《殺人狂の隣に》9話,収束の予

「でも、そんなこと…できるわけないじゃない…」

カチャン

奏はナイフを地面に落として崩れ落ちた。

「奏……?」

「私は、人なんて信じなかった。誰とも、関わらなかった。あなた以外は。こんなのせいで殺せなくなってしまった。あ〜あバカだなぁ私!でも、楽しかったよ本當に。」

え………。こんなの奏じゃない。本當に奏が奏でなくなったようだ。じゃあ今ままでの思い出も…全部…

「噓だったのか?今までのこと。」

「そうだよ!ははは!でも楽しくてしょうがないの!!何がなんだかわからなくなってどうなっていっても楽しくて楽しくて!人を殺すのも騙すのも!とってもね!それが唯一の救いなの。」

なんで、なんで奏が!!

「奏はいじめられてて…」

「何、言ってるの??私は自力でも這い上がれたよ?」

どうしてなんだ!どうして!それより今俺は、警察にいうかどうか迷うまでに至った。

「そうだ!いい話でも聞かせてあげるよ。最後にね。」

私は、こことは違う街で生まれた。心ついたときから親はクズで、親が私を毆ったり、悪口を言うようになったの。それに、生活費もすぐに、親が余計なことに金を費やすから貧乏になるし喧嘩が耐えない。毆り合いなんて日常茶飯事。そこになんてなかった。友達は親は毆らないって言ったの。みんなの報から私の認識は崩壊したの。でも私が反抗したってヒステリーを起こしてぶん毆られるだけ。私は耐えて耐えて耐え抜いて何も言えなくなった。警察も大人も真面目に私の話なんて聞かない。両親が離婚するといじめがひどくなった。人は全員ゴミクズで使い捨て。自分の私利私のために使うものだとじたの。ある日、テレビで映畫がやってた。主人公は親を殺した。それが面白かった。その日の夜。親を殺してみた。今は多額の保険金と、叔母から送られる金で生活してる。

「え…」

何も言えなくなった…。どうすればいいのかわからなくなった。俺は攜帯に手をばそうとしたが奏に遮られた。でも、奏は俺を殺そうとしてないし仮説があってれば、奏は、俺のことを心配して…

「ねえ。どう思った?ははは」

「なあ奏……。」

俺は奏を抱きしめた。

「えっ」

「今まで気づけなくて悪かったな…。でも、今は俺がいる。まだやり直せる。大丈夫。失った人生を取り戻さないといけないしな。」

「でも、私だめなの!まだやり直せるんじゃない!もう止められないのよ!どうすればいいの私!何も分からないの!」

「大丈夫。俺はこんなこと言えないかもしれない。でも、俺が必ず何とかする。きっとできるさ!」

「うっ…。゚(゚´Д`゚)゚。」

俺はそのまま奏を家に送ったのだった。その時奏は言っていた。「お願い。私、自首はできない。怖いの。無責任かもしれない。だけど、通報して?そしたらみんな開放される…。だから…お願い…。犯罪者何かと一緒にいたらあなたは…。だからお願い!通報して!」と。俺はその時、うん。とっておいたが、正直、奏は殺人鬼なのは間違いない…。でも、奏は捕まれば、死刑か無期懲役だ…。俺が通報すれば、奏は死ぬ。みんなは助かる。俺が奏に協力すれば、みんなは恐怖に怯えたままだ。警察の息子として正義は守らなければいけない。でも、あああああああああ!どうすりゃいいんだよ!

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