《魔法科高校白百合學園底辺クラス1年C組〜実力で示してみろよ〜》合同授業 中編

「あの…魔法バトルって…」 

俺達が思っている事を最初に言ってくれる未央。

「ありゃ、魔法バトルって知らないのか」

香音とやらが頭に手を當てる。あざといなこの人。

「ん~…じゃ、音緒説明よろしく」

「えっ、僕!?それ投げやりって言うんじゃっ… 」

「良いじゃない。人見知りを克服するチャンスよ」

紫音とやらが人見知りの音緒に悪い笑顔で言う。格悪いなこの人…。

「そうだぞ音緒。生徒會たるもの、このくらい出來なくてどうする」

生徒會長の雄騎も腕を組ながら紫音に同する。コンビネーション完璧かコイツら。

「覚えてろよこの野郎っ...。えーと...それじゃあ...魔法バトルについての説明をしま...す」

意外と口が悪いことに驚いたのは俺だけじゃないはず。

「魔法バトルっていうのは、言葉の通りで、魔法のバトルです。.........はい」

「短かっ」

関西人なみの速度でツッコミをかます香音。さすがキャ。

「だって...これ以上説明しようがないでしょ...」

んまぁ...魔法バトルって確かに説明するなら魔法のバトルだわな。

  魔法のバトル...って事はあれか?生徒と生徒どうしで戦うってことか?バトルだもんな。バトルって言葉っちゃってるもんな。

「仕方ない...音緒の変わりに俺が説明しよう」

ここで生徒會長が手を挙げる。さすが生徒會長ってところだな。

「まぁ言葉の通りだ。これから皆には二人組を組んでもらう。簡単に言うと二人組で戦えってことだ。もちろん本気でな。安心しろ。紫音が魔法でお前らを死なないようにしてくれるから」

「それこそ投げやりじゃないの!聞いてないわよ」

「別に良いじゃん。生徒會長のサポートが副の役割なんだから」

「潤野...後で覚えてなさいよ...」

俺達は何の茶番を見せられているのか。何かもう俺らポカーンってなってるし。これが生徒會なの?っていう空気になってるし。

「そんじゃ、そういう事だから。とりあえず二人組作ってねー」

簡単に言うなよ香音キャ...。中學の頃の苦い思い出が...頭痛い...。余った俺だけ先生とやるっていう苦い思い出がっ...!

「あの、千葉さん」

「あっ...は、はい...」

この天使のようなふんわりとした優しい聲は...

「篠原、さん...?」

「そうです。名前覚えてくれてたんですね。それで、私とペアになって下さいませんか?」

「あ、あぁ...俺で良ければっ...」

「ありがとうございます」

奇跡か?友達0でしかも子と一切話したことない俺が篠原さんと?明日死ぬわ俺。

「皆二人組作れたみたいだから始めるよー。流れ弾が當たらないように広がってね」

流れ弾なんてくるの?怖...

「...うん、みんな広がってるね。それじゃあ行くよー。3...2...1...」

もうカウントダウン始まってんだけど?早くない?んな意味で心の準備が整ってないんだけど?

「start!」

合図と共に様々な呪文を唱える音や魔法と魔法がぶつかり合う音が聞こえる。

(篠原さん相手はやりづらすぎる...)

手が出せない...なんかこう、やりづらいっていうか...。

 

「何ボーっとしてるんですか?」

「え?って、あっぶねぇッ!!」

普通に魔法飛んで來てた...しかもかなり本気で撃ってきてたし!

「千葉さんが攻撃して來ないのならどんどん攻めますよ?انخفضت رقاقات الثلجつらら落とし!」

「やっべ...حارسガード!」

危ねぇ...いくら死なないとは言え、さすがに頭上からつららが落ちてくるのは怖いぞ。

「へぇ...中々やりますね。ではこれはどうでしょう?شفرة الضوءの刃!」

篠原さんの回りから魔方陣がいくつも現れる。

  魔方陣から無數の黃に耀いた刃...

俺普通にヤバくない?

「避けないと...當たりますよ?」

篠原さんがフッと笑いの刃を普通に30本位一気に飛ばしてくる。

これは......無理だ。

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