《俺の得能は「平凡」だった。》十六話 慌てる私
「後輩くん遅いね〜。」
部室ではいつもの四人が晝ご飯を食べていた。
「わたしの方が早く教室を出ましたけど、準備はしていたのですぐくると思いますよ。」
「ん〜、みんなで食べないと意味ないよー!わたし探してくる!」
「子先輩。大丈夫ですよ。わたしがいきますので。」
「え?黒姫っちいってくれるの?」
「はい。いそうな場所を軽く探して來ますので先輩方は待っていて大丈夫ですよ。」
「わかった〜。でもさ、黒姫っちが自分から人探しに行くなんて珍しいよね?最近なんか前進したの?」
「前進?どういう意味ですか?」
「そのままの意味だよ〜。後輩くんとどこまでいったの〜って。」
「どこまでって、白鳥くんとはそういう関係ではありません!!」
「あら?そうだったの?てっきり私は付き合ってるのかと…ね?忠〜。」
「まあ、俺は別にそうだとは思ったりとかあんまり興味なかったんだが、そういうことは自分で決めつけちゃいけないぞ、子
。」
「え〜、じゃー花垣年は?」
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「いや〜、なんとなくギャルゲーみたいな関係だな〜って思ってたすっね。」
「ギャルゲー?ってよくわかんないけど花垣年もそう思うよね!黒姫っちは後輩くんのこと実際どう思ってるの〜?」
「どう思ってるって…言いたくないです!白鳥くん探して來ますので私は行きます!」
そう言って黒姫は部室を走り去ってしまった。
「あちゃ〜、踏み込み過ぎたかな?」
「當たり前だ子。あとで謝れよ。」
「でも、黒姫ちゃんのあんなじ初めて見たっすね〜。やっぱりシラッチの影響だと俺っちは思いますよ〜。」
 
「ん〜、まあ黒姫っちが話してくれるまで待つか。じゃー、後輩くんたちが帰ってくるまで私たちは晝ごはんだ〜!」
そう言って部室のこの件は一旦保留となったのであった。
(私、何してんだろう…あんなに大きな聲とか出して…)
黒姫は伊織を探しながらさっきの行を後悔していた。
(今まであんなに揺したこととかなかったのに…やっぱり伊織くんのこととなるとこうなっちゃうのよね…その前に伊織くんどこ行ったんだろう。)
黒姫は一回教室を見に行ったがそこには伊織はもういなかった。
(んー、伊織くんって人がたくさんいるところにいるとかイメージできないからなぁ…人が來なさそうなとこ探してみよ。)
黒姫は伊織を探して數分たった。人がない場所を見回っているが伊織の姿はない。だから黒姫はトイレか何かでまだ來ていなかったのだろう。部室にもう帰ってるかもしれないと思い、部室の方向に戻ろうとしたその時、普段は使われない教室の中に人影があるのに気づいた。
(ん?あそこに誰かいるのかな?)
黒姫はその教室の近くまで靜かに近づいた。そこにいたのは見知らぬの子と伊織だった。
(伊織くんだ!何してるんだろう?てか、またの子…今日は寢かさない…ってそんなことはまだ後でいい。何を話してるんだろう?」
ドアに耳を當てて聞いてみる。かすかに聞こえてくる話し聲は途切れ途切れだが容は把握できた。
(このの子も、得能をコンプレックスじているのね…しかも伊織くんの得能と似ている…)
ゆっくりと教室の窓から表を見てみるとの子はとても悲しそうな顔をしていた。
だけど、そのの子に対して伊織は、はっきりと自分の思っている事を述べた。
「自分はそれに対して行を起こしたのか?」
私が聞こえたのはこのセリフだけだったけどその時の伊織はとてもカッコ良く見えた。伊織くんが言い終わるとの子はとてもにこやかに「白鳥くんは、面白い人です。」と答えた。その表はの子である私でもかわいいとじるほどとてもいい表であった。
(あっ、やばい。伊織くんたちが出てくる!)
伊織との子が一緒に教室から出てくるようだったので私はすぐに部室の方へ走って帰るのであった。 
俺は久との話が終わり、教室を出ようとした。その時、廊下の方で何か音がしたけど気のせいだと思いなんとも思わなかった。
「なあ、み…工藤。お前はこれからどうするんだ?」
「どうするって、別にまだ決めてないですけど、行は起こしてみようと思いました。あ、あと久でいいですよ。」
「了解。だったら久。俺たちの部活にってみないか?」
「部活?白鳥くんは部活にっていたのですか?」
「ああ。その部活の名前は得能を極める會。略して、脳極會っていうんだ。」
「脳極會…どういう活をする部活なのでしょうか?」
「そういや、俺がってからまだ部での活はあんまりしてないな…まあ、自分の得能をコンプレックスにじてるやつがその得能を変えようっていう部活かな。」
「得能を変える?そんなことが可能なのですか?」
「んー。俺もまだあんまり知らないけどそこにいる人たちはみんな得能を変えたらしいぞ。」
「得能を変える…し興味がでてきました。」
「お?ほんとか?だったら今から行くか?今からそこの部室に飯食い行くから。」
「それでは、ご一緒したいと思います。」
「おっけ〜。じゃーいこーぜ。」
俺たちはこうして教室を後にするのであった。
貓《キャット》と呼ばれた男 【書籍化】
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