《小さなヒカリの語》44ページ目
「戦い方を教えてしい。出來れば今日中に」
最低限度のことは知っておかないと、気持ちだけが空回りすることになる。
そのための対策や鍛錬の方法もだいぶ違ってくるだろうし。
「そう……じゃあ帰りながら話すよ」
 校門を出るまでの間にヒカリとの會話はなく、心なしか未だ聴許していないように見えた。
昨日の夕方にヒカリの口からOKを貰ったが、心は気乗りしていない様子だ。早くその心配が杞憂に転じることを希求する。いや、願い求めることは目的のために努力をする上で與えられた権利だから、自分には未だする資格はないのだ! ……とは考えない。プロットの段階でもんなことを十分妄想してもいいのだ。と、自己満足なやり取りをしているとヒカリが、
「どこから聞きたいの?」
と、やっと顔を上げて訊ねてきてくれた。
「どこから……うーん、そうだなぁ。まずは現実世界の矢がオウムに當たるのかって言う話で」
答えはいいえと分かっている。オウムが異空間にいる以上は、退治するどころかれることも出來ない。現実世界でなら弓を使う人の腕次第で戦いの土俵に立てるが、オウムが〝壁〟を壊してやってくることは本末転倒だ。だからやっぱり、オウムは異空間にいてもらわないといけない。
それらを見越しての質問で、解決のためのだ。
「昨日話したこと覚えてる?」
「ああ。討魔師は力をにまとって戦っているっていう」
昨日寢る前にけがの是非を訊ねたところ、〝そーりょく〟が働いているから大丈夫と返ってきた。そこからし発展して話し合いの形になった。基本的なことは大教えてもらったのだが。
「力は討魔師の力の源で、空間を移するときに必要なエネルギーって言ったよね」
ヒカリは昨日のおさらいを口にする。
「その空間を超過する力を利用すれば當てることが可能になるの。力には種類があって、主に戦闘用と接用に分かれてる。それぞれし質が違ってて、戦闘用と違って接用は、異次元空間および基本空間にいる場合、もう片方の空間にれようとする時使用するの。ろうという意思の力を乗せてれることが出來るわ。でもこれはあまり使えない。使う力の量が大きすぎるからね。だけどこーちゃんの言うように、基本空間からオウムを攻撃することは出來ないわけじゃない。接用の力と戦闘用の力を込めればオウムにこちらを知されることなく攻撃することが出來る。でもほんとにインパクトの一瞬だけだから、剣で戦う私のようなものは向いてない方法。オウムは空中に浮遊してるから、跳んで斬るとこを人に見られたらいけないしね。急の時は仕方ないけど、基本私たち討魔師は異次元空間で戦ってる。空間を越えるということは世界の法則を無視するということで、膨大な力が必要となるわけだから、一つのオウムを倒してもすぐ次のオウムが現れたりしたら力が足りなくて戦えなくなったりするの。つまり、一応大きな力を、自分の扱う武に注ぎ込めば空間を超えて
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