《小さなヒカリの語》126ページ目
「……なんでだよ!?」
治り始めていると思ったのに、ヒカリの力がだんだん弱くなってきた。表に注いでるから、表しか治っていないのか? それならもっとに近いところから力を注げばいい。
俺にとってのヒカリ。
俺にとってのヒカリは生きる意味っていうか、それくらいすごくて、ヒカリといると楽しくて、幸せな気持ちになれて、心が溫かくなって、優しい笑顔を見せられると抱きしめたくなって、キスしたくて、だから俺は、
「今分かった。罪がどうこうとかじゃねぇ! 俺はヒカリが好きだ!」
罪に新たな罪を重ねる。もうしないと決めた、告白という不可逆な行為を自ら犯す。全てが時間の経過を見合わせた。初めてのキスはの味がした。の味しかしないのに、こんなにもは思い焦がれて、重ねたは火傷しそうなくらい熱に侵されて。俺はずっと前からこうしたかったのかもしれない。ヒカリが好きだ。罪の意識も何もかも吹っ飛んで、ただそのことに全てが注がれる。それはきっとヒカリを側から救ってくれる。俺の力がヒカリのにっていく。きっと、治る。
そのまま眩むような激しい白みに意識は消えていった。
「…………んぅん…………」
左手で目をりながら起き上がる。……ここはどこだ?
霧島なぎさのポスターが目にった。ここが俺の部屋……だよな。
「ってうわああっ!」
急に記憶が戻ってきた。オウムと戦ってヒカリがやられて、で、俺は何でここにいるんだ?
「早くヒカリを助けないと! ……んっ?」
をかそうとすると、何かに手を引っ張られた。右手のほうから引力が。振り向けば、
「……ヒカリ?」
見間違えようもない馴染の姿があった。なぜか手を繋いでる。
よだれがたれてる。……寢てる?
ヒカリがいることにほっとしたが、狀況がつかめない。あの後、俺どうしたっけ?
「ヒカリちゃんはあなたが眠ってる間ずっと、橫であなたを心配していたわ」
唐突に聲がした。いつの間にか部屋のドアが開いていて、おぼんにお絞りをのせた母さんがいた。
覚悟を決めたような目。いつもと雰囲気が違う。
「康介、あなたに話さなければならないことがあるわ」
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