《俺の高校生活がラブコメ的な狀況になっている件》第1話 六花の好きな人?

俺、小鳥遊翔太はこれまでの日々を平和に生きてきた。

だが、今は違う。

俺の家には學校イチのこと夏川六花が住んでいる。

今日もクラスの奴らから注目され、睨まれるのだろうなと自分の部屋で憂鬱になっていた朝のこと。

「しょーくん、朝ご飯できたよー!早く來てー」

「うん、わかった。先に食べてていいよ」

六花が來てからは家事を分擔しており、六花がご飯と洗濯で俺が掃除だ。

俺はリビングに向かい、朝食を食べ終わったあと、速やかに支度をし、六花と一緒に學校へ向かった。

登校中、ふと六花が立ち止まり、俺は何事かと六花の方を見た。

「急に立ち止まってどうしたんだ?」

六花はし顔を紅させ、上目遣いで俺をみつめている。

そういえば最近こんな事が多い。

一緒に登校する時はもちろん、下校や一緒にテレビを見ている時とか何か聞きたそうな顔をして。

「何か聞きたいことでもあるの?」

俺は遂に六花にそう訊ねてしまった。

なんかずっとこのままじゃ、俺の事が……って勘違いしそうで怖い。

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そう脳で考えているのをよそに、六花は小さく口を開いた。

「……しょ、しょーくんはさ……す、す好きな人とかいるの…?」

「……え?!急にどうしたの?!」

「い、いや……ちょっと気になっちゃったから…」

六花は俯いたまま、手をモジモジさせていた。

こ、これはもしやあるのか……?

でも俺は今、特に好きな人とかいなかったため、そのことを伝えると、

「ほ、本當に?!」

となぜか嬉しそうに俯いていた顔を上げた。

なんだったんだろ?やっぱり俺の事が……いやいや絶対ない!

俺の暗黒帳に刻まれた過去を振り返ると、似たようなことがあった。

中學の頃、名前は忘れたが、ほぼ毎日一緒に帰るの子がいた。

と、いっても、顔を合わせれば、途中まで一緒に帰るという、友人でも何でもない知り合い関係なんだが。

ある日の事。

たまたま下校中にその子と出會い一緒に帰る事になった。帰路の途中、話の流れでその子は俺の好きな人を聞いてきた。その時、今の六花と同じような反応をしたから、もしかして俺の事が……と思い、次の日の放課後、誰もいない教室に呼び出した。

そして、勇気を振り絞り、告白!

答えは即答で「ムリ!」と言われ、次いでに「勘違いとか……キモい!」とまで言われました。

以上の経験上絶対にない!

一応、俺も六花に好きな人がいるのか聞いてみた。

「六花には好きな人いないのか?」

「ひぇっ?!」

瞬間、六花は肩をビクリと震わし、また、俯いてしまった。

そして、耳まで真っ赤になった六花はギリギリ聞こえる聲で言った。

「……い、いいるよ……」

「へぇー、その好きな人は誰なの?」

ますます耳が赤くなったように見えた。

そして、顔を上げ...

「ないしょ!!!」

めっちゃ顔が赤かった。俺は一瞬熱でもあるんじゃないか?と思い、

「そのまえに顔が真っ赤かだけど、熱でもあるんじゃ……」

俺は六花の額に手を當てた。すると……

「しょーくんのバカー!!!」

なぜか怒られた。

そして、六花は逃げるように走っていった。

「俺、なんか悪いことでもしたかな?」

考えてはみたが、どうにも思い當たる節が見つからなかった。

それにしても六花の溫を確認した時、熱はないように思えた。

つまり、あの反応から見て……いや、早まるな翔太!また同じ事を繰り返すのか?

「って、そんなこと考えてる場合じゃない!」

スマホの畫面右上にある時刻を確認したら、やばい!遅刻する!

俺は急いで學校に向かった。

學校に著き、教室にると、六花はすでに自分の席についていた。

六花の席は列の最後尾で外側である。ちなみに俺の席はというと、六花と同じ列の最前席である。

俺は荷を自分の席に置くと、六花のところに向かった。

そして、申し訳ない気持ちで、

「さっきはなんかごめんな…」

六花はし驚いた顔をして、

「え?!…ううん…しょーくんは全然悪くないよ…むしろ、私が悪いの……さっきはごめんなさい…」

そう言い、俯いてしまった。

なんか最近、六花の言がおかしい。

家では俺をみつめてくるし、かと言って俺が目線を合わせた途端に慌てたように目を逸らすし、手がれただけで絶するし……やっぱり俺の事が……。

そのことを聞こうとしたが……て、勇者かよ!「俺の事が好きなのか?」て、自ら聞くやついないだろ。それに、もし全然好きじゃなかったらどうすんだよ!俺の暗黒帳にまた刻まれちゃうよ?

と、いろいろ脳で自問自答している間にHRの予鈴が鳴った。

放課後、俺たちは普段通りに下校した。

俺の歩調に合わせてテクテク歩く姿が可い。まるで、お母さんについてくる仔犬のようだ。

そう思っていた時に、

「しょーくん、このまま買いに行ってもいい?夕飯用の食材がないから」

俺はもちろんOKして、荷持ちとして一緒に近所のスーパーに向かった。

素早く買いを済ませ、自宅に帰える途中、六花が、

「今日は本當にごめんね…」

と自分を責め立てるように謝罪。

別に気にしてないし、いいんだけどなぁ。

それより勘違いさせるような言の事について謝ってしいよ!

でもそんな事を今の六花に言ったら、さらに狀況が悪化しそうだったので、勘違いさせるような言は置いといて、今朝の事について思っている事を話した。

「別にさ、謝られるようなことしてないから、そんなに気にすることないんじゃないかな?」

「しょーくんを置いていったこと怒ってない...?」

「ぜんぜん!」

それより勘違いさせるような言については責任を取ってしいよね!

そんな俺の心中をよそに、六花はすぐに元気を取り戻し、

「そ、そっかー!しょーくんは優しいね!」

六花は微笑んだ。

別にこれくらいのことで怒るやつなんていないだろ!これで優しいって言われたら、全世界の人々全員優しいことになるよ!

そうしているうちに我が家に著いた。

ああー。

今日は疲れたー。てか、毎日疲れたー。

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