《小さなヒカリの語》124ページ目
突然の発音とともに、巖や大きなブロックがグラウンドまで飛び散った。どす黒いオウムが瓦礫の中から姿を見せていた。
「なんてタイミングだよ……」
ヒカリ、運命ってお前は信じるか? ヒカリと會って、俺が共に戦うことを決めて、こうやって今ここにいるということは偶然ばかりじゃないのかもしれない。あの時助けられなかったことを俺はずっと悔やんできた。悔やみ続けたからこそお前のそばでを流せてる。もしも俺がここで力盡きるとしたら、それは結局またヒカリを救えなかったことになる。そしてここで失敗したらもう『また』はない。だから、これが最後。俺が罪を償える最後のチャンスだ。もう手伝う手伝わないの話じゃない。勝って、絶対にお前を家に連れて帰るから。
俺は一呼吸ついて、
「剣を貸してくれ」
ヒカリのそばに落ちている剣を拾い上げる。力をじないほんとにただの剣。
「ヒカリは自分が死んだら泣くか俺に聞いたよな? やっぱり俺は絶対に泣かねぇ。ヒカリは俺が絶対に死なせねぇから」
それだけ言って俺は走り出す。ヒカリを助けたい。それだけだ。これからどうしていこうとか考えちゃいない。俺はヒカリを助けたい。オウムの突進の軌道上にを置いて、前へ突っ込んでいく。
――――――パパはね、人を守る仕事をしていたわ
不意に母さんの言葉が頭をよぎった。これは、父さんは……そうか、そういうことだったんだ。
オウムから黒い塊がとんできた。
回避するために地面を踏み込む。より高く前に跳ぶ。が、屆かない。回避は出來たが、このままじゃ剣はオウムに屆かない。タイミングがずれている。けど、
「屆けぇーーーーー!」
きっとこの剣は屆く。そう信じて手に力を込める。思いだとか自分の弱さだとか大切なものとか々のせて俺は剣を振り下ろす。と、剣がびた。俺のに合わせて長くなっていく気がした。だから俺はもっともっと力を込めて、
「うおおおおぉーーーーー」
ヒカリを助けたい。その思いがありとあらゆる心の隙間を埋めていく。この剣はきっとオウムを貫く。そして、剣がオウムの表面を裂いて、中心まできて、くて、折れるくらい腕に力を込めて、斬れて、そのまま最後まで通って。
「……ぉっと!」
勢い余って派手に転がった。背中を打ち付けて、
「痛ってぇええ! ……ってあれ、痛くない……」
あんなに怪我してたはずなのに痛くない。背中をってみると、傷はふさがっていた。他にも違和をじて原因を見渡すと、そのことが目に止まった。俺のからエネルギーが溢れ出している。比喩とか
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