《學園の男子が、俺以外全員男の娘だった件!》#1-1

この語は平凡な男子學生 青鷺 一樹あおさぎ いつきの

健全で男の娘満載な青春學園ドラマを描くものである!

ん?お前は誰かって?

読者諸君よ、それは言わないお約束♪

そうだなぁ、天の聲とでも言っておこう!

フハハハハハハ♪

それでは語を始めよう。

時は學當初の春へとさかのぼる〜♪

春、それは學生にとって特別な季節。

春、それは新たなる出會いの季節。

春、それは・・・花癥の季節である!

その日、青鷺 一樹は新たなる學園生活の1日目の朝を

窓から流れ込むスギ花によって叩き起こされた。

「朝からこの目のかゆみと鼻づまりに悩まされるとは、

ついてない。」

一樹はベットから起き上がると1階のリビングに降りて行く。

「お兄ちゃん、おはよう!」

リビングの食卓では弟の悠人ゆうとが朝食を食べていた。

「悠人は早起きだなぁ、お母さんとお父さんは?」

「お仕事で早くに出かけちゃったみたい、

朝ご飯は僕が作ったんだけど食べる?」

「料理上手な弟の手料理を朝からいただけるとは、

やっぱり今日はついてるな。」

「じゃあ、お兄ちゃんは座ってて。」

悠人はそう言って一樹を椅子に座らせると、

テキパキと食事を要する。

さながらメイドさんのようである。

「はい、めしあがれ。」

「いただきまーす!」

一樹はバターの塗られたトーストと半の目玉焼きを

互に口に運び牛で流し込む。

「ふぅ〜味しかったぁ〜!」

「お兄ちゃん、早食いはに良くないよ?

それに口に牛ついてる。」

悠人は優しく微笑むと口下についた牛をハンカチで

拭いてくれる。

「おぉ、ありがとな悠人。お前は本當に気の利く

いい子だなぁ〜♪」

一樹はデレデレな笑顔で悠人の頭をでる。

そう、青鷺 一樹は無類のブラコンなのである!

「お兄ちゃん、時間大丈夫なの?」

「あっやべ!」

一樹が時計を見ると登校時間ギリギリであった。

「じゃあ行ってきます!」

「いってらっしゃ〜い!お兄ちゃん気をつけてね。」

一樹は自転車にまたがると全速力で學校へと向かった。

「登校初日から遅刻はまずい、間に合ってくれよ。」

汗だくで疾走して行く一樹であったが、

街中は既に花飛びう無法地帯と化していた。

視界はぼやけ、マスクで息は上がっている。

(まったくスギの野郎、地球上から抹殺してやろうか!)

一樹がスギ花への文句を脳で炸裂させているうちに、

気づけば學園の門の前まで來ていた。

「時間はギリギリ10分前か、間に合った〜。」

急いで自転車を駐場に置き、校門をくぐる。

「ここは・・天國か?」

一樹は目の間に広がる景に思わずそう呟いた。

「右も左も全包囲の子ばっかじゃん!!

しかも可い娘揃いとは、神さま俺頑張った

甲斐がありました!」

(※この語の登場人は彼を除くすべてが男の娘である!

彼はまだそれを知りません。)

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