《俺の高校生活がラブコメ的な狀況になっている件》第69話

もうすぐで午前十二時だ。

長い針が十二を過ぎれば、今年ももう終わりだ。

「で、お前たちは帰らないのか?」

カミングアウト大會終了後、そのままテレビを見たりして過ごしていたが、月とは帰らずにいた。

「僕たち今日泊まるつもりだよ?」

「……は?」

聞いてない聞いてない。

いきなり泊まるって言われても準備とかしてないし困る。

今回は斷ろうと思ったが……

「六花ちゃんから泊まって來なよって言われたんだけど……ダメ…かな?」

「い、いや……」

月の上目遣いが発した。

本當は月が子だったということを知ってからの上目遣いは結構ズッキュンってくる。

正直……――可いなぁオイ!

そんな目で見られたら斷ろうにも斷れない!

「って、ちょっと待て!六花が言ったのか?」

「うん、そうだよねちゃん」

月の言葉にもコクコクと頷く。

――勝手に決めやがって……。

文句を言ってやろうと思ったが、六花は今家事でリビングにいない。

まぁ、泊まりの準備とかは家事擔當の六花がやることだし……俺が文句を言う筋合いはないか。

「いやいや、ここ俺ん家だよ」

「どうしたの急に?」

「あ、いやなんでもない」

ユキに変な目で見られた。

つい、口に出てしまったようだ。

今度から気をつけよう。

そんなこんなで気がつけば長い針が十二時を過ぎていた。

と、いうことはつまり……

「ハッピーニューイヤー!」

「うわ?!……びっくりした」

いきなり真後ろから六花が新年の挨拶を大聲でんだ。

俺はしうとうとしていたのでいきなりの大きな聲にが飛び跳ねた。

他の三人はそうでもないらしく、普通に「あけおめー」やら「ことよろー」とか言っている。

――新年の挨拶なんだからそんな略した言葉じゃなくて、ちゃんと言え!

まったく……最近の若者は……。

「お前、もうちょっと靜かに言えよ。今何時だと思ってんだ?深夜だぞ、し・ん・や!」

「まぁ、それはそうなんだけど……過ぎたことは気にしないの!」

六花は微笑みながらそう言うが……後で隣の田中さんが文句言いに來ても知らねぇからな!

隣の田中さんは何かとうるさいおばちゃん。俺は普段あまり関わらないようにしている。

と、言ってもそれなりのある程度な近所づきあいはしているよ、念のために。

他の近所の方とは田中さん以上に近所づきあいはしている。

何が言いたいかと言うと……あまり好きじゃない近所の人とはある程度な距離を保つこと!ここ大事、テストに出るからメモっとけよ!

「あけましておめでとう。今年も…よろしくな六花」

俺は真後ろにいる六花の顔を見上げた。

すると、六花も俺の顔を見下ろしてから「うん!」と頷く。

そして、すぐに家事の続きをするべく、リビングへと離れて行った。

こうして俺たちの新しい一年が始まった。

去年は何かと大変だったような記憶があるが、それでもコイツらと一緒に過ごせて楽しかった。

今年も去年と変わらず、いい年になりますように。

それから……コイツらと一緒に過ごせて楽しい一年になりますように。

そう心の中で祈ったが…………冷靜に考えると恥ずかしいなコレ!

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