《俺の高校生活がラブコメ的な狀況になっている件》第37話 休日の暇つぶし【前編】

屋上での修羅場から翌日。

俺は朝から外をぶらぶらしていた。

昨日のことがあったせいで六花は口を利いてくれず、家の中が何とも言えない空気で満ち満ちていた。

幸い今日が土曜日だったから何とも言えない空気から逃げ出せたけど、平日とかだったらもう窒息死している。

「それにしても多いなぁ…」

気分転換に久しぶりのゲーセンに來たが、休日とはいえ、朝から店は人混みで溢れていた。

不良もいれば、家族連れもいてメダルゲームやクレーンゲームの効果音で店は騒がしい。

「……帰ろうかな……」

お目當てだった太達にも何人か並んでおり、その次にお目當てだったマリカーにも列ができている。

正直、店には失禮だと思うが……ここまで客來てたか?

俺が前回來た時、一年前だろうか。

平日はもちろん土曜日、日曜日、祝日と、あらゆる休日にも関わらず、このゲーセンには客がほとんど來ていなかった。

來ていたとしても、近所の悪ガキ。いわば不良たちの溜まり場になっていた。

それなのに今となってはこの現狀。

どうすればここまで回復させることができたのか、將來経営コンサルタント志の俺としてはとても興味深い。

だが、そんなことは今はどうだっていい。

暇つぶしの場所が店してたった十分で消えた今、早く新しい暇つぶしの場所を探さなければいけない。

俺の中で今暇つぶしの候補に挙がっているのがネカフェだ。

ここからは比較的近いし、あそこなら人も混んでいなさそうだし、何時間も時間が潰せるだろう。

俺はゲーセンから出て、再び外を歩く。

――それにしても……さっきから笑われてるような……。

ゲーセンから再び歩きだして十分。

周りの人からクスクス笑われているような気がする。

それもそうだ。

俺が今歩いているところは通稱カップル街道と呼ばれている地元では非リア充には立ちることができないリア充の聖地だ。

いろいろと考えごとをしていたせいで、気づかないうちに立ちってしまったようだ。

――気づいていたら迂回してたのに……。

そのため、ある一組のカップルが…

「へいハニーあれを見てごらん」

「な〜にダーリン。あら、ぼっちなんて可哀想にwww」

と、俺の方を見て笑っていた。

うっせぇー!この脳どもめ!

俺はな、どこかのラブコメの主人公じゃないけど、アンチなんだよ!

てめぇらみたいなカップルなんて今だけなんだよ!

ちょっとしたことですぐに別れるのがてめぇらみたいなカップルのオチ。

イチャイチャしている暇があれば、教徒らしく次の人でも探しとけ!バーカバーカ!

このことを聲に出して言えたら、どれだけ楽なことか。

俺は大人だから心の中だけで文句を言った。

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