《俺の高校生活がラブコメ的な狀況になっている件》第56話 クリスマスイブ【中編】
「で、なんでお前までついてきてるんだ?」
「なんでって、お兄ちゃんとウチ一心同じゃない」
「え……しょーくんって……とうとう妹に手を出したの?」
「出してねぇよ!ユキ、誤解を招くような言い方するな!てか、一心同ってどういう意味だよ!意味が分からん」
ったく……なんなんだよ。
俺たちは今例のクリスマスイブ限定イベントやらに參加しにあるアミューズメント施設に來ているのだが、當初予定していた六花と二人ではなく、もう一人ユキまでついてきてしまった。
そのせいで周りのカップルからは変な目で見られるし、なんかコソコソ言われてる気がする。
「そもそもお前ら俺から離れろ!」
「えー」
「お兄ちゃんからは離れられない!」
今の俺の狀況を説明すると、右腕に抱きついてきているのが六花で左腕に抱きついているのがユキ。
周りの男どもからは羨ましそうな視線をけつつも同時に嫉妬の視線も雨のように俺に降り注いでいる。
正直、二人を連れている様はまさに両手に花。俺自満更でもない気分なんだが……ヤバい。危ない。
俺はリア充を恨み、リア充の破滅を願う者。非リア充の世界代表としてはこんな狀況はあってはならない。
ここはひとまず……なんとかして離れてもらわないと!
「おい、いい加減……」
「ねぇ、あれ見て!クリスマスツリー綺麗だよ!」
「……あぁ」
絶妙なタイミングで俺を阻んだ六花。
言われるがままにクリスマスツリーを見ると……たしかに綺麗だ。
でも、そうではない。
ちゃんと離れてもらわないと!じゃないと……周りの男どもの視線が一層鋭く……って、お前ら彼いるだろ!隣に本の彼がいるだろ!俺の両サイドにいるは彼でもないぞ?ただの友人と妹だからな!
「お兄ちゃん……してる!」
「何言ってんの?」
六花と同じくクリスマスツリーを眺めている時、いきなり隣のブラコンが何か言ってきた。
ユキの頬は寒さでなのか分からないが赤くなっている。
俺は…………無表だった。
というか、たぶん表にも出てたと思う。お前頭おかしくなったかっていうのが絶対に表に出てた。
その証拠にユキはプンスカプンスカ怒りだした。
「なんでそんなに冷たいの?ウチのことが嫌いなのお兄ちゃん!」
「嫌いじゃないけど……妹としては大事に思ってるぞ?」
「妹として?!」
ユキは目を見開き、いかにも驚いたみたいな表をした。
どこでそんなに驚いたのか俺自分からないが……みんなも分からないよね?俺、別に変なこと言ってないよね?普通だよね?兄妹としては當たり前のことを言っただけだよね?
「ねぇ!二人でなにイチャついてるの?」
そんな俺とユキのやり取りに嫉妬したのか六花が俺の腕を一層強く抱きしめながらそう言ってきた。
俺の腕が六花の小さいに押し付けられ、ふにゃふにゃになってしまいそう。……とにかく小さいけどらかいってことだよ!言わせるなもうっ!
「と、とりあえず……店の中にらないか?」
俺は六花の小さいのらかさをじながらそう提案した。
外は一層寒さを増してきている。
それをじたのか六花とユキはこれだけには俺の言うことを聞いてくれた。
けど……もうそろそろ離れてくれないかな?
時刻はまだ午後一時。
俺たちはし遅めの晝食を摂ることにした。
[完結しました!] 僕は、お父さんだから(書籍名:遺伝子コンプレックス)
遺伝子最適化が合法化され、日本人は美しく優秀であることが一般的になった。そんなご時世に、最適化されていない『未調整』の布津野忠人は、三十歳にして解雇され無職になってしまう。ハローワークからの帰り道、布津野は公園で完璧なまでに美しい二人の子どもに出會った。 「申し訳ありませんが、僕たちを助けてくれませんか?」 彼は何となく二人と一緒に逃げ回ることになり、次第に最適化された子どもの人身売買の現場へと巻き込まれていく……。 <本作の読みどころ> 現代日本でのおっさん主人公最強モノ。遺伝子操作された周りの仲間は優秀だけど、主人公はごく普通の人。だけど、とても善人だから、みんなが彼についてきて世界まで救ってしまう系のノリ。アクション要素あり。主人公が必死に頑張ってきた合気道で爽快に大活躍。そうやって心を開いていく子どもたちを養子にしちゃう話です。 ※プライムノベルス様より『遺伝子コンプレックス』として出版させて頂きました。
8 144【電子書籍化】神託のせいで修道女やめて嫁ぐことになりました〜聡明なる王子様は実のところ超溺愛してくるお方です〜
父親に疎まれ、修道女にされて人里離れた修道院に押し込まれていたエレーニ。 しかしある日、神託によりステュクス王國王子アサナシオスの妻に選ばれた。 とはいえやる気はなく、強制されて嫌々嫁ぐ——が、エレーニの慘狀を見てアサナシオスは溺愛しはじめた。 そのころ、神託を降した張本人が動き出す。 ※エンジェライト文庫での電子書籍化が決定しました。詳細は活動報告で告知します。 ※この作品は他サイトにも掲載しています。 ※1話だけR15相當の話があります。その旨サブタイトルで告知します。苦手な方は飛ばしても読めるようになっているので安心してください。
8 55地球連邦軍様、異世界へようこそ 〜破天荒皇女は殺そうとしてきた兄への復讐のため、來訪者である地球連邦軍と手を結び、さらに帝國を手に入れるべく暗躍する! 〜
※2022年9月現在 総合PV 150萬! 総合ポイント4500突破! 巨大な一つの大陸の他は、陸地の存在しない世界。 その大陸を統べるルーリアト帝國の皇女グーシュは、女好き、空想好きな放蕩皇族で、お付き騎士のミルシャと自由気ままに暮らす生活を送っていた。 そんなある日、突如伝説にしか存在しない海向こうの國が來訪し、交流を求めてくる。 空想さながらの展開に、好奇心に抗えず代表使節に立候補するグーシュ。 しかしその行動は、彼女を嫌う実の兄である皇太子とその取り巻きを刺激してしまう。 結果。 來訪者の元へと向かう途中、グーシュは馬車ごと荒れ狂う川へと落とされ、あえなく命を落とした……はずだった。 グーシュが目覚めると、そこは見た事もない建物。 そして目の前に現れたのは、見た事もない服裝の美少女たちと、甲冑を著込んだような妙な大男。 彼らは地球連邦という”星の海”を越えた場所にある國の者達で、その目的はルーリアトを穏便に制圧することだという。 想像を超えた出來事に興奮するグーシュ。 だが彼女は知らなかった。 目の前にいる大男にも、想像を超える物語があったことを。 これは破天荒な皇女様と、21世紀初頭にトラックに轢かれ、気が付いたら22世紀でサイボーグになっていた元サラリーマンが出會った事で巻き起こる、SF×ファンタジーの壯大な物語。
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