《俺は、電脳世界が好きなだけの一般人です》第三話 解析と日常

ユウキが學校での用事が終わって、生徒會室で待っていると連絡がった。

戸松先生と今後の方針を決めてから、俺は生徒會室に向かった。

ユウキと一緒に家に帰った。

ユウキが、”茶碗蒸し”が食べたいとか言い出した。時間がないので、週末にまわして、今日は家にあるで簡単に食べる。

じゃがいもを使ったお好み焼きを作る。お好み焼きと言うよりも、チヂミのほうが近いかもしれない。

一般的なお好み焼きよりも、多めの水でを溶かして、薄めにばすようにする。じゃがいもは、薄くスライスする。食しいので、薄くといっても2-3ミリ程度にしておく。フライパンに生地を薄くばす。そこにじゃがいもを並べる。生地が固まってきたら、上から生地を追加して、じゃがいもを並べる。3層目は豚バラを並べる。生地を上からかけてから、皿に移す。

フライパンに、たまごを落とす。その上に、お好み焼き(withじゃがいも)をひっくり返して落とす。

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に火が通ったら、ひっくり返す。

蓋をして蒸し焼きにして、じゃがいもに火が通ったら完。ソースをかけてユーキの前に出す。マヨネーズは別盛りが好きだと言いたので、マヨネーズはかけていない。

「タクミ。僕、ママの手伝いをしなきゃならなくなった」

「あぁ和さんが言っていたな。それで?」

「放課後。ママの家に帰って、夜まで向こうで過ごす」

「へぇ。それじゃ、夕飯は向こうで?」

「うん。夜は帰ってくるよ」

「了解。俺に何かできるか?」

「うーん。タクミにも話を聞いてほしいけど、男恐怖癥の子が多いから・・・」

「わかった。手伝いが必要になったら言ってくれ」

「うん!今日は、お風呂にって、寢よう!」

「わかった」

洗いはユウキにまかせて、風呂の準備を行う。しっかり、溫まってからぐっすりと寢た。

翌日は、特に用事がなかったので、生徒會に顔だけだして家に帰った。

基地に籠もって、ログの解析を始める。

30分くらい、生ログを解析ツールにれて待っている。さすがに、4日分の生ログの解析には時間がかかるようだ。

攻撃の流れや、癖みたいなで、攻撃者の目的を類推する。

ターゲットは、電脳倶楽部か?

間違いないようだ。攻撃者が使っているユーザ名で、通常使われるようなアカウント名が存在しない。俺が、セキュリティ・キャンプの時に現在の電脳倶楽部の面々に伝達して、津川先生に渡した資料に書いた事だ。

デフォルトでっているユーザ名は、削除するか、削除が出來ないのなら、リモートからのログインは不可能に設定する必要がある。それだけではなく、コンソール以外からのログインも不可能にすべきなのだ。リモートでのメンテナンスの為に、ルート権限を持つユーザが必要になるのだとしても、セキュリティを萬全にしておく必要がある。

それにしても、アタックを仕掛けている場所が、津川先生に提出した資料に乗せたファイルやフォルダの構に似ている気がする。

一般的ではないが、変わった構でもないから當然だろうけど・・・。それにしても、データベース周りへのアタックが多い印象がある。

ツールはわからなかったが、電脳倶楽部をターゲットにしているのが解った。

ほぼ間違い無いだろう。セキュリティ・キャンプの後で、構報や注意していた容をまとめて、大會本部に提出した。大會から、他のチームやハッキングされていしまったチームの構をまとめて送ってくれた。

電脳倶楽部の事を知っている人間が行っているかと思ったが、もしかしたら違う可能もあるな。

もう報がしいな。

何か、証拠とまでは言わないけど、手がかりが殘されていないか?

使われている踏み臺は、裏サイトで踏み臺リストに乗っているが使用されている。

ブラックリスト登録を強化すれば防げそうだけど、経路が圧迫されるのは嬉しくない。

うーん。

ハニーポットでも仕掛けるか?何が””になるのかわからない。やはり、報が不足している。

拒否リストも、登録數が増えている。ブラックリストに乗っているは除外しておく。多、接続までに時間がかかっても安全を優先しよう。

基地にも同じ仕組みを導してテストを行う。問題がなければ、電脳倶楽部に渡して、學校のルータにも導を行えばいい。

もうこんな時間か?

ユウキからのメッセージで時間を認識した。あと、30分くらいで帰ってくるらしい。

びをすると、背中からすごい音がする。

ゆっくり風呂にるか?

ユウキが帰ってきたら、”お腹が減った”と言い出すだろう。風呂に熱めのお湯をれて、簡単に夕飯をすませて、摘めるを作っておこう。ピザトーストを作って、食べなかったら冷凍しておけばいいかな。

ピザトーストの仕上げにったところで、ユウキが帰ってきた。

「タクミ!ただいま!」

「おかえり。風呂がそろそろると思うぞ」

「ありがとう。でも、何か食べるはない?僕、お腹がへった!」

「ピザトーストなら作ったぞ?」

「ありがとう!食べる!タクミ。お願い」

「わかった。著替えてこいよ。ピザトーストを焼いておく、飲みは?」

「うん。冷たくて甘いものがしい」

「わかった」

二階に上がっていく音がする。

5分もしたら戻ってきて、リビングのテーブルに座る。飲みは、夏みかんを砂糖漬けにしたをミキサーでジュースにする。出來たを、炭酸で割れば夏みかんジュースの出來上がり。ピザトーストが焼き上がるまでユウキの話を聞く。和さんの手伝いの話ではなく、學校での事だ。

「それでね」

「あぁ」

「あ!そう言えば、タクミ。ほら・・・。あの・・・。えぇ・・・と・・・」

「落ち著けよ。ピザトーストを食べてからでいいから」

「ん」

ピザトーストにかぶりつきながら何を思い出そうとしている。

「思い出した!北山。そう、パソコン倶楽部の部長だった、北山!」

「ん?奴がどうした?」

「僕は、直接は見ていないけど、クラスの子が、バイトしているのを見たとか言っていた」

「へぇでも、奴、學校を辭めたから、バイトくらいしていると思うぞ?」

「そうだけど、印象がだいぶ違っていたと言っていたよ」

「そうか、まぁできれば関わりを持ちたくないからな」

「思い出した!セントラルスクエアだ」

「ん?」

「北山がバイトしている、マクドナルド!」

「・・・。ユウキ。その話は、本當か?」

「うん」

「そうか・・・。奴が・・・」

「タクミ?」

「あぁごめん。この前だけどな・・・」

セントラルスクエアの駐場でバイクに近づいてきたマクドナルドの制服を著た奴の話をユウキにした。憤慨していたが、別にバイクに何かをされたわけでもないし、もう終わった話だと言ってなだめた。そう言えば、警備員から続報がないという事は、何ら科の対応が終わったと考えて良いのだろうか?

「まぁいいよ。暫くは、セントラルスクエアに行かなければいいだけだからな」

「そうだね。そうだ、タクミ。大將が、今度”おでん”を始めるらしいよ」

「へぇそれじゃ、おでんが食べたくなったら、大將のところに行けばいいな」

「うん!」

風呂にって、を解してから、寢室に向かう。明日の放課後は、戸松先生と打ち合わせを行う事になっている。

4日間も連続でハッキングを仕掛けてきて諦めるじがしない。多分、その前からハッキングをしていたのだろう。電脳倶楽部ではどのくらい前からハッキングが行われていたのか遡って調べてもらっている。

放課後になって、生徒會室に行くと戸松先生が待っていた。津川先生も一緒だ。珍しい。二人が一緒に生徒會室に來て、俺に用事があるようだ。

「篠崎」

「はい?」

津川先生は、俺に質問と言うか、確認したいことが有ったようだ。

「北山を覚えているか?」

「えぇ」

「お前、この前、バイクで、あの目立つバイクで、セントラルスクエアに行ったか?」

「あぁやっぱり、奴だったのですね」

津川先生が言うには、セントラルスクエアの警備員から連絡をけたらしい。

辭めた生徒の確認だった。どうやら、他にも問題行があってバイトを首になったらしい。それで、學校に首になった経緯の問い合わせが來たようだ。警備員には、俺の素も伝えていたので、俺の在籍確認も行われたようだ。

津川先生の話はそれだけだった。

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