《小さなヒカリの語》100ページ目
だけで理由は言わなかった。言う必要がないから? ううん、言う勇気がないからだ。そこら辺俺はやっぱり世界で最弱の存在なのかなと思う。そしてそれでも俺は俺のエゴを通そうとする。ずるくて、弱い。
「一つヒカリに頼みたいことがある。今まで使える矢は三本だったよな? それを五本にしてしいんだ」
ヒカリはえっ?と驚き、俺の真面目な顔を見て、何か仕方ないといった風に、
「……いいよ。矢を貸して」
俺はケースから矢を取り出して、ヒカリに手渡した。青白いは暗闇の中、幻想的にゆらめいた。これで戦い方が大きく広がるかもしれない。三本だとちょっと心寂しい部分があったから。ここまでしてもらって何も役に立たなかったら俺は本當に最弱の存在だ。存在することすら危うく、生きてるこそすら不思議な生命。迷をかんがみて俺は償うことを決めたんだ。だから、死に狂いで自分の存在価値を見つけないと。
けれど結局あれ以來オウムは現れることはなかった。思いとは裏腹にただ日數だけが過ぎていった。
ヒカリの負傷した日だけ休んだものの、その日以外はきっちり夜の練習をやり遂げて、俺たちは高校にって二回目の休日の朝を迎えた。
「それじゃあ行ってきまーす」
ほどけかけていた靴紐を締め直し、立ち上がる。
「気をつけて歩きなさいね。ヒカリちゃんを泣かせたら承知しないわよ」
「さいふさいふさいふ……あ、テーブルに置き忘れてる」
……まぁ、なんとかなる気がした。天気もいいし、眠くないし、なんたって行きたかった場所にヒカリと行けるなんてそれだけで気分が高揚する。何かあったって気分で乗り越えられる気がする。そう思っていたけれど。
「車、多いね」
「そう……だな」
日の丸デパート行きのバスが通渋滯に巻き込まれ、テンションは一秒ごとに下降していた。休日と言ってもこれほど渋滯するのは珍しい。今日は學校の先生たちも休みの日だ。
「今日、何かあったけな?」
左手をあごに當てて考え込む振りをするが、何も思いあたらない。
と、そこに後部座席から子供の聲が聞こえた。
『ぎゅいーんヒビレンジャーレッド參上』
『ヒビレンジャーブルー參上』
『みつる、きみたか、大人しく座ってなさい。ヒーローショーは二時からだから今のうちに寢ときなさ
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