《突然不死という最強の能力に目覚めちゃいました》その能力の正

  事件からしばらく経ち、頼れる親戚もおらず行くあてがなかった玲と沙希は、玲を助けた警察の  荒木  鈴音に引き取られ鈴音のアパートで3人で暮らしていた。

  鈴音はとても世話焼きで優しかった。まさに姉屬と言う奴だ。そんな彼に玲達は、直ぐに懐いた。両親の死と言う哀しみを紛らわせる程に鈴音との生活は充実していた。

  そんな新しい生活の中、玲の心の中にはあの事件の日からずっと消えない1つの疑問があった。それは「あの時自分に一何が起きたか」と言う事だ。あの時、刺される瞬間、恐怖のあまり目を閉じ刃に刺さるのは見てないが、確かに冷たく鋭い何が自分のに刺さる覚はあった。激しい痛みがの正面から裏側へと徐々に通って行く覚は今でも鮮烈に覚えている。

  しかし目を開くとには何も無かく、犯人が目の前で倒れていた。あれは一何だったのか、犯人を殺したのはやはり自分なのか、その疑問があの事件の日から玲の心に居座っていた。

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そんなある日、玲は沙希にせがまれ近くの公園に來ていた。

  沙希は公園に著くなり、そこにいた同い年ぐらいの子達と直ぐに仲良くなり一緒に遊んでいる。

  一方玲は特にやる事もなかったので近くにあったベンチに座り持って來た小説を読むことにした。初めのうちは沙希の様子をチラチラと伺っていたが直ぐに小説にのめりこんでしまい気づけば、はや2時間が経過しようとしていた。

  そんな時公園に新しい面子が現れた。赤い髪のボサボサ頭と坊主頭が2人の男子3人組だ。

「うゎ〜典型的な悪ガキ3人組ってじだな〜。あのチビがガキ大將ってところかな?にしても3人共馬鹿そうな顔してるな(笑) てか坊主2人同じ顔だしw」玲が心でそんなことを思って見ていると、案の定その馬鹿面3人組は先に遊んでいた沙希達に向かって喧嘩を売り始めた。

「おい!ここは今から俺たちが使うんだ ︎ ガキどもはさっさと帰っておねんねでもしてな!」

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  すると、そう安安と引き下がるかと1人の男の子が前に出た。

し先に産まれたからって偉そうにするな!僕たちが先に遊んでたんだそ!それにこの公園広いんだからあっち使えばいいじゃん。!!」

指差す先には誰も使っていないだだっ広い空間があった。その言葉に言い返す言葉を思いつけなかったのか突如、赤髪のチビがキレ始めた。

「うるさい!僕がどけって言ったらどくんだよ!!」

そう言い、前にいた男の子を両腕で突き飛ばした。

 それまではただ観ていた玲だったが、見るに見兼ねて止めにった。

「お前らさすが歳下相手にに暴力は良くないんじゃないかな」

 「うるさいな!関係ない奴は黙ってろよ!!」

しかし赤髪のチビは止めにった玲に逆ギレし、今度は玲に毆りかかってきた。

  

「バゴッ!!」

赤髪のチビの右ストレートは玲の左頬に見事にった。

「いっって〜〜!!!   うぅ〜  いてぇ〜よ〜」

しかし、なぜか聲を上げたのは毆った方の赤髪だった。そして彼の左頬は赤く腫れ、口からはが出ている。

「おいおい   大丈夫?」

一方毆られた玲の方は痛がる様子などまるでなく、それどころか毆ってきた相手の心配をしている。

「お前今使っただろ!」

赤髪は玲を睨み付けながらそう言った。

それに対し玲は「やっぱりそう思う?やっぱそうなんだ」と何だか嬉しそうにしている。それもそのはずだ。今この瞬間、あの日からずっと心に引っかかっていた疑問が解けたのだ。それと同時に今までずっとコンプレックスだった「無能力」と言う汚點から解放されたのだ。嫌でも顔に出てしまう。

