《俺は、電脳世界が好きなだけの一般人です》第十二章 ウィルス? 第一話 依頼

オヤジから、未來さんと和さんからの依頼は問題なく達されたと言われた。

金銭的な報酬とは別に森下家から、報酬が屆けられた。俺がしかっただ。すでに殆どが記されている。

桜さんからの伝言は付箋で書かれている。

”真一と萬人には、タクミから禮をしておけ”

と、だけ書かれていた。

禮の容は書かれていないから、あとで調べて置けばいいだろう。まーさんに聞いてもいいかもしれない。

実際に使うのは、まだ先の話だ。

桜さんからは別の報酬も屆けられた。ユウキが和さんの作業を手伝った分だと書かれていて、ユウキが行きたがっている専門學校の學金と同じ額が振り込まれた通帳を渡された。ユウキが管理するのではなく、俺に渡してくる辺りが、桜さんらしい。いろいろな意味が込められているのだろう。

オヤジとオフクロも反対はしていない。

ユウキとの生活も落ち著きを取り戻した。

仕事をける度に、あたふたするのは間違っている。ユウキと話をして決めなければならないと思うが、ユウキも仕事を始めれば狀況が変わるかもしれない。

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放課後には、生徒會の作業を中心に行っている。

急な変革は、作業の集中を招いた。俺の所だけではなく、生徒會のメンバーに作業が集中したのだ。十倉さんも頑張っているが、生徒會のやり方に慣れていない部分も多かった。二重行政ではないが、部活連と生徒會で似たような申請をけていたのが、この一件からでも伺えた。

部活連の解から、各部にパソコンの配布は、思わぬ副産を産んだ。

文化部から、なくない人數が電脳倶楽部にったのだ。掛け持ちでの部も多かったが、それでも増員になったのは間違いない。作業の手が増えて、俺が擔當していた管理業務も引き継げた。

そして、電脳倶楽部は生徒會の下部組織に組み替えられた。獨立した部が、全の管理業務を行うのは良くないと言われたのだ。

電脳倶楽部の部室も、生徒會室の近くに移した。

下部組織なので、部費の割當からも外された。今期に作られた部なので、部費の割當は來期からだったのだが、それが外された形になる。電脳倶楽部は、部費の代わりに、各部や學校から依頼をけて部費となるお金を貰う形に落ち著いた。

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俺が方法を立案して、戸松先生がしだけ強引に押し込んで立した。

學校も落ち著きを取り戻した。

津川先生が、生徒會室に現れた。

「篠崎。し、相談がある」

「パソコン周りの話なら、電脳倶楽部がけますよ?」

「學校の話なら、そうだろうけど、學校外の話で・・・」

「俺に依頼ですと、高いですよ?」

「それは・・・。話だけでも聞いてしい。ヒントだけでも貰えると助かる。報酬の話は、現地でしたい」

「わかりました。どうしたら良いですか?」

「明日の放課後、時間を貰えるか?場所が、離れているから、車で移する」

「わかりました。明日の放課後ですね。帰りは、學校まで戻してくれますか?」

「家まで送るぞ?」

「いえ、學校まででお願いします。自転車を置いていくのは、次の登校が不便です」

「そうか、わかった。明日、頼むな」

「はい」

翌日、授業が終わって生徒會室に移すると、津川先生が待っていた。ユウキには、家を出るときに今日は先に帰っているように伝えてある。

「篠崎。準備はいいのか?」

「何か、持っていったほうが良いですか?」

「必要ないな。名刺なんてないよな?」

「え?ありますよ?學校にも屆けを出していますが、俺は會社を持っています」

生徒會のメンバーには話してあるが、十倉さんには話していなかった。

驚いた顔で俺を見て、”篠崎。社長だったのか?”というので、肯定しておいた。詳しくは、明日にでも説明すると言っておいた。

津川先生の車に乗り込んで、15分くらい街とは反対方向に走る。

県立病院を越えた場所にある。児養護施設だ。

「ここは?」

「児養護施設だ」

「え?」

「俺は、休みの時に、ここで勉強を見ている」

「先生が?」

「そうだが?意外か?」

「そうですね。正直、意外です」

「素直だな。それで、篠崎に頼みたいのは、ここで使っているパソコンにウィルスが侵したみたいなのだけど、俺には、さっぱり見當がつかない。お前に見てもらって駄目なら、買い替えも考えなきゃならないが・・・」

