《彼たちを守るために俺は死ぬことにした》10/25(日) 日野 苺⑥
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パレードが終わるまでは、ベンチに座っていちごと他ない會話をわした。
もう手をつないで歩くのは恥ずかしすぎて無理だったけど、隣に座っているなら、手を離してもいちごも大丈夫そうだった。
さっきの妙な雰囲気のことは気にせず、普通に相手してくれたのがありがたかった。の子ってすごいね、大人よね。
パレードが終わったころ、みんなと連絡を取り合って合流する。
「え! あなたたち、そういう関係だったの!? だったらラビリン、銀の馬車にいたの見つけられた!?」
最初に會えた生徒會カップル、吉崎いのに興して詰められた。
「いや俺たちはおたくらとは違って、こっちで休んでただけっす。でもそんなちっこいでよく見えたな。肩車でもしてもらってたの?」
「!! かっ、肩車はしてないわよ失禮ね!!!」
肩車「は」ね。ということは、何か近しいことはあったんだな。
いちゃいちゃしていて、むかつく(八つ當たり)。
「はー、ふたりでチュッチュしてたんですか〜やらし〜」
からかうと、思いのほか吉崎の顔がボボボッと赤くなって、思わずこっちがびっくりした。
「そ、そんなことっ、八代の前で言わないでくれるかしら〜〜〜〜!!!」
「ひっ!?」
ガチパンチが飛んできてさっと避ける。え、なにこの反応!?
いちごが吉崎を捕まえて、の中でよしよしし始めた。
「知実くん、の子泣かせるなんてダメだよ……」
だからなんで泣くの!? 八代のこと嫌いなん??
「……ててて、手をちょっとだけ、つなぐとか、だしっ」
…………。
八代を見る。
にっこり笑っていた。
あー。俺たちのこともからかってたのね。
つかこいつどS。
そしてそのあと野中たち、それから凜々姉たちとも無事合流した。
「日野を捕獲していたのは殊勝だった。けど!」
と前置きしてから、迷子の危険さを懇々と説教する凜々姉と、ポカスカ毆る音和にひたすら俺ひとり頭を下げ続け、なんだか締まらない締めとなった。
でも、楽しかった。
帰りの電車では、みんな疲労困憊で口數もなかった。
乗り換えた電車では座れたけど、駅につくたびに人が乗り込み、混雑する。
通路を挾んで向かいに座っていたいちごや七瀬の姿が見えなくなったころ、隣に座った野中が小聲で話しかけてきた。
「もしかして、わざとはぐれたの?」
「違うわっ」
反対隣の肩で音和が寢息を立てているのを確認してから、聲をひそめて話す。
「……お前こそ、七瀬たちと何喋ってたんだよ」
「ん? 気になる?」
「聞いてもいいなら、まあ、ちょっとは……」
「普通にパレード見てたけど?」
「あーそー」
なんだよニヤニヤして、腹立つな。
視線を後ろへずらすと、窓ガラスの向こうに緑が増えていることに気づいた。
もうすぐ俺たちの街に著く。
流れる景を眺めながら、俺はひとつの決心をした。
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