  それを見た赤髪は自分が馬鹿にされたと思い込み、怒り出した。すると彼のの周りからは炎が出始め、渦を巻きどんどんでかくなっていく。

「死ねー!!」

赤髪はそうぶと両手をまえにかざした。そのきに連し炎は玲達に襲いかかる。しかしその炎は、玲達に當たることはなく消えてしまった。

「さすがにそれはやりすぎじゃ無いかな?」

聲のする方を見るとそこには鈴音の姿があった。どうやらさっきの炎を消したのは鈴音だった様だ。

「鈴音なんで?こんなとこで何やってんの?」

普段のこの時間、鈴音は警察署で仕事をしているはずだ。

「いや〜  ここ最近書類整理ばっかで疲れちゃってさぁ、たまには街の見廻りでもしようかなって思って歩いてたら煙上がってんの見つけてさ、とんできたんだよ」

つまり書類に飽きた鈴音は見廻りをすると言うでサボっていたらたまたま玲達を見つけて助けたと言うわけだ。

「なんかサボってる人に助けらるのってあんまりいい気しないな」

玲は何だか不服そうな顔をしていた。

それに対し鈴音は慌てて言い訳をした。

「いやサボってないよ!パトロール  パトロールしてたんだよ!」

「まぁいいや ありがと。助けてくれて」

「なに?どうしたのいきなり、ちょっと怖いんだけど」

突然の素直な言葉に鈴音は驚き、何だかきみわるがっていると、さっきまで黙っていた赤髪が急に喋り始めた。

「何だよおばさん!子供の喧嘩に大人が手出しすんなよ!」

「おばさん?(怒)        玲?この子玲の友達?  ダメだよ〜友達はちゃんと選ばないと、馬鹿が移っちゃうからね。     だいたい私おばさんじゃ無いし。  それにまだ19歳未年なんだよね。だから手出してもギリギリセーフだよね」

その言葉からはあからさまに悪意が込められていた。どうやら鈴音はそうとう立腹の様だ。

鈴音が赤髪を睨む。

急に風の流れが変わりスーッと辺りが冷えていく。

「今謝れば許してあげるけど、どうする?」

鈴音は最後にけをかけ、謝ると言う選択肢を與えたが赤髪は斷固として謝ろうとしない。むしろ喧嘩腰だ。

「誰が謝るか糞婆!」

罵聲とともに火の玉が鈴音に襲いかかる。

「そう、殘念。あまり子供と戦いたくなかったんだけどな!」

鈴音が右腕を地面と平行に半円を描くよう振る。周りの風が一気に強くなる。鈴音の周りには、まるで鞭のように暴れ回る風が吹き、火の玉を真っ二つに切ってしまった。

「パサッ」不意に赤髪の頭部の髪がバッサリと地面に落ちる。

「ごめんね〜、ちょっとずれちゃった。髪まで切るつもり無かったんだけどね。テヘペロ!☆(๑˃̵ᴗ˂̵)」

鈴音はちょっとやり過ぎたと思ったのか、右手を頭に「コツンッ」と當てウインクをしてみせる。しかしそんな事では誤魔化せるはずもなく、赤髪は落ちた自分の髪を見てワンワン泣き出してしまった。

鈴音は「どうしよう?」と言う顔で玲達に助けを求めるが、そんな鈴音に玲と沙希は、助けるどころか追い打ちをかけた。

「あ〜あ、泣かせちゃった。おとなげねぇ。」

「鈴音、今のはやりすぎだと思う。」

「いや、でもさその髪型も案外悪く無いと思うよ。ほら、なんと言うかさ、落武者みたいで...。」

さすがにこの言い訳には無理があると気づき、鈴音の聲は、後半に行くにつれ段々と小さくなっていき、最後の方なんかほとんど聴こえなくなっていた。

  そんな鈴音をよそに玲は笑している。

「落ち武者!落ち武者って!!」

「お兄ちゃん、落ち武者ってなに?」

「さ、沙希、落ち武者ってのはな、プハッ!たっ、戦いに負けて逃げる、プッ!侍のことだよっ。髪型がそっくりなんだよ」

玲は笑いを堪えながら、沙希にさ説明をしていると、

「れ〜いぃ。゚(゚´Д`゚)゚。どうしよう。なんならいっそ殘りの2人みたいに、丸刈りにしてあげたほうが良いかなぁ〜」

赤髪に続き今度は鈴音が泣き出しそうだ。鈴音は涙目になり、真剣に考え出した答えを玲に聴いてみた。

「そうだね。その方が見栄えいいかもしんないね。ジャガイモトリオ?的なじで。」

「じゃあそうする」

鈴音は赤髪の方に振り向く。すると赤髪は餅をついてから、すぐに後ろを向き一目散に逃げて行ってしまった。

「お姉ちゃんありがとう」と沙希と遊んでいた子供達が一気に鈴音を取り囲む。鈴音は「い〜よ、い〜よ」とし困ったようにしているが、何だか嬉しそうに見えた。

しして子供達も落ち著くと、鈴音は「そろそろ帰ろうか」と玲に言った。

「鈴音仕事中じゃ無かったっけ?」

「あ...ど〜しよ〜。・゜・(ノД`)・゜・。」

鈴音はそのあと警察署に戻り上司にえらく怒られたそうだ。

*          *           *           *

家に帰ってから玲は、今日自分が使った能力について々と試してみることにした。そして玲は自の能力が自分への攻撃だけでなく、自の狀態全てを指定した相手に移す事が出來る能力だと認識した。

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