《彼たちを守るために俺は死ぬことにした》10/30(金) 日野 苺①
もうすぐ11月。俺の院日も近い。
明日は治療の前に、原さんから院日と院後についての的な話がある。
辺整理も終わりつつある。
最後の気がかりの相手がいちごで良かった。
このままゆったりと平坦に終わりそうだ。
1年って無駄に長いなと思ってたけど、1日1日を本気で生きていると、本當にあっという間なのなー。
だけど、とてつもなく濃かった。
「あれ、知実くん早いね。おはよー?」
遠くから遠慮がちに呼ばれてゆっくりと振り返ると、いちごが歩いてきていた。
「おはよ」
隣までくると立ち止まり、同じように堤防から海を眺めた。
「いちごっていつも何時くらいに來てるのかなって思って早めに出てみたけど、早くね?」
「そんなことないよ。バレてないだけで、待ち合わせギリギリの日もあるし」
照れながらいちごが答える。この姿もあと何度見られるんだろう。
ドアを開けたときから音和が來るまでのこの二人の時間。俺、結構楽しみにしてたのかも。
「いつもありがとうなー」
ポロリと出た言葉にいちごが首をかしげた。
あっ。不自然な哀愁がってた?
繕うように、別の話題を出す。
「それから謝ろうと思ってタイミング逃してたんだけど、こないだのクッキーもごめんな。人がいる場所で言うことじゃなかったなって。あんなにも問い詰められるとは思わなくて」
申し訳なく思って、頭をかく。
いちごはきょとんとしたあと、
「あはは、律儀だね。楽しかったしエンタメになれたからいいよ〜!」
と、おかしそうに吹き出した。
だけどそのリアクションが、俺的にはしだけショックだった。
「エンタメ、ね……」
俺は一、何を期待してたんだろう。
あーダメだ、ダメ!
ちょっと今日は朝からマジすぎ! やめやめ!!
いや、ひとりでぼんやり海見てたらさ、なんかしみじみしちゃったんだよね。
おもしろいこと、なんかなかったっけ!
「って、そういえばクッキーのお禮、何がいいか考えた??」
「本當にいいよ、大丈夫」
「いやいや、なにかあるだろー。なんでも言うこと聞くからさー」
いちごが恐そうに後ずさるのをじりじりと追い詰める。
おそらく最後になるいちごとの青春回収。なにか、しょぼくてもいいから、大笑いして終わりたい。
いちごにめちゃくちゃ笑ってほしい。
「遊びだと思ってさ。直近で俺ができることない??」
「だってそんなたいそうなことしてないのに、なんでそんなに大サービスなの?」
「子にお菓子をもらうのがたいそうなことだからだよ! そりゃ下僕にでもなるレベルで!」
「ええっ!?」
おー困ってる困ってる。困り顔のいちごも可いよなー。
こういう罰ゲーム系とか命令系とか、苦手そうだなあ。
凜々姉や七瀬ほどでもなくても、しは自己主張すればいいのに。
ということで、なんだか悪いことを教えている気分で気持ちいい。
だいぶ変態だな、俺。
「なんでもいいの……?」
「いいね! なんでもいこー!」
いちごの目が一瞬輝いた気がした。
「あっ、でも。どうしよう……」
「わくわく! なんだろーなー」
けれど、また遠慮がちに視線を逸らす。
これはうぬぼれとかじゃなくて、俺たちって最近、心の距離、まあまあ近くなったと思ってるんだよね。
「そうだなぁ……」
だから控えめな彼の願いが、心をしでも開いてくれるようなものであれば、俺はどれだけ幸せだろうか。
俺にだけにしか言えないようなものをいちごの口から最後、聞くことができたら。俺、ちょっと泣いちゃうかもしれない。
……なんて、期待もあったりして。
「じゃあ……」
ゆっくりと視線が戻って來る。
「七瀬ちゃんとデートしてもらおっかな?」
彼は一歩下がり、後ろ手を組んで笑みを浮かべた。
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