《俺の得能は「平凡」だった。》十話 初めての朝

俺は明日香さんの部屋から出てゆっくり黒姫の部屋へと戻った。黒姫が起きないか心配だったが、ぐっすり寢ていたのでその心配はいらなかった。

俺は、流石に眠かったので用意してもらっていた布団にり目を閉じた。と初めて寢るから最初はねれないだろうと思っていたがそうでもなく俺の意識は暗闇の中に落ちていった。

を揺すられている。起きたくねぇな。まだ寢たりない。てか、今何時だ?

「起きなさい。もう7時半よ。」

「ん?って、ぐわぁ!」

俺は反的に起き上がった。目を開けると黒姫の顔が目の前にあったからだ。

そういえば昨日こいつの部屋で寢てたんだったな。てか、2ヶ月間もあるのにこんな調子で大丈夫か俺?

「何してるのよ。早くしなさい。朝ごはんできてるわよ。」

制服に著替えその上からエプロンをつけた新妻がそこにはいた…ってちげーよ!

「わ、わ、わかった。すぐいくよ。」

揺してしまったが俺は返事をして、著替えてから顔を洗うことにした。 

著替えと顔を洗ってからリビングに行くと、とても味しそうな匂いがしてきた。

「めっちゃいい匂い…」

「きたわね。早く座りなさい。ご飯食べるわよ。」

「おはよう。伊織くん。よく寢れた?」

リビングにいたのは明日香さんと黒姫だった。

「おはようございます。」

「おはよう。ほら、見て。可憐ちゃんが作ってくれた妻弁當ならぬ妻朝ごはんよ。」

「お姉ちゃん!変なこと言わない!」

妻…いい響きだ…ってちゃうわ!

「明日香さん何言ってるんですか!」

「ふふふ。二人とも嫌ではないのね。ふふふふ。」

「「嫌です!」」

「ほら息ぴったり。」

こんなじでリビングでは愉快な朝の小さな爭いが起こっていたのであった。あ、めちゃくちゃご飯味しかったです。

「行ってきます。」

「行ってきまーす。」

「行ってらっしゃい。可憐ちゃん。伊織くん。」

ご飯も食べ終わり今日は學校だ。行きたくないが準備をして黒姫と一緒に家を出た。

二人きりだとなかなか喋れずちょっと距離が開いている。

(なんか喋りづらいな。2ヶ月間とはいえ一応同居人なのにな…)

可憐side

(あ〜もう〜なんでー!!伊織くんとお喋りしたいのにー!!)

二人とも同じようなことを考えていたのであった。

結局學校に著くまで喋ることはなかったがクラスは同じなので同じタイミングでクラスにった。

「「「は?」」」

クラス一同驚愕である。

「なんであの平凡が黒姫さんと學校きてんだよ…」

「キモキモキモキモキモ…」

「黒姫さんまさかあんな奴が…」

コソコソ話してるのかもしれないけど聞こえてるからなお前ら。覚えてやがれ…

俺はそんなことは無視して自分の席に著いた。黒姫も気にしていないらしい。席に著いて読書をしている。てか、黒姫ってどんなことしてても似合うよな。才兼備だからか?そんなことを思いながら俺はカバンを開き勉強道を取り出した。勉強を始めて2日目だが、なんか癖になってしまった。習慣つくのはえーな。

「えー、なんか勉強してるし…」

「さっきのやつなに?だったら。ただの勘違いか?」

「いやいや、あいつが勉強とかまずないだろてか。」

(ガヤガヤうるせーな。)

そんなことを思いながらも俺はノートと教科書と參考書から目を逸らさなかった。

(伊織くん頑張って!応援してるー!)

そんな中黒姫が俺のことを好意の目で見ていることなど誰も気付くことはなかった。

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