「そこまでの予算がないという事ですね」

「そうだな。それで、お前への報酬だけど、この院で作っている野菜を定期的に渡すのでは駄目か?」

「いいですよ。野菜は、俺も嬉しいです」

「よし、院長先生には話を通してある。早速、中にるぞ」

院長先生だけではなく、施設の職員さんたちからも話を聞いたのですが、よくわからない狀況になっている。

ネットワークから切り離して、パソコンを起してもらう。

パソコンの機種や狀態から、覚悟していたが、OSはWindows10がっていた。元々は、Windows7がっていたが、Windows7のサポートが切れると言われて、県からWindowsのバージョンアップを行うように言われた。県から紹介された業者がWindows10にしていったようだ。説明書類や設定に関する書類が殘されているので、持ってきてもらった。依頼をける事にしたが、狀況がわからないので対処が可能なのか判斷出來ないと正直に話しをした。

そして、最初の疑問點で、県から紹介された業者に見てもらえなかったのと聞いたら、院長先生は顔を曇らせて、説明をしてくれた。

業者に連絡をとると、問題はないとサインを貰っている。これ以上は、有料でのサポートになる。月額10萬のホームページ付きサポートにっていただくか、1回の出張料30萬で作業を請け負うと言われて、ない予算では無理だと斷るしかなかった。

絵に書いたような悪徳業者だな。

津川先生に聞くと、この児養護施設だけではなく、似たような施設で同様の問題が出ているようだ。

県に問い合わせても、個別の業者まで管理していないと言われてしまっている狀態だ。

パソコンが起したが、確かにウィルス対策が行えるソフトはっている。適用されているパッチが最新かは判斷出來ないが、更新日付から見て最新に近いようだ。

それでは、どうして、職員がウィルスだと思ったのか?

作が重くなったのは、WindowsのOSが新しいになったからだと説明されたようだ。間違った説明ではないが、正しくもない。Windows7からWindows10に上げた場合には、ドライバやサービスを、適切に処理をしないと遅くなってしまう。特に、Windows7の時に32Bit版が使われている市販モデルをWindows10の64Bit版に考えもしないで、アップグレードをした場合には酷い狀態になる。OSのバージョンを上げるのなら、モデルは合わせるべきなのだ。

多分だが、業者はMicrosoftが出している診斷ツールを使ってアップグレードをしたのだろう。64BitでOSがくのなら、64Bit版を勧めてくる。

だが、ドライバの互換やサービス全部を調べてくれるわけではない。そして、アプリケーションの全部を診斷ツールが調べてくれるわけではない。

そして、殆どの場合、アプリケーションはいてしまうのだ。

これが問題で、かなければ対策が必要になるが、いていれば問題はないと判斷されてしまう。

まず、知っているサービスで停止していいを停止していく、どこに問題があるのかわからないので、解っている部分から手を付けるのだ。

案の定、いくつかのドライバがいていなかった。Windowsの標準のドライバをかしていた。

同じように、アプリケーションも日常的に使っていない場合には、かない機能が有っても気が付かない。

サービスもいくつか、自になっていながら開始狀態になっていない。見たことがないサービスも存在していた。説明がないサービスも多いが、全部が不正なサービスだとは言いにくい。メーカのパソコンだと、獨自サービスのために組み込まれている場合も多い。

そして、パソコンを調査し始めて、30分が経過したときに、エラー畫面が表示された。

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