《栴檀禮賛》同じ學校に通う理由は

僕達は駅ビルに付き、そこの7階にあるイタリアンレストランへと足を踏みれた。

「2人です。」

「2名様ですね! お席の方へご案致します!」

バイト風のに連れられ、僕らは窓がある席に案された。

「こちらにどうぞ。ご注文お決まりでしたらお呼びください!」

僕らはとりあえず自分の橫の空いたスペースに荷を置き、メニューを開いて何を食べようか考えた。

「亜彌アミは何食べる?」

「うーん......エスカルゴは取り敢えず確定なんだよね。その他どうしよっかな......」

「やっぱりエスカルゴ! ここに來たらエスカルゴ頼んじゃいがちだよね。僕はどうしようかな......」

一頻り悩んだ末、僕はドリアとムール貝、彼はエスカルゴとボロネーゼとソーセージ、そしてピザとパンナコッタを注文した。

「そう言えばさ、ちょっと前から気になってたんだけどさ。」

「うん、何?」

「アミって、なんで僕らと同じ高校に通ってんの? アミの學力ならもっと上の學校行けたっしょ?」

「上の學校......?」

「えーと、偏差値がもっと高い學校てこと! 僕らの高校なんて、そんな偏差値高くないじゃん?

就職するヤツらと進學するヤツらが混じってる、自稱進學校だよ?」

「ん〜......別に行く必要が無いからかなぁ......」

「行く必要が無い?」

「うん。私の將來像的に、今通ってるとこで充分と言うか......まずそもそも、學校選びの基準なんて學力だけじゃないじゃん?」

「うん? まぁそうだな。家から近いとか、一応考慮にはれるな。でも、アミだって電車通學だろ? 近さなんてそんなに......」

「ううん。私が今の學校選んだのは近さじゃない。生徒たちの人柄。」

「人柄?」

「そう。ウチの學校って人柄が良い人が多いじゃない? でも、し上の學校ともなると、どうもそうでも無いみたいなの。

進學競爭だ! って言って、何やらギスギスしてるみたいだし、あまり學校のイベントとかも楽しくないらしいし。」

「なるほどね。」

僕は理由が聞けて満足した後、屆いたムール貝をムシャムシャと食い始めた。

「しっかし、アミってよく食うね。」

「他の人より脳みそ使ってるからね。」

そんなことを、彼は屈託のない笑顔で、しイタズラっ子っぽく言うのであった。

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