《小さなヒカリの語》50ページ目

容が跳びすぎてわけ分かんなくなってるし、何よりふざけて書いたこいつの笑いが目に浮かぶ」

確かに俺から見てもヒカリはかわいいと思う。でも、相手のことをよく知らない學三日目の段階でこんなことする奴っているのか? 普通はある程度相手のことを知ってからだと思うが……

と、紙が一枚はらりと落ちた。

「あれ? 続きがまだあったのか」

二枚使用だったらしい。重なって気がつかなかった。急いで拾ってみてみると、

『あなたを見て初めてという言葉を知りました。そして出會い系という言葉を忘れました。本當のにはお金の力は関係ないって悟りました。良ければ返事をください。鈴木より』

「ノォゥゥウォオオゥーーーーーーー!!!」

の回転を生かし、全から打ち出したパンチがみぞおちにクリーンヒットする。

どごっという音と共にそいつは床に倒れこんだ。人はぐーで毆られると鈍い音を出すのか、なんて白々しくしていると、

「な、な、なにすんだよいきなり!」

鈴木が驚愕に満ちた表で俺を見てきた。

「ちっ、まだ喋れるのか」

「ま、まだ喋れるってお前……!?」

俺は怒りの源たる証拠の手紙を取り出して、鈴木の前にたたき出す。

「お前な、どんな理由があっても人の心を弄ぶようなことはしちゃいけねぇ! まぁ、差出人がお前なら弄ばれる奴なんていないだろうけどな」

「そ、それは俺が一晩中かけて書いた、ら、ら、らぶ……」

鈴木はげほごほっと苦しそうに堰をした。今になってパンチが効いてきたらしい。

「これに懲りたらもうこんなことはするんじゃねぇぞ」

「俺は……それ……ふざけて……んじゃない。俺はちゃんと……えて……」

「ふざけないであんな恥ずかしい文章が書けるかよ!」

「俺は……ちゃんと……」

「まだ言うかこいつっ!」

「ノォゥゥウォオオゥーーーーーーー!!!」

「こ、こーちゃんやりすぎだって。いくらなんでもこれは……」

ヒカリが俺を止めにったが、その前に俺のやるべきことは既に終わってしまっていた。

「多目に食い込んだぐらいだ。大丈夫、このくらいじゃ死にはしねぇ」

「お、お前な……」

鈴木は息も絶え絶えに目を押さえて床を転げまわっている。

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