《俺は、電脳世界が好きなだけの一般人です》第二話 調査

ユウキとファミレスで食事をして、家に帰った。

家に著いて、メールを確認すると、未來さんと和さんからメールが屆いていた。

未來さんは、依頼をまとめてくれていた。

和さんは、報酬に関する事と、納期に関する事が書かれていた。報酬は金額とは別に用意されていた。報酬は、かなりの後払いにされそうだけど、約束してもらったのでありがたく貰っておく。

ネットワーク會議のシステムは、選択肢はない。

未來さんの要であった”獨自サービスに見える”が意外と難しいのだ。

Skype に皮がわを被せようか?

Skype なら、APIが公開されているし、ライブラリもあるから、獨自のサービスに見せる事も可能だ。

ひとまず、提案書を書いていく。

案件は3つ。

一つは、余裕だ。和さんと未來さんのパソコンなら、Skype で十分なはずだ。

ソフトウェアの代金を考えると、かなりの高額になってしまう。

Advertisement

Flash はダメだろう。もう、アンイストールが推奨されている。

著信だ。オヤジ?

このタイミングで、電話がかかってくるのは、未來さんの件で”なにか”あるのだろう。

『タクミ。未來の奴が面倒を言い出したようだな』

「それはいいけど・・・」

『あぁSkypeのサーバがほしいのだろう?真一から貰った。あとでWindows Server と一緒に送る。まだラックには空きはあるだろう?』

「ライセンスは?」

『正規のだ。クライアントのライセンス數も問題ない。和からおおよその人數を聞いて、用意した』

「わかった。でも、足が出てしまわないか?」

『大丈夫だ。和が、仕組みを他の弁護士に売り込む』

「は?」

『弁護士も大変ってことだな。それと、真一が営業と話を付けた。やつらも、弁護士が使っているインパクトがしいらしい。全面的なバックアップが約束されている』

「いいのか?」

『問題はない。和と未來が営業と話をした。業務容までは話せないが、どういった使い方をしているのかを、実績として乗せてもいいという話で落ち著いた』

「大掛かりな話だな。いいのか?」

『大丈夫だ』

「地下で運用すればいいのか?」

『そうだ。固定回線を追加するぞ。他の混同するのはよくない。ルータも真一から送られてくる』

「わかった。中も分離するのか?」

『まかせる。和や未來は、最初の回線からアクセスさせたほうがいいだろう?クライアントには、VPNで繋いで貰ったほうが、話の種が増えるだろう』

「マニュアルが面倒だけどいいのか?」

『この手のやつは、しだけ面倒なほうが喜ばれる。自分が特別だと思えるからな』

「わかった」

オヤジからありがたい助言と援助をけて、一気に実現が簡単になった。

Skype for Business は、った事がないから、セットアップや利用方法の報収集から始める事になる。マナベさんとオヤジが勧めてくるのなら、業務を行うのにスペックは、問題ではないのだろう。セットアップがされているのかわからないから、その辺りから調べておこう。

ADの運用を考えると、未來さんや和さんのパソコンを參加させる必要があるのか?

會議室での運用を考えると、ADに參加は問題ではないだろう。

ライセンスを考えなくて良いのは本當に楽だ。あの會社の製品で面倒なのが、ライセンスの管理だからな。解らなければ、営業に問い合わせるのが一番だと、マナベさんやオヤジには言われているけど、高校生がマイクロソフトの営業に連絡するなんて”不可能”だ。

連絡すれば丁寧に教えてくれるのは解っている。それでも・・・。

提案書は、スムーズに書き上げられた。

問題がないか、チェックをして、期限前に送付しておこう。

基地からリビングに戻ると、ユウキがゲームをしていた。

「タクミ。終わったの?」

「ひとまず」

「どうする?お風呂?それとも、寢る?」

「そうだな。ゆっくり風呂にってから寢るか」

「うん。僕、お風呂をれてくるね。タクミ。あと、お願い!」

「おっおう」

ユウキからゲームのコントローラを渡される。

ジリ貧な負け戦じゃないか?

