《栴檀禮賛》教壇に立ち教鞭をとる

僕は、その日から毎放課後に空き教室を借りる約束を先生方と取り付けた。

野球部の績向上の為という事で、先生方は快く鍵を貸してくれた。

空き教室に大量の椅子と機を運び、チョークも新しいを備品室から持ってきた。

そして僕はこんなじで裏方役、アミは先輩達に直接教える役と言った合に進んでいった。

「先輩、先輩達は何をどうしたら、顧問の先生に『參加OK』と認めて貰えるんです?」

「今の所、練習と予選だけは參加OKで、本番の參加だけ夏休み直前にある『欠點者向け再テスト』にて合格して許可を貰わなければならない。」

「なるほど......じゃあ一応『範囲のあるもの』なんですね?」

「あぁ。再テストは、その欠點になった科目のテストの、元の範囲とまるっきり同じと、先生方が仰っていた。」

「なるほど......じゃあとりあえず、空き教室に私の特別補講の生徒を全員連れてきて下さる?」

「了解です!」

そして空き教室は、3年生の野球部の先輩達で埋まり、そのド真ん前にアミが立つ。彼は気合いをれるかのように、髪をゴムで2つに結び、これまでにない鋭い目付きになった。

「まず、先日ハヤテを通して、先輩達にアンケートを取りましたね?」

「「「はい!」」」

「そこで、あのアンケートの目的は、どの先輩がどの科目で赤點になったか、という整理の為だけではございません。

もちろん、その目的もあったのですが、それ以上に、もっと大事な目的がありました。ハヤテ! ってきて!」

僕はアミの合図で室した。アミから印刷を頼まれていた資料を抱えて。

「あのアンケートには、割と多くの項目があったと思います。どの教科が苦手なのか? とか、的にどの辺りの単元や項目が苦手なのか? とか。

そこで得たデータを元に、私! 先輩一人一人に沿った文字通り『専用テキスト』を作ってきました! ハヤテ、配布して。」

俺は言われるがままに、名簿の通りに先輩方にテキストを渡して行った。すると、中をパラパラと確認した先輩は皆、一様に驚いていた。

「そして、一応『これから乗り越えなければならない再テストが直前のテストと範囲が同じ』と予め目安を立てており、先程先輩に確認が取れました。

數あるページの中でも、赤い印がついている所! それが『再テストの範囲』に関連するページです!

先ずは赤い印のページを中心にやっていきます! そして、2度同じお願いごとをされないように、弱點埋めもして、次のテストは赤點取らないようにさせます!」

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