《彼たちを守るために俺は死ぬことにした》10/29(木) 日野 苺①

クラスでの野中くんはいつも周りに男いろんな人がいて、虎蛇とはちょっと雰囲気が違う気がします。

「なーノナカ最近大人しくね?」

「なんだよ、しがりサンめっ♡ 俺はいつでも仕上がってるし、攻めけ準備は萬全っ! さらにっ、夏にちょっぴりオトナの魅力が上がったまであるっ!」

「わー! それって文化祭のときの1年の子のこと!?」

「ねえねえ聞いて! 姫にね? 今朝この仕上がったボディを見せようとしたの。そしたらね、シャツをはだけた瞬間みぞおちにパンチよ? 俺の何が不満なんだよ! もうこの際お前でいいわーー!!」

「ギャーーー! 俺はの子が好きなので勘弁してー!! そ、そうやって誰にでもセクハラしているからダメナンジャナイデスカネ!?」

「はっ! セクハラする男はモテないの!?」

「今さら絶することかよwww」

「わかったアタシ一途になるっ! いくらパンチもらってもいいように、腹筋ももっと鍛えればいいだけっ! むしろけ止める大人の俺的な新しい魅力が!?」

相変わらず言ってることはあんまりよくわからないけどね……。

「でーでー、結局どこが好きなのー?」

「ん? ナイショ♡」

「きゃー! ガチじゃーん!!」

話にっていなくても、クラスにいると自然と目にってしまうような、そういうオーラがあってすごい。

「ねえねえ、なっちゃんと仲良いよね? ノナカの想いビトー!」

そしていつも一緒にいる知実くんにも、よく話題がふられてる。

野中くんに寄りかかってスマホをいじっていた知実くんは……あはは、興味なさそー。

「あー? 知らねーし、聞きたくねー」

「オニイサマはアタシのバナになるといつもああなの。過保護よねえ」

「だれがオニイサマだ。あと海外ドラマ吹き替えみたいなオネエ言葉、イラつくから止っ!」

七瀬ちゃんとよく一緒にいる子たちが、野中くんの橫でケラケラと笑っていた。

だからその間、七瀬ちゃんはあたしの席に來ているわけで。

「う〜〜。あたしらがいかにノナカやなっちゃんと一緒に喋ってたか、にしみる〜〜〜〜〜〜」

すっっっっごく羨ましそうに視線を向けていたけど、機に突っ伏して、足をバタバタさせはじめた。

そだよね、今までは七瀬ちゃんがあの場にいたもんね。

「はあ。文化祭も修學旅行も終わって、イベント終了ってじでちょっと退屈ー。クリスマスに一緒に過ごす人もいないし」

「でも、クリスマスまであと1カ月以上あるし。今から頑張ればっ!!」

「あーーん、彼氏と過ごしたいよー!」

機をグーでポカポカ毆りながら、七瀬ちゃんは駄々をこねる。

それを橫目で見ながら、あたしは年末のことを想像する。

きっと今年はバイトにるから、そのままカフェのみんなで過ごせたらうれしいなぁ。

それから冬休みにって、家族と年越しして。

冬休みは虎蛇のみんなで初詣とか行けたらいいな。

そう思えば、これからも楽いことがたくさんあるんだ。

うふふ、人生ってなんて晴れやかなの。

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