ユウキが戻ってくるまで現狀維持に徹した。ユウキにコントローラを返すと、ゲームをセーブしないで終了させていた。

風呂にってから寢室に移した。

明日からは、暫くは未來さんと和さんからの依頼の下調べだな。マナベさんから送られてくるサーバが屆くのがわからないけど、オヤジの言い方だと明日にでも屆きそうだ。

”ポーン”

端末に重要なメールが著信した。枕元に置いているタブレットを使ってメールを確認する。

「え?」

「どうした?」

寢落ち狀態だったユウキが起きてしまった。

「あぁマナベさんが送ってくれた荷が明日の夕方には屆くらしい」

「へぇ。それで?」

そりゃぁ興味はないよな。

「ん?あぁ。予想よりも數が多くてびっくりしただけだ」

「そうなの?ミクさんの所の話?」

「あぁ」

「そんなに多いの?」

「マナベさんから、送られてきたのが、ダンボールで6箱になっている」

「6箱?大きさは?」

「そこまでは書かれていない。明日は、學校での用事もないし、まっすぐに帰ってきて荷取るとしたら・・・16時には帰ってこられるけど、18時くらいにしておくか」

學校から帰ってから、荷け取ってセットアップを始める。

提案書の容から若干変更があるかもしれないが、大本は変わらないだろう。

學校には、バイクで行った。ユウキを乗せているので、大將の所におかせてもらった。

授業が終わって、ユウキを待ってから家に帰ると、16時を回った所だった。17時でも間に合った。荷の到著まで、ラック周りを片付ける。

多分、2Uのサーバだろうと予測して、ラックを確認する。ディスプレイにはまだ余裕があるので、繋げておけばいいだろう。

18時をしだけ回った所で、荷が來た。

裏に回って貰って6箱をけ取った。

一度、倉庫にれてから、開封した。

2Uのサーバと、1Uに4臺の小型サーバがセットされていると、ルータが二つとハブがっていた。あとは、ライセンスが書かれたやソフトウェアがっている箱だ。

軽自車が買えるくらいの資産価値があるぞ?サーバはしだけ古いけど、十分現役で使えそうだ。

ラックに設定して、火をいれる。理で二つのCPUがっている。メモリも16Gも積まれている。小型サーバの方は、監視ソリューションが詰め込まれていた。

そう言えば、回線を増やすらしいから、ルータは、そのためなのだろう。

ライセンスの箱は、基地で保管しておけばいいだろう。あとで、リストを作っておこう。

機材を取り付けて、火をいれる。

まずは、家のネットワークに接続してみる。IPの設定や現在の狀況は、マナベさんのメモがっていた。容を確認して、領のメールを出す。

オヤジからの返事で、回線工事が來週の土曜日に決まったと連絡がった。立ち會いも問題ないので、返事をしておく。

提案書で心配な部分は、クライアントに配布するアプリケーションだ。

いろいろ実験的に作ってみるしかないだろう。

この週末に実験的に作ってみるしかないな。

「タクミ!」

「ん?どうした?」

「週末。僕、ママの買いに付き合ってきていい?テーブルとかソファーとか買いに行くみたい」

「わかった。俺は、基地に籠もっているから気にしなくていいぞ」

「うん。夕方には帰ってくるから、ご飯をよろしく!」

「土日の両方か?」

「うん。いろいろ回るみたい」

「わかった。和さんが車を出すのか?」

「ううん。優先輩と梓先輩が手伝いで來てくれる」

「・・・。わかった、二人の分も夕ご飯を用意しておく」

「うん!先輩たちを家に案していいの?」

「そういう約束をしているからな」

「わかった!ありがとう。タクミ!」

「何が食べたい?」

「簡単なでいいよ。それこそ、庭でバーベキューでもいいよ!」

「そうだな。1日はそうしよう。もう1日は、タコパでもするか?」

「うん!」

土日の両方で買いに行くのか?

和さんも本格的に始めるようだな。ネットワーク會議が必要になるような狀況が考えにくいけど、必要になっているのだろう。

ユウキが出かけるのなら、基地に籠もってプログラムを作しても良さそうだな。

    人が読んでいる<俺は、電脳世界が好きなだけの一般人です>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください