えるのだろう?夫婦には若いだろう。やはり兄妹だろうか?
Advertisement
「ユウキ。俺、バイクを取りに行ってくる」
「うん。僕のバイクもお願い」
「了解」
バイクは、駐車場に置いておけばいいだろう。
ヘルメットは、裏口だな。裏門はリモコンで開くようになっているらしいから、しっかりとユウキに言っておかないと、ユウキはリモコンを忘れそうだ。
バイクを移して、篠崎家の自分の部屋とユウキが使っていた部屋を見る。
荷が持ち出されると、広かったのだなと思える。パソコンの電源はオヤジが落としたのだろうから大丈夫だろう。引っ越しではなく業者と言っているから、多分事務所の移転を行う専門家なのだろう。
作業部屋に戻ると、ユウキが庭に出ていた。
「ユウキ!」
「何?」
「搬送は終わったのか?」
「うん。地下に運びれてもらったよ」
「何をしている?」
「花壇を作りたい。いいよね?」
「あぁ好きにしろよ」
「うん。あのね。ジャンボエンチョーに行きたい・・・けど、ダメ?」
「部屋を片付けてから、必要ながわかるだろう?それからにしたほうがいいと思うぞ?」
「そうだね。わかった」
基地以外を整備して生活できる狀態にしないと・・・。
軽く晝を食べてから、ユウキと二人で片づけを行った。荷がなかったので、大した手間ではなかった。
だが、日用品は買わなければならないが多そうだ。家電は、ネットワークに繋がるようにはなっているが”つながる家電”規格ではないようだ。多分、真一さん辺りの趣味なのだろう。別に、家電の作をさせたいわけではない。報収集ができれば十分だ。AIにもあまり期待していない。
生活に必要な家電は揃っている。
日用品でまずは、タオルは必須だな。玄関マットや風呂場やトイレのマットも必要だ。消耗品も揃えないとダメだな。食は買い揃えていけばいいか?客用も必要かな?
「ユウキ!風呂場とトイレは?」
「うん。足ふきの奴とかも必要だよ。あと、洗剤やシャンプーとかも新品が一つだけだよ」
「一つでも、あれば十分だよ。予備は、ポチッとしよう」
「わかった。それじゃ、そのときに、トイレットペーパとかティッシュとかも買う?」
「そうだな。買うが解っているは、通販で、自分たちで見ないとわからないをメインで買いに行こう」
「うん。あっ」
「どうした?」
「うーん。いいや。タクミと結婚するから、言わないとだね」
「なに?」
「あのね。僕、生理が重くて、薬を処方してもらっているの?」
「え?」
「それでね。定期的に産婦人科に行っているけど、明日の予定で・・。行ってきていい?」
「いいも何も、行ってこいよ。診察料が必要なら言えよ」
「うん。ありがとう」
「送るか?」
「ううん。ママが車を出してくれるから大丈夫。ママがダメだったら、バイクで行くよ」
「わかった。そうか、生理用品とかも必要だよな?」
「うん。でも、明日ママと買ってくるよ」
「そうか?わかった。よし、ジャンボエンチョーは、ベイドリームでいいよな?」
「うん。僕、うどんを食べたい!あと、ケーキも買おう!帰ってきて、二人で食べよう。乾杯しよう!」
「わかった。しだけ大きいけど、荷が沢山るから、カバンを背負ってくれるか?」
「もちろん!」
ライダースーツに著替える。
そうか、裏口の近くにあった小部屋はこのためか・・・。俺、考えているな。2畳ほどの部屋だけど、著替えるには十分だ。奧にシャワーも付いている。俺、グッジョブ!
「タクミ?シャワーで水が飛んでくるし、丸見えだけどいいの?僕は、別にいいけど・・・。タクミだけなら・・・」
「カーテンを買ってこよう。レールをつければいいだろう」
「うん。買うものにメモして・・・。タクミ。工は大丈夫?」
「大丈夫だと思う。篠崎家か森下家に行けばあるだろう?」
「そうだね。早く行こう。僕、お腹が空いてきた!」
ライダージャケットを上から羽織るだけなので問題はない。
買はスムーズに終わった。ユウキが、貓を飼いたい!水槽がしい!とか言ったが卻下した。生活が落ち著いたら考えようと説得した。蛇や蜥蜴でも、フクロウでもいいと言っている。家が園に・・・。思い出した。家の設計図を書くときに・・・。あとで確認だな・・・。”悪意の塊”のような人たちが手を加えているのなら間違いなく作ってある。カーポートの隣のスペースに小屋が建っていた。地下倉庫から行けるようになっている場所だろう。6畳ほどの広さのはずだ。ユウキはまだ気がついていない。知らないフリは無理だから、帰ったら一緒に見に行くか・・・。
バスタオルを16枚。毎日換して1週間は雨が降り続けても大丈夫。トイレのタオルやキッチンのタオルも枚數を用意する。
普段遣いする食は新しくしようとユウキと決めた。ユウキセレクトだ。食洗機で洗えるにしてもらった。俺は、フライパンや鍋を見てメモする。今日は、荷になるから通販で購すると決めた。
基地に置くソファーは二人で座れるでいいだろう。リビングに置くのは、家センターに見に行く。
フードコートでうどんを食べて、ケーキを買って、二階の100均でハンガーや消耗品を購する。
荷はギリギリだったが、カバンにった。
ソファーは運べないので、配送してもらうが、それ以外のすぐに必要になるは揃えられた。
帰ってきて、著替えてから、ユウキを連れて地下倉庫にる。やはり、別の出り口がある。
上がると、6畳ではなく8畳くらいの部屋だ。窓はなめになっている。ネットワークも電源も引かれているのだろう。空調もしっかり付いている。部屋は、何も置かれていない。壁にはスクリーンがかけられている。俺が書いた100インチシアター兼ペットルームだ。天井裏があり、そこにペットが飼えるようになっている。スクリーンに投影するためのプロジェクターが設置されている。スピーカーもしっかり付いている。
隣の家に面する場所には、巨大な水槽がはめ込まれている。本當に作りやがった。
「タクミ。これ?」
「ん?何?」
オヤジの癖のある字ではない。多分、真一さんだろう?
”タクミ。100インチシアターを作るには、6畳では無理だ。8畳にした。中央よりもし後ろに音が集中するようになっている。水槽は、強化ガラスをれても、建設基準を守ろうと思ったら250cmが限界だった。深さは、80cmだ。水質チェックや水溫チェックはモニター出來るようにしてある。屋裏のペットルームには監視カメラを3つ付けている。変な事はするなよ?婚約おめでとう。婚約の祝いだ。け取ってくれ”
やっぱり・・・。
メモをユウキに渡す。水槽を見て喜んでいる。電気代は、ソーラパネルがあるから、ある程度は大丈夫だろう。
「タクミ!」
「うーん。飼ってもいいけど、俺は、しばらくはユウキと二人で過ごしたいな。ペットが居ると、ペットが中心になるぞ?」
「あっ・・・。ダメ。僕も、タクミと二人がいい!」
しだけずるい言い方をしたが、ペットは回避した。俺だって貓を飼いたいが、今は我慢だ。仕事を初めて、しっかりとした収ができて、ユウキと結婚したら考えてもいいだろう。
離れには、地下倉庫を経由するしかられない。よく作られたな?
「ユウキ。ジュースで乾杯しよう。ケーキを食べてから風呂にろう。さすがに疲れたから寢よう」
「え・・・。うん。わかった」
ジュースで乾杯して、ケーキを食べた。
そこで、ユウキが言いよどんだ理由がわかった。風呂に一緒にるつもりのようだ。電気を消せば大丈夫とか言い訳しながら二人で一緒にった。いろいろ見て、見られてしまった。そして、いつもの癖で著替えが所に置いてあると思ったが、用意するのを忘れた。
を拭いて、タオルをに巻いて寢室に向かった。
ユウキが片付けた寢間著や下著が見つからない。
「いいよ。タクミ。このまま寢よう」
「ユウキ?」
巻いたタオルを外して抱きついてきた。
俺もタオルを外してユウキを抱きしめる。
その日は、キスをして抱き合いながら眠った。まだやることが多い。ユウキにも落ち著くまで待ってもらった。俺だってユウキがしいが・・・。生活の基盤を作ってからじゃないと・・・。
必要なを通販で購しているだけなのに、オヤジの手伝いで貯めていた預金がみるみる減っていく。
數日後に、オヤジから業務回線とラックサーバはオヤジの會社や関連會社が行っているサービスの監視用のサーバだと言われた。管理費で、月に10萬、稼働率の目標は90%だと言われた。メンテナンスを除いてなので、月に3日程度は急メンテナンスがれられる計算になる。余裕ではないが、なんとかなる數字だ。設定は、オヤジの會社の人間が遠隔で行うらしい。外部からのアクセス制の準備ができたら連絡すればいい。
パーティションもれて、ネットワークの設定も完了した。買い忘れも揃えた。服や著替えも足りなかったので新しくした。
そして、昨日・・・。ユウキと初めて一つになった。
【書籍化&コミカライズ化】婚約破棄された飯炊き令嬢の私は冷酷公爵と専屬契約しました~ですが胃袋を摑んだ結果、冷たかった公爵様がどんどん優しくなっています~
【書籍化&コミカライズ化決定しました!】 義妹たちにいじめられているメルフィーは、“飯炊き令嬢”として日々料理をさせられていた。 そんなある日、メルフィーは婚約破棄されてしまう。 婚約者の伯爵家嫡男が、義妹と浮気していたのだ。 そのまま実家を追放され、“心まで氷の魔術師”と呼ばれる冷酷公爵に売り飛ばされる。 冷酷公爵は食にうるさく、今まで何人もシェフが解雇されていた。 だが、メルフィーの食事は口に合ったようで、専屬契約を結ぶ。 そして、義妹たちは知らなかったが、メルフィーの作った料理には『聖女の加護』があった。 メルフィーは病気の魔狼を料理で癒したり、繁殖していた厄介な植物でおいしい食事を作ったりと、料理で大活躍する。 やがて、健気に頑張るメルフィーを見て、最初は冷たかった冷酷公爵も少しずつ心を開いていく。 反対に、義妹たちは『聖女の加護』が無くなり、徐々に體がおかしくなっていく。 元婚約者は得意なはずの魔法が使えなくなり、義妹は聖女としての力が消えてしまい――彼らの生活には暗い影が差していく。
8 193【書籍化&コミカライズ2本】異世界帰りのアラフォーリーマン、17歳の頃に戻って無雙する
【日間&週間&月間1位 感謝御禮】 ブラック企業で働いていたアラフォーリーマンの難波カズは、過労死で異世界転生。 異世界を救い、戻ってきたのはなんと十七歳の自分だった。 異世界で身につけた能力を使えることに気付いたカズは、今度こそ楽しい人生をやり直せると胸を躍らせる。 しかし、幼なじみの由依をきっかけに、もといた世界にも『人間を喰う異形――ヴァリアント』がいることを知る。 カズは過去の記憶から、近い未來に由依が死ぬことを察してしまう。 ヴァリアントと戦う使命を持つ由依を救うため、カズはこちらの世界でも戦いに身を投じることを決める。 ★ファミ通文庫さんのエンターブレインレーベルから、書籍が9月30日に発売します。 文庫よりも大きめサイズのB6判です。 ★日間ローファンタジーランキング 最高1位 ★週間ローファンタジーランキング 最高1位 ★月間ローファンタジーランキング 最高1位 ※カクヨムにも掲載しています。
8 62裏切られた俺と魔紋の奴隷の異世界冒険譚
親友に裏切られて死んだと思った主人公が目を覚ますとそこは異世界だった。 生きるために冒険者となり、裏切られることを恐れてソロでの活動を始めるが、すぐにソロでの限界を感じる。 そんなとき、奴隷商に裏切れない奴隷を勧められ、とりあえず見てみることにして、ついて行った先で出會ったのは傷だらけの幼女。 そこから主人公と奴隷たちの冒険が始まった。 主人公の性格がぶっ飛んでいると感じる方がいるようなので、閲覧注意! プロローグは長いので流し読み推奨。 ※ロリハー期待してる方はたぶん望んでいるものとは違うので注意 この作品は『小説家になろう』で上げている作品です。あとマグネットとカクヨムにも投稿始めました。 略稱は『裏魔奴(うらまぬ)』でよろしくお願いします!
8 188男女比がおかしい世界に飛ばされました
主人公の禮二がトラックに轢かれてしまい、起きると男女比が1:100という女性の方が多い世界だった。その世界では、男性はとても貴重で目の前に男性がいると、すぐに襲ってしまうほどだ。その世界で禮二は生きて行く....。 基本的には小説家になろうの方で活動しています。(違う作品を出していますが) なので、とても更新が遅いですが、見てくれると嬉しいです。 多分二週間に一回のペースだと思います。……恐らく。………恐らく。早い時と遅い時があります。
8 147まちがいなく、僕の青春ラブコメは実況されている
不幸な生い立ちを背負い、 虐められ続けてきた高1の少年、乙幡剛。 そんな剛にも密かに想いを寄せる女のコができた。 だが、そんなある日、 剛の頭にだけ聴こえる謎の実況が聴こえ始め、 ことごとく彼の毎日を亂し始める。。。 果たして、剛の青春は?ラブコメは?
8 100骸街SS
ーーこれは復習だ、手段を選ぶ理由は無い。ーー ○概要 "骸街SS(ムクロマチエスエス)"、略して"むくえす"は、歪められた近未來の日本を舞臺として、終わらない少年青年達の悲劇と戦いと成長、それの原動力である苦悩と決斷と復讐心、そしてその向こうにある虛構と現実、それら描かれた作者オリジナル世界観ダークファンタジーです。 ※小説としては処女作なので、もしも設定の矛盾や面白さの不足などを発見しても、どうか溫かい目で見てください。設定の矛盾やアドバイスなどがあれば、コメント欄で教えていただけると嬉しいです。 ※なろう・アルファポリスでも投稿しています! ○あらすじ それは日本から三権分立が廃止された2005年から150年後の話。政府や日本國軍に対する復讐を「生きる意味」と考える少年・隅川孤白や、人身売買サイトに売られていた記憶喪失の少年・松江織、スラム街に1人彷徨っていたステルス少女・谷川獨歌などの人生を中心としてストーリーが進んでいく、長編パラレルワールドダークファンタジー!
8 55