《俺の高校生活がラブコメ的な狀況になっている件》第49話 文化祭【中編】

晝を過ぎ、來客者が増える中で俺はたこ焼きを作るのに一杯だった。

焼きイカや焼きとうもろこし、クレープにフライドポテトといった屋臺が多く立ち並ぶ中でなぜか俺のたこ焼き屋がものすごく繁盛した。

屋臺の前には行列ができ、今日に限ってたこ焼きが食べたくなったと買いに來た人たちが口々に言う。

「俺って……何かの才能に目覚めたかも」

「そーいう中二病発言はいいから手をかして!」

「ほーい」

六花はたこ焼き屋の異変に誰よりも早く気づき、手伝いに來てくれた……いや、手伝うのは當たり前か。だって、部として出店したたこ焼き屋だし、そもそも俺一人でやるのがおかしかったんだ。知らず知らずに謝してたが、俺が逆にここまでやってきたことに謝してほしい。

と、言いたいところだが、言ったところで逆に仕返しされてしまう。『役目を與えてあげただけでもありがたいと思いなさい。もともとあなたには何もなかったんだから』とか『なら、私たちの代わりに看板娘でもやる?ムリでしょ?www』とか言われたりして、逆らえない……。

「ちょ、ちょっと……しょーくんは私のことなんだと思ってるの?」

隣でたこ焼きをひっくり返していた六花が顔を真っ赤にしてそんなことを言った。

を見るに、どうやら俺の心の中を読まれたらしい……――どんだけの読心だよ!

とにもかくにも今の様子を見るようじゃ……答えしだいでは地雷だ。

俺はその地雷に変化させず、かつ正直な言い方を考えた。

數多い日本語から脳で厳選して慎重に言葉を選んでいく。

そして、これだと思った言葉を見つけると、深呼吸して言った。

「悪……イッタアアア!」

慎重に言葉を厳選したわりには、どうやら俺は地雷を踏んでしまったらしい。

踏まれた右足の甲を涙目で見ながら、俺はこう思った。

――子って分からん!それと怖い!

男子である以上、思ったことはあると思う。

子の心は複雑で子は怒らせると天地を破滅させるのではと思うほどに怖い。

この世に一番怖いのは學校の先生でもなければ、お化けや幽霊でもない。世界人口の半分を占めるだ!

俺は改めてに知った。

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