《小さなヒカリの語》127ページ目
「……やっぱりそうだったんだ」
母さんが全てを話してくれた。
父さんが死んだ理由。父さんは討魔師で、その戦いのうちに死んでしまったという。
「でも、なんでそのことを早く教えてくれなかったの?」
機會はないこともなかったはずだ。結構すんなり話を飲み込める格だと自分で思う。
「康介にはそんな危ないことさせたくなかったの。討魔師の家系は、子供にその道を継がせるしきたりがあるから。だからこそ私は子供のあなたに継がせることをさせなかった。パパが死んで、我が子に戦わせることが怖くなったのよ。それが教えなかった理由。教えたら、あなたもどこかにいなくなっちゃう気がしたの」
「……そうだったんだ」
すぐには実できない。々言いたいこともある。けど、今は真実を知ることの方が大事だ。
「あれっ、家系って……?」
そういう話ならいったい母さんは?
「私もかつては討魔師だったのよ」
「えぇっ!?」
過去に母さんがオウムと戦ってた?なんかすごく新鮮な衝撃。
「あなたがヒカリちゃんの手伝いをし始めたとき、すごく驚いたわ。親あっての子供だなぁって思ったもの。し嬉しかった。本當は辭めさせたかったんだけど、あの人の子だから言っても仕方ないわ、とりあえず行くところまで行ってみなさいって。あなたの収束するところを見てみたい気がした。私はあなたにあの人を重ねてたのかもね」
母さんは全てを知っていたのか。だから夜遅く弓の練習に出かけるときも何も言わなかったんだ。いくら小言を言わないって約束していても、夜に出かけて注意しなかったのは、そういう理由のためか。とすると、
「あれ、じゃあヒカリは……?」
ヒカリもそういう事を知っていたのだろうか?
「ヒカリちゃんは何も知らないと思うわ。私が討魔師だったことも、あなたがそういう家系だということも」
……そうか。俺、いま本當はめちゃくちゃ驚いてるけど、聞けてよかった気がする。
それと、俺があの時思ったことをそのまま口に出してみる。
「……上手く言えないけど、父さんは自分の命を軽く見てたわけじゃなくて、ただ守りたいものが多すぎたんだと思う」
あの時ヒカリをどうしても守りたい、助けたいって思った。たぶんその気持ちが父さんには広く有りすぎたんだと思う。それって相當凄いことだ。俺の言葉に母さんは、ふふっと笑みを浮かべて、
「ちゃんと分かってるわ。そんなに凄い人だったから私は彼に惹かれたんだもの」
【書籍化作品】離婚屆を出す朝に…
書籍化作品です。 加筆修正した書籍のほうは、書店での購入は難しいですがネットではまだ購入できると思いますので、興味を持たれた方はそちらも手に取って頂ければ嬉しいです。 こちらのWEB版は、誤字脫字や伏線未回収の部分もあり(完成版があるので、こちらでの修正は行いません。すみません)しばらく非公開にしていましたが、少しの間だけ公開することにしました。 一か月ほどで非公開に戻すか、続編を投稿することになれば、続編連載の間は公開します。 まだ未定です。すみません。 あらすじ 離婚屆を出す朝、事故に遭った。高卒後すぐに結婚した紫奈は、8才年上のセレブな青年実業家、那人さんと勝ち組結婚を果たしたはずだった。しかし幼な妻の特権に甘え、わがまま放題だったせいで7年で破局を迎えた。しかも彼は離婚後、紫奈の親友の優華と再婚し息子の由人と共に暮らすようだ。 思えば幼い頃から、優華に何一つ勝った事がなかった。 生まれ変わったら優華のような完璧な女性になって、また那人さんと出會いたいと望む紫奈だったが……。 脳死して行き著いた霊界裁判で地獄行きを命じられる。 リベンジシステムの治験者となって地獄行きを逃れるべく、現世に戻ってリベンジしようとする紫奈だが、改めて自分の數々の自分勝手な振る舞いを思い出し……。 果たして紫奈は無事リベンジシステムを終え、地獄行きを逃れる事が出來るのか……。
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