《1分の時があれば》平凡な時

 それから數ヶ月が経ち、僕たちは、一つ上の學年になろうとしていた。あの遅刻から僕はすずと一言も喋っていない。このまま話さなければ平凡な時を過ごす事が出來る。

「そうだな。このままにしよう。」

ボソッと呟き、ついでにTwitterにも呟いておいた。「すずといると元気にはなれるけどなぁ。」

とか、一人でブツブツ言っていると前からそんなに仲が良くは無いし、あまり近ずきたくない男子グループがやってきた。耳を澄ませて聞いてみる。 

「ほんとさ、あいつ誰だっけ、そうだすずってやつだ。ほんと顔だけ、でマジウザくない?」

「だよな。ぶりっ子ぶったり、周り見ないで要らないこと言ったりさ。」

そんな事が聞こえてきた。別に僕はすずとそんなに仲が良くないが、腹が立ってきた。そこで、つい、

「お前らだって人の事言えなくね?」

と、口に出てしまった。その言葉は不運にも聞こえていた。

「は?なに、喧嘩うってんの?」

「いや、違うって。ごめん。お前達に言ったわけじゃない。」

なんとか、言い逃れをする事に功した。心の中で一息つく。そして、ふと前を見ると、すずが立っていた。そして、話を聞いていた。

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