《殺人狂の隣に》1,いつもの刻
ピピピピ
いつもの朝。太のが眩しい。
「朝か…」
俺は橘明日翔。川橋高校。3年生。勉強と運は人並み程度できる。友達もいる。忠実な後輩もいる。ルックスも…まあいいと言えるだろう。充実した毎日を送っている。そして、なんと行っても…俺の彼が可すぎる!!!名前は天沢奏。同じ高校の同じ3年生だ。って!やべーー!學校遅れるぞ!!!しかも、奏と待ち合わせしてたんだった!急いで著替えねーと!
ピンポーン
「はーい!」
ガチャ
「おはよう!明日翔君。」
「ああーあ待たせてゴメンな!」
「大丈夫!」
もう、2年も付き合っているがやっぱり、優しいし、可いし、サイコーだぜ!
「急がないと遅れるよ!早く早く!」
はあはあ。ギリセーフ!間に合った〜。奏でとは同じクラスじゃない。1年の時だけ一緒だったんだが。あ、忘れてた!今日から…2學期の中間テストじゃねーか!勉強はしたけど、數學が1番の苦手科目……。ああああ!
「どーしたんだよ。橘。珍しく元気ねーな?」
「今日から2學期の中間テストだろ…數學なんて絶対ボロボロだろ…」
「數學なんて簡単、簡単!」
「そりゃあ傷つくぜ…」
ったく。あいつは學年でも1位、2位を爭うやつなんだぞ…。バカ言うなよ。あいつは簡単でも俺みたいな凡人には無理だっつーの。
「早く席ついてー!」
案の定、數學はボロボロだった。明日の國語と地理に期待しよう。まあでも、これから晝休憩だ!よっしゃあああ!奏の弁當が食えるぜ!
「橘〜一緒に弁當食おうぜー」
「悪ぃ!彼と弁當食うからー!」
「いいよなぁ…リア充は…」
「あんたも早く彼作れよ!」
「おい!橘〜!」
いつもの待ち合わせ場所〜!いっそげー!ってあれ?いない?おかしいな。
「ごめーん!待った〜?」
「今來たばっか!それより早く奏の弁當食いてえ!!!」
「もう!ちょっと待ってよ!」
こんなふうに晝休憩を過ごす。ああ〜やっぱ上手い!午後からも調子出そうだな〜!まーあいつは料理研究部だしな〜!そうだ!
「奏で、今日一緒に帰れるか?」
「ごめん。今日は用事があるの。」
そういう日もあるよな。今日は部活終わったら1人孤獨に下校か…。友達はほとんど運部だけど俺は部だから下校時間違うし。
「ああ〜やっぱうまいなー!というかそろそろ晝休憩終わるぞ!」
「あ、ホントだ!じゃあまたね!」
ふう…。やっと家ついた。ご飯…適當に食って寢るか………。これが俺の日常だ。まあまあ普通だと思ってる。周りからはリア充と言われるが。
「うう。」
今日はアラーム前に目、覚めたな…。テレビでも見るか。
『〇〇市〇〇で殺人事件が発生しました。同じような手口の殺人が現場周辺で増えているため同一犯による連続殺人と思われています…』
噓だろ!これって俺の家の近く!?やべぇな…。奏心配だし………。
リターン・トゥ・テラ
かつて地球で行われたラグナレク戦爭。 約100年にも及ぶその戦爭の末、大規模な環境汚染が進み、人々は宇宙への移民を余儀なくされた。 地球に、幾多の浄化裝置を殘して…… それから約1000年の時が経とうとしていた。 浄化が終わった資源の星、地球をめぐって地球國家と銀河帝國は対立し、ついに大規模な戦爭が始まろうとしていた……
8 117【電子書籍化】退屈王女は婚約破棄を企てる
☆2022.7.21 ミーティアノベルス様より電子書籍化して頂きました。 「婚約を破棄致します」 庭園の東屋で、フローラは婚約者に婚約破棄を告げる。 ほんの二週間前、「婚約破棄してみようかしら」などと口にしたのは、退屈しのぎのほんの戯れだったはずなのに――。 末っ子の第四王女フローラは、お菓子と戀愛小説が大好きな十五歳。幼い頃からの婚約者である公爵家の嫡男ユリウスを、兄のように慕っている。婚約は穏やかに続いていくはずだった。けれど、ユリウスが留學先から美しい令嬢を伴って帰國したその日から、フローラを取り巻く世界は変わってしまったのだった――。 これは、戀を知らない王女と不器用な婚約者の、初めての戀のお話。 *本編完結済み(全20話)。 *番外編「婚約者は異國の地にて王女を想う」(全3話)はユリウス視點の前日譚。 *番外編「『綺麗』と言われたい王女と『可愛い』と言いたい婚約者」(全3話)は本編から約2ヶ月後のフローラとユリウスを描いた後日譚です。
8 132【書籍化】天才錬金術師は気ままに旅する~世界最高の元宮廷錬金術師はポーション技術の衰退した未來に目覚め、無自覚に人助けをしていたら、いつの間にか聖女さま扱いされていた件
※書籍化が決まりました! ありがとうございます! 宮廷錬金術師として働く少女セイ・ファート。 彼女は最年少で宮廷入りした期待の新人。 世界最高の錬金術師を師匠に持ち、若くして最高峰の技術と知識を持った彼女の將來は、明るいはずだった。 しかし5年経った現在、彼女は激務に追われ、上司からいびられ、殘業の日々を送っていた。 そんなある日、王都をモンスターの群れが襲う。 セイは自分の隠し工房に逃げ込むが、なかなかモンスターは去って行かない。 食糧も盡きようとしていたので、セイは薬で仮死狀態となる。 そして次に目覚めると、セイは500年後の未來に転生していた。王都はすでに滅んでおり、自分を知るものは誰もいない狀態。 「これでもう殘業とはおさらばよ! あたしは自由に旅をする!」 自由を手に入れたセイはのんびりと、未來の世界を観光することになる。 だが彼女は知らない。この世界ではポーション技術が衰退していることを。自分の作る下級ポーションですら、超希少であることを。 セイは旅をしていくうちに、【聖女様】として噂になっていくのだが、彼女は全く気づかないのだった。
8 172闇墮ち聖女の戀物語~病んだ聖女はどんな手を使ってでも黒騎士を己のモノにすると決めました~
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8 69外れスキルのお陰で最強へ 〜戦闘スキル皆無!?どうやって魔王を倒せと!?〜
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