《俺の高校生活がラブコメ的な狀況になっている件》第48話 文化祭【前編】

今日は十月三十日。

學校では平日だというのにそれぞれの教室でお化け屋敷やカフェなどをやっている。校門から玄関まで続く桜並木の道の下では各部活が出店している屋臺で賑わっていた。

俺たち求人部もまた同じく桜並木の道の下で屋臺を出店しているのだが……なぜか俺一人である。

結局、時間もなく考えて數秒で決まった祭り定番のたこ焼き屋をなぜか俺一人でやっている。

なんか俺一人を強調してしまったが分かってほしい。

朝學校に來るなり、六花からはたこ焼きに必要な材料の買い出し。なぜ、前日に用意しなかったんだと愚癡りながらも急いで買ってきたのはいいんだが……指示されていた屋臺の場所に持っていったら……誰もいなかった。代わりに置き手紙らしきものが置いてあり、それを手に取り、折りたたまれた手紙を開く。

「は?」

手紙をさっと読み終えての想がそれだけ。

というより、これのほか言葉が何も出ない。

こんなの一人でできるわけがない。

手紙にはこんなことが書かれていた。

――しょーくんがこれを読んでるってことは買い出しは終わったんだよね?それはともかくだけど、さっそくの命令ね!たこ焼き屋やってくれる?てか、やって!私とユキちゃんとちゃんはやることがあるのでムリです!月ちゃんは文化祭の実行委員だからムリ!……というわけで、しょーくんしかいないの!お・ね・が・い・ね♡

――六花より

いやいやいや。

酷すぎだろ!

俺一人で接客、料理、材料がなくなったら買い出し。

……ムリムリムリ絶対にムリッ!

途中で絶対にぶっ倒れる!

そう最初は思っていたものの……

「最終的にはやっちゃうんだよなぁ……」

一人コツコツたこ焼き屋を回していた。

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