《殺人狂の隣に》6話,ブラックスノー

そろそろ犯人も捕まるだろ〜ってみんな思ってて至って平凡な日が訪れた。遠野の噂が知れ渡るとみんなが遠野にひどく言うようになった。まあ、遠野は死んだんだけどな…。それより…!明日から冬休みなんだぜ!中學ん時はクリぼっちだったのに今ではリア充の仲間り!ウオッシャーッ!でも、終業式…育館クッソ寒いし立つのだるいし校長の長話うざいし。あーあ!ちょっと奏とはなしてくっか。

「奏〜!」

「明日翔君………どうしよう、三崎さんがいじめられてる…。」

「はっ………。」

「助けたいけど足がすくんでかない…」

三崎というがいじめられていた。何かを言われそれに抵抗しボコボコにされている。そんなこといっているより助けないと…俺や奏みたいな思いはしてほしくねえ…。

「あ?あんた、殺人鬼何でしょ?特徴そっくりだし!あんたがやったに決まってる!いつも一人でいて私達を恨んでるじゃん!私たちも殺す気なのね!このイカレヤローが!」

「おーい!みんな〜!こいつに殺されるぞ〜!」

「www」

「クスクス」

「おい!やめろ!何で三崎がやったってことになんだよ!証拠ねーだろ!警察でもないくせに拠のない噂をバラ撒くな!これは十分、名譽毀損だ!」

はあはあ。言ってやったぜ。まあいじめっ子ってこういうの無視してぶん毆るからな…俺には痛いほどわかる

「はあ?あんたは殺人狂の味方なわけ?頭ダイジョーブ?」

「そうだぞ!橘!」

「分かってくれなくて結構だけど、あんたらがやってもない罪を被せられたらどういう気持ちだ!それに、周りの奴はなんで止めないんだ!いじめっ子が怖いのか?!いじめをしてしまうような弱い人間が怖いのか!?」

はあはあつい、発させ過ぎた…。やべーな。三崎に八つ當たりしなきゃいいけど…

「あーはいはい悪かったよ!ごめんなさいね!」

「あのな!謝罪とかいじめとかって言うのはな、自分がどう思うかじゃない!相手にどう思われるかなんだ!」

………………………。靜寂が続く。そこにまさかの先生がやってくる。

「ちょっと!何があったの!とりあえず席につきなさい!みんな教室にって!」

奏…いっちまった。先生に一様伝えておくか。

「先生、三崎さんが宮城さんたちにいじめられてて怪我をしています。」

「え?ちょっと話を聞いてくるわ」

一時、大騒となったがなんとか無事、終業式を終えれた。クラスの奴は大半、俺のことを殺人狂の共犯と言った。人間ってほんとに…

「明日翔君!何ぼーっとしてるの。今日は…ほんとに凄かったよ。三崎さんも謝してたよ。」

「はは…。あんなんでいじめっ子の心が変わったら世の中どれほど平和なんだろうな。みんなが優しければ爭いなんて起きねーのに。」

「そうだね……。でも私は…優しくないよ…」

「え、なんで?奏では優しいだろ?」

ポロポロ

その瞬間純白の雪がぱらつく。でもとても黒い。

「雪だ………。ありがと…でも私は…明日翔君が思ってるほどじゃない。そう言ってくれて嬉しい。私は冷酷だって言われてきたから…」

奏…どうしたんだ?事件があってからほんとにおかしい…。まさか、巻き込まれかけてんのか!?

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