《俺の高校生活がラブコメ的な狀況になっている件》第42話

「と、いうわけで今日から一緒に暮らすことになった義理の妹のユキだ」

「よろしくお願いしますぅ」

「こ、こちらこそよろしく~」

家に帰り、俺は六花に全ての経緯を話した。

それを聞いていた六花は口をポカーンと開けたまま、しばらくかなかった。

まぁ、突然妹ができて、一緒に暮らすことになったということを知らされたら、そうなるのも無理はない。

全ては何も報告しなかった親父のせいだ。

俺も正直まだ妹ができたという実が湧かないでいた。

「とりあえず、部屋をどこにするかだな」

一緒に暮らすことになった以上、部屋も與えなきゃならない。

「六花、部屋どこか空いてなかったか?」

対して広くない家だが、俺はほとんど自分の部屋に篭もりっきりだ。

だから、どの部屋が空いてるか分からない。

「えーと……たしか空いてる部屋なかったはずよ?」

「え、ウソ……」

「ホントだよ。私が言ってるんだから間違いないよ」

「えぇぇー。ウチ、部屋なしですかぁ?」

「ちょっと待っといて」

俺は急いで家中を駆け回った。

部屋一つ一つを確認するが、空いてる部屋は本當になかった。

再び二人がいる場所へと戻る。

これはどうしたものか……と、考えている時、名案が沸いた。

「そうだ!俺と同じ部屋でいいんじゃないか?」

これで一件落著だよね!

義理の妹と水らずの関係になって、夜は……ウヒヒ。

もう、想像力がかだな!

「変態は死ねっ!」

「ブフォ……」

六花から頭部に回し蹴りを喰らい、吹っ飛ばされる俺。

「お前いくらなんでも酷くないか?!」

俺の心を読んだ挙句に手加減なしの回し蹴り。

將來は総合格闘家にでもなるのかしらん。

「変態を懲らしめるにはこれぐらいが……いえ、これ以上必要です!もっと私に力があれば……」

さっきのは冗談だったんだけどね!

というか、これ以上の力でやられたら俺、死ぬよ?

それに最後の中二病発言はなんですか?

「フフフ……アハハハハ」

そんな俺と六花のやり取りを見ていたユキは突然大聲で笑いだした。

俺と六花は顔を見合わせると、

「す、すみません。あまりにも二人のやり取りが面白くて」

そう言いながら、まだ笑っていた。

――そんなにか?

「とりあえず、部屋は私のところでいいよね?」

「はい!不束者ですが、よろしくお願いします!」

こうして新しい家族が増え、ユキは六花と共同部屋になった。

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