《俺の高校生活がラブコメ的な狀況になっている件》第12話 六花とラブコメ
夏休みももう終わりを向かえるころのことだ。
俺は普段と変わりなく家でゴロゴロしていた。
室はエアコンの溫度を25度に設定しているため、とても涼しい。
「何もする事ないし、撮り溜めていたアニメでも消化するか」
夏休みの宿題も最初の1週間で全て終わらせてある。
合宿や部活でなかなか観ることができず、貯まっていたアニメを消化している時に、ふと思った。
俺が今観ているのはラノベ原作のラブコメなのだが、ラブコメっといえば、俺と六花って…ラブコメ的狀況だよな!シチュエーション的にもそうだし、だいたいラブコメって、最終的には主人公とヒロインって結ばれるよね!……ということは、俺と六花もいずれは人同士になっちゃうのかな?
そんな展開に期待を寄せていたとき、六花が俺の部屋にってきた。
「しょーくん、今日の晝何が食べたい?」
「なんでもいいよ…てか、勝手にってくるなよ!」
「ごめんごめん笑」
ったく、俺がもしあんなことやこんなことしてたらどうすんだよ…。
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いや待て。
自分で思ってるのもなんだが、あんなことやこんなことってなんだよ!べ、別にやらしいことじゃないからね!
そう思っているときに六花がしゃがんでベッドの下をのぞき込んだ。
「な、何してるの?」
「ん?えっちな本とかないかなーっと思ってね」
え?俺の心の中よまれてる?
俺はなにがなんだかわからなくなってワケを尋ねると…
「なんとなく。男の子ってそーいう本一冊ぐらいは持ってるんじゃないかなー?って思って」
「じゃあ…もし、その本が見つかったらどうするの?」
「容しだいで処分する」
え?「処分する」じゃなくて「容しだい」?どういうような容だったらクリアなのか説明をお願いしたい!だが、お願いしたところで言うはずないよねー。
「ベッドの下ないじゃん!」
「あるわけないでしょ!早く出てってよ!」
なぜ、ベッドの下にあると思ったのか。理由はまあ分かるけどね!
俺の蔵お寶はそんな中學生が隠すような場所にはないんだよ!わっはははは。
「……(じーっ)」
「まだ居たの?!てか、なんで真顔でずっと俺を見ているの?!」
俺の考えていること全部バレてるの?!そうなるとなんで分かっちゃうの?!…さてはめられた力に目覚めたのかしらん。中二病か!
とりあえず六花が部屋から出ていったあと、続きのアニメを見ようとしたら…
「一時停止ボタン押すの忘れてた!」
また最初から先ほどまで見ていたところまで早送りするという手間がかかってしまった。
そして…今の俺たちの関係を見ても、ラブコメ的な展開にはならないっということを思った。
アニメを見終わったころ、ちょうど晝の12時を過ぎたころだった。
自分の部屋を出て、リビングに向かうと、テーブルには調理されたものが皿にきれいに盛りつけされて並べられていた。
「今日の晝ごはんはオムライスとスープか!おいしそうだな!」
「おいしいのは當たり前です!早く手を洗ってきて!」
「はーい」
俺は洗面所まで行って手を洗ってくると、六花がもう座って待っていた。俺も席につき、そして…
「「いただきます!」」
真っ先にオムライスにスプーンを向け、口に運んだ。
「うっめぇええええ!!!」
「だから、おいしいのは當たり前です!」
俺の反応を見て、六花はしプンスカしていたが、なんだか嬉しそうだった。
そりゃー、プンスカするのも分かる。六花の作るごはんはいつもおいしい。だから、おいしそうって言ったら失禮に値する。
その後、俺は夢中でオムライスとスープを食べ、5分後には食べ終わってしまった。
「おいしかったー。ごちそうさま!」
「食べ終わったら、歯磨きをちゃんとするんだよー」
六花はそう言うと、また食事に戻った。
なんか……六花、俺の奧さんみたい。將來、絶対いい奧さんになれるよ!この子!
そう思っていると六花がなぜかむせた。そして顔が真っ赤になっている。もしかして、どこか合でも悪いのか?
「ど、どうしたの?!顔が赤いけど、どこか合でも悪いの?」
「……何が……俺の……奧さんみたいなのよ!」
「……へ?」
「もう、はっきり言うけど…心の聲がれてるわよ!」
「……えええええええええええ!!!」
噓だろ?!
ということは俺が思っていたこと全て口に出てたってことなのか?だけど…口をかした覚えがないぞ?ん?無意識にいたのか?!
俺はしパニックになりながら…
「お、俺が言っていたことは…ぜ、ぜぜぜ全部忘れて!」
六花の返事も聞かずに自分の部屋に逃げ込んだ。
俺の思っていること読まれるなーって思っていたけど…まさか自分の口から出ていたとわ……ある意味自じゃねーか!
六花…俺が思ったこと聞いて…どう思ったんだろ?きもいとか思ってんのかな?……やばい……もうおしまいだ…
これを機に無意識に口から出ないよう、意識することを心に強く誓った。
この日の夜。
俺は晝のこと以來、自分の部屋から一歩も出ず、ただひたすらアニメを見ながら現実逃避をしていた。
夕食が出來たよっという六花の聲がしたため、恐る恐るリビングに向かった。道中、きもいって思ってんのかな?俺のこと嫌いになったかな?などと考えていたが、リビングにつくと、六花は普段と同じように手を洗ってくることを促してきた。
そして、手を洗い、六花が待っているテーブルの席につくと、今日の夜ご飯はハンバーグかと思い……
「「いただきます」」
六花はいつも通りの音量で俺はいつも以下の音量で言った。
無言でハンバーグを食べていると、六花が優しい聲をかけてきた。
「ねえ…しょーくん。さっきのことは気にしなくてもいいんだよ?別にきもいとか思ってないし、嫌いにもなってないから」
「……本當に…?」
「もちろん!」
「……良かったぁ!嫌われたかと思いすごく落ち込んでた!」
すると、六花は顔をし赤くして……
「べ、別に嫌いにはならないわよ…」
その後、六花はものすごい早さで夕飯を食べ終わると、歯磨きをしに、洗面所に向かった。
「……そっか」
俺はなぜか安心した。たぶん、嫌われていないことに安心しているんだろう。俺も殘りの夕飯を全て食べ終わると、歯磨きをしに六花のいる洗面所に向かった。
ラブコメ的な展開は、アニメだけであり、現実ではありえないと心の底から思っていたが、しはありえるのだろうかと思った。
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