《突然不死という最強の能力に目覚めちゃいました》引越し

8年後

玲(15歳)と沙希(13歳)は、両親が建てた元の家に帰ることを決め。8年間お世話になった鈴音に別れの挨拶をしていた。

「鈴音今までいろいろありがとう。俺たちこれで行くよ」

玲の言葉を鈴音は涙をボロボロ流しながら聴いている。

「ぼんどうにいっぢゃうの?ふだりどもいだくだっだらばだじごどぐぢぢぢゃうよ〜。゚(゚´Д`゚)゚。」

訳「本當に行っちゃうの?2人ともいなくなったら私孤獨死しちゃうよ(泣)」

「鈴音、そんな遠くに行くわけじゃないんだし、會おうと思えばいくらでも會えるんだからそんな泣くなよ。」

「鈴音いつでも歓迎する」

玲と沙希にめられる鈴音だかどうしても行ってほしくないのかなかなか泣き止まない。

「でもざっ、がじどがだいへんだよっ。ぞっ、ぞうじどがっ、ぜんだぐどが、でょうでぃどが。.°(ಗдಗ。)°.」

訳「でもさ、家事とか大変だよ。掃除とか、洗濯とか、料理とか(泣)」

「大丈夫だよ。普段俺が家事全般やってたじゃん。心配すんなよ」

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「ぞうじゃなぐで。ばたじがっでぎないのっ。むっ、むがじはでぎだげどっ、ごごだんでんも、でいにまがぜっぎりだったから、できなぐっ、なっぢゃっだど!。。・゜・(ノД`)・゜・。」

訳「そうじゃなくて、私ができないの。むかしは出來たけど、ここ何年も玲に任せっきりだったから、出來なくなっちゃったの(泣)」

「それは自業自得だろ。いい大人なんだからそれくらい自分でやれよ。てか本當そろそろ行くは...。鈴音、長い間いろいろありがとうございました」

「鈴音、今までありがと。これからもよろしく」

「沙希が言ってるようにさ、これからもいろいろ世話かけると思うしさ、そんな寂しがんなよ」

鈴音はようやく泣き止んだが、どうしても2人が行ってしまうのが嫌らしく、最後まで行かないでアピールをしていた。

「わかった。でも、辛かったらいつでも戻ってきていいからね。てゆうか直ぐにでも戻ってきていいからね。」

「わかった、わかったから。またひと段落ついたら電話するから。じゃあね」

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さすがに玲もめんどくさくなり、適當に返事を返し、鈴音のアパートを後にした。

アパートを出ると玲が呼んだタクシーが既に待っていた。

「待たせてすみません」

玲が申し訳無さそうに謝ると、 「大丈夫ですよ」と運転手の男は軽く會釈した。

「すみません。それじゃあお願いします」

玲の合図を聴きゆっくりとタクシーがき出した。

  鈴音のアパートから玲達の家までさほど時間はかからない。玲達の暮らす街「アルバス」は「三角錐」の様な形をしていて、真上から見て中心が中央區、そこから北が第1區になっており、時計回りで第2區、3區と続き12區まである。

鈴音のアパートは、第4區の北側にあり、玲達の家は4區と3區の境にあるのだ。歩いて40分車なら15分もあれば楽々と行くことができる。

  窓から、見覚えのある景を「ぼーっと」眺めていると、気づけばもう車は止まり、目的地の家に著いていた。

「ありがとうございました」とお金を払い、軽く頭を下げタクシーを降りる。そのまま玄関まで行き、つい先日まで使われていなかったであろう鍵に鍵を差し込む。「ガチャ!」と鍵が開く音を聴き扉を開き中へる。中は事件前とは特に変わりは無く、むしろ前よりし綺麗になっている印象がある。

 玲達は、軽く全ての部屋を見た後、各自荷ほどきをすることにした。と言っても大きいは先日引越し業者に頼み、既に配置もされているので、服や、小ししまうだけだった。

 玲は部屋に積んであった段ボールを開き、中をあるべき場所へと片付け始めた。1時間もしないに引越しの片付けは終わってしまい、暇になった玲はし橫になることにした。

  疲れていたのか布団にるなり直ぐに眠ってしまい、しでは無く結構な時間休んでしまった。

  

「れい〜。お腹すいた、なんか作って」

片付けが終わったのか。沙希が玲の部屋の扉を半分開けて、夕飯を作るようねだってきた。しかし玲からの返事は無い。すると沙希は、部屋の中にって來て玲の布団を剝がした。

「ご・は・ん!」

布団を剝がされた事によって玲は目を覚ます。

「あ〜    ごめん      ちょっと待って。 、今作るから」

そう言うとゆっくりと立ち上がり、一階にある臺所へと向かった。しかし、冷蔵庫を開くと中は空、それもそのはずだ。引っ越して來たばかりで、買いもなにもしていないのだから。

「沙希どっか食い行くか、どこがいい?」

「どこでもいいよ。あ!でもパン系がいいハンバガーとか」

「ハンバーガーってパン系なの?確かにパンだけと、あれってメインはっぽいから系じゃね」

「でもサンドイッチの仲間だからやっぱパン系でしょ。まぁそんな事どっちでもいいよ。とにかくハンバガー食べ行こ」

  そんなこんなで玲と沙希は近くのファミレスに來た。

パパッと注文を済ましてから、ちょうど空いた4人がけの席に座り呼ばれるのを待つ。

は意外と混んでおり、空いている席はほとんどない。

  食事という目的で來ている人は多分極わずかなのか、ほとんどの人が喋っていたり、パソコンをいじっていたりしてくつろいでいる。混んでいるい理由は多分これだ。客足はそんなに多くは無いが一人一人の滯在時間が長いのが原因だろう。そんなことを考えているに玲達の番號が呼ばれた。沙希はスマホをいじっていて気づいていないのか「だら〜ん」と機に突っ伏している。玲は無言で立ち上がりカウンターに品を取りに向かった。

  品け取り戻って來ると、沙希は見知らぬ2人のと楽しそうに話していた。

「沙希この人達は?」

「え〜っと、こっちの人が翼さんで、こっちが乃明(のあ)さん。なんか席空いてなくて困ってたみたいだから『相席どうぞって』」

沙希の紹介によると、正面に座っている銀髪、ミディアムのが翼で、その隣にいる青髮のロングで小柄のが乃明らしい。

なるほどね。それにしてもこの短時間でこうも仲良くなれるものなのかと思いつつ、とりあえず軽く頭を下げる。

「え〜っと彼氏さん?  お邪魔だったかな?」

玲を見るなり翼がし控えめに聴いてきた。

「違いますよ。兄妹です。全然邪魔とかじゃ無いんで」

正直子3人に対して男子1人というのは居心地が悪かったが、渋々空いている沙希の隣に座った。

  子3人はいわゆるガールズトークというやつで盛り上がっている。玲は、たまに振られる話に適當に返答に相槌をれながら、さっきけ取ってきたハンバガーを食べていた。

  しばらくして、機の上に置いてあったレシートに番號が呼ばれたので「俺とってきますよ」と言って再びカウンターへ品け取りに行った。

  品け取り戻って來ると話の話題は學校の事になっていた。

  「ごめんね取ってきてもらっちゃって。ねぇねぇ玲くんはどこの學校?」

戻って來た玲に気づいた翼が唐突に聴いて來た。

「中央區総合高校に學予定ですけど」

「えっ!そうなの。私達と同じ學校じゃん。學予定ってことは新生か。私達は2年に上がるから君のいっこ上だよ。ちなみに學科は?」

同じ學校だと知ると翼は前のめりになって聴いて來た。

學科です」

「じゃあ乃明と同じ學科じゃん」

「じゃあ授業とかで一緒になるかもね。その時はよろしくね」

乃明がぺこりと頭を下げる。それに対し玲も會釈を返した。

 

「こちらこそ、その時はよろしくお願いします」

「ちなみに私は音楽學科だよ。」

「翼さん音楽學科なんですか!私、音楽學科志なんです。」

沙希の言葉に1番驚いたのは玲だった。「俺そんな事全く知らなかったんだけど。そういう事はまずに話すだろう」と心の中だけでんだ。

「へーそうなんだ。ちなみにどっち系?」

「バンドとかそういうのやりたいかなって思ってるんです」

沙希の解答を聞いた翼はなんだか嬉しそうに見える。

「じゃあ私と同じだね。軽音楽部やってるからさ今度遊びにきなよ。」

「え!良いんですか?是非行ってみたいです。」

「いつでも來てよ。大歓迎だから。」

沙希はよっぼど嬉しかったのかご機嫌な様子でハンバガーを食べながら足を軽く振っていた。

「良かったな沙希」

「うんっ♪」

「沙希ちゃんだけじゃなくて玲くんも來て良いからね」

「まぁ時間があったら見學させていただきます。」

音楽にはあまり興味がない玲だが、斷るのは失禮だと思いどちらとも言えない返答をした。

「玲くんはどっちかというと部でしょ。こっちも歓迎するからいつでも來てね。」

今度は乃明から部活見學のいをける。の方は多興味があるのでこっちは前向きに検討する意思を見せた。

「はい。じゃあ今度見學させていただきます。」

「ほんと!やった。うちの部人ないから嬉しいよ。」

玲の返答を聞いて今度は乃明が嬉しそうにしている。

そんなこんなで話をしているうちに時計の針はもう20:00を迎えようとしている。

「沙希もう外も暗いしそろそろ帰るか。」

「は〜い」

沙希はし不服そうな顔をしたがすぐに機の上を片付け始めた。

「じゃあ私達も帰ろっか」

翼が乃明に言った。どうやら翼達も帰る事にしたらしいので一緒に店を出た。

「あ!そうだ攜帯、攜帯の番號が教えて!」

店を出てすぐに思い出したように翼が言った。

「良かったな沙希、換しとけ」

玲がまるで人ごとのように言うと乃明が「貴方もだよ」っと攜帯を突き出して來た。

  番號を換し終わると翼と乃明が「じゃあね」っと小さく手を振って玲達とは、別の方向へ歩いて行った。

「じゃあ俺たちも帰るか」

玲の言葉に沙希は返事はしないが玲の後に続き新しい家へと歩き出した。

その夜鈴音から電話があり、それに出た玲は1時間ほど長話を聞かされる羽目になった。

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