《俺の高校生活がラブコメ的な狀況になっている件》第13話 初めての共同作業?

長い長い夏休みが殘り今日までとなったこの日。

俺は部活に勵んでいた。

部活と言っても育系ではなくて、一応…文化系だ。

なんの部活かというと、俺の日記を読んでいる人なら分かると思うが、念の為言っておく。

俺が今所屬しているのは『求人部』。

何をする部活かというと……なんだろ?

まぁ、部長である六花が言うには人探しや友達を探す部活らしい。

「それなのになんで俺はこんなことをやってるんだろうか」

今、俺は部室に置かれている機の席に座っている。

そして、その機の上には夏休みの宿題があり、それをひたすら終わらせに取りかかっている。

ここで問題。

なぜ俺は夏休みの宿題をやっているのでしょうか?

普通の見解だと、俺がただ終わらせてないからだよね?

でも、そう考えた人ブッブー!不正解!

お気づきの人もいるかもしれないが、俺は夏休みの宿題を7月いっぱいで終わらせている。

もちろん全てだよ!

でも、こうして夏休みの宿題に取りかかっているということは……

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「おい、六花!どんだけやってないんだよ!」

「ごーめーんー。忙しかったもん」

もう分かるよね!

そう、この宿題は六花のやつだ。

それを俺がひたすら頑張って協力してあげている。

っていうか、忙しくなかったよね?!

夏合宿とか遊びまくってたじゃん!

家でも「夏バテだぁ~」とか言いながら毎日ゴロゴロしてたし。

「あと、どんだけだ?」

「あと…これだけかな」

六花はカバンの中から殘りの夏休みの宿題を取り出し、俺の座る機の上に置いた。

「お前のこれだけはどんだけ多いんだよ!」

宿題の量がエグい。

手伝い始めて3時間は経ったと思うが、まだ半分以上あるとは……。

「これもよろしくね!……もし、サボったりしたら、部長命令で土下座100回ね」

人に手伝わせておきながら、サボったりしたら、土下座100回って……

「お前何様のつもりだ!?」

そもそもこうなったのは部長である六花の一言からであった。

俺は朝、部室にるなり、先に來ていた六花がこんなことを言い出した。

「あぁ、夏休みの宿題全然やってない……」

「なんで全然やってないんだよ」

お前は夏休みの間何してたんだ!……っと、言おうとしたが、よくよく考えれば俺と六花って同居してるから、こいつの行も知っている。

「あ!いいこと思いついちゃったぁ♪」

突然、六花が席を勢いよく立ち上がった。

あ!嫌な予がしてきちゃったぁ♪

月ちゃんが來てから言うね♪」

すっごいニコニコしてるんですけど……。

もう、月來ないで!

來たとしても六花言わないで!

――で、まぁ、みんなも分かるとおり月は普通に來てしまい、

「じゃあ、月ちゃんも來たところだし…今日の部活容を言うよぉー」

妙にテンションが高い六花。

そして、ホワイトボードにすらすらと今日の部活容を書き出した。

「……うわぁー」

そこに書かれていたのは……

人同士で初めての共同作業!"

予想的中!

危機察知能力が上がった証拠だね!

「何よ、その顔」

「い、いや、別に…」

六花が俺を見るなり、怪訝そうな表をした。

たぶん、俺が嫌そうな表になってたんだろう……まぁ、表かだから仕方ないよね!

「六花ちゃん!それって何するの?」

一方で俺と違い、月は目をキラキラさせていた。

君のワクワクがビンビン伝わってくるよ……。

六花はその質問を「待ってました!」みたいな顔で、

「いい質問ね。つまり、単純なことよ。1つのことを2人でするの!」

それを聞いた月はなぜかさらに眩しいぐらいに目を輝かせ、俺は逆に暗黒のように目を暗くした。

で、今に至るのだが……疲れた。

もう晝だよ?

なのにずっと宿題。

俺……もうクタクタですよ。

「こら!そこ休まない!」

「は、はい!……って、上司ぶってんじゃねぇ!」

なぜ、手伝ってあげている俺が手伝ってもらっている六花に怒られなきゃいけないんだよ!

それに、

月は良くて、なんで俺だけなんだ?!」

月は始まってすぐに夢の中。

今ごろ夢で味しいものでも食べてるんだろう……寢言で「おいひぃ」って言ってたし。

月ちゃんはいいのよ!いつも頑張ってくれてるし」

「いつも頑張ってるのは俺の方だと思いませんかね?!」

「思わない」

「なぜに?!」

「つべこべ言わない!いいから下僕は手だけをかせ」

ふはははははハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ。

最後こいつ、俺のこと「下僕」って言ったぞ!

もう何を言ってるのかしらん。

下僕になった覚えはありませぬぞ!

――もう、この部活…ブラック企業ならぬブラック部活だわ。

毎回思う。

「この部活やめたあああい!」

発狂して虎になりそうな俺であった。

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