《俺の高校生活がラブコメ的な狀況になっている件》第2話 クラスマッチ
暑さが増してきた7月。
生徒はみんな制服ではなく、服を著ている。
そう。今日は1學期最後の一大イベントのクラスマッチがある。
種目はサッカーであり、全學年全クラス參加型である。
1學期最後の一大イベントということでリア充どもは張り切っている。
ちなみに非リア充どもは面倒くさそうな顔をしながら、會場となるグラウンドの隅に集まり、「昨日のアニメどうだったー?」とか「あのラノベ面白いよな!」とか話している。だいたい、非リア充はアニメやラノベが大好きなんだよなー。俺もだけど。
もちろん、俺もそいつらと話しているのだが、ふと、誰かに肩をトントンと叩かれたような気がした。
誰だよと思い、後ろを振り返るが…いない。気のせいかと思い、また、話に夢中になっているとまたトントンと叩かれた。んん?気のせいか?
とりあえず無視することにした。どうせ気のせいだもんね!
と、思った瞬間なんか思っいっきり叩かれた。なんで?!俺は、とっさに後ろを振り返るとそこには…なんと!……月か…
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山本月は名前だけ見るとの子かと思うかもしれない。てか、俺も最初はそう思った。顔立ちもの子ぽくて可い。だが、月の本當の別は男。月の両親!なんでの子っぽい名前を付けたんだよ!學して早々の教室の席順見て俺の隣は山本月っていうの子かーって思ったじゃねーか!
まあ、とにかくこいつとは學して以來結構よく話す數ない友人なのだ。
「なんだよ!さっきからのやつはお前がやってたのかよ!」
「ごめんね、なかなか気づいてくれなかったからさ」
月はにこにこ笑いながら言った。
いや、気づいてくれなかったという前にお前が隠れるからだろ!
「翔太、噂の彼さんは?」
「ブフォー」
思わず吹いてしまった。
その瞬間、ギロりという音が聞こえたような気がした。複數の目が俺を殺すかのように睨めつけている。
やばい、非リア充はリア充を極端に嫌う。よって、リア充=彼。今のこいつらは俺をリア充と思っているに違いない。このままだと魔狩りみたいなことをされちゃう!
あ、魔狩りというのはたしか中世のヨーロッパで行われた、拷問みたいなものだよ!
て、誰かに説明している場合じゃない!
俺は、とっさに本當のことを言った。あくまで付き合ってないことだけね!付き合ってなくても同居しているって言ったら拷問じゃ済まされない!
「み、みんなー、怖いよ!付き合ってないから!本當に!」
うわー。
まだ疑ってるよー。まあ、そうだよね。これだけで信じるやつなんて普通いないもんね!なので、俺はみんなにその彼と思われている六花を連れて來て、本當に違うということを証明してみせることを宣言し、その場から離れた。
後で月のやつを痛めつけてやると心に決め、六花を探しに向かった。
校を探し回ること10分。
六花は廊下を歩いていた。
俺はその彼に聲をかけて、今すぐグラウンドに來てほしいことを伝えると、
「なんで?どうしたの?」
キョトンとした顔で首を傾げる六花。
先ほど俺に降りかかった災難の説明をすると、なぜか顔を赤らめてし慌てたような顔をした。どうしたんだ?
まあ、とりあえず來てくれると言ってくれたので、俺たちはすぐに非リア充どもが待っているグラウンドに向かった。
「おーい!連れてきたぞー!」
すると、複數の目がこちらをギロりと睨めつけた。
とりあえず、連れてきた六花を戸いつつも紹介した。
「こ、こいつがたぶん…俺の彼と思われている子で名前は知っているやつもいるかもしれないが夏川六花っていう……言います。」
「…初めまして…夏川六花です…」
六花はし張しているのか、それとも怖いのか俯いている。人見知りだったか?
とりあえず俺は彼氏彼関係ではないことを証明するために六花に聞いた。
「俺と六花は付き合ってないよね!」
すると、六花は耳まで真っ赤にして小さい聲でそれを肯定する。
「…う、うん…」
なんでそんなに真っ赤になっているの?!
非リア充どもがめっちゃ怪しんだ目で見てるじゃねーか!中には「コロセー」の聲も聞こえるよ?!
とりあえず、俺は本當に違うことを熱弁し、なんとか信じてもらうことに功した。
その後、予鈴がなり、クラスマッチは開催され、激しい激闘の末、俺たちのクラスは最下位になった。
激しい激闘で最下位は辛すぎる